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公務員に向いている人、向いていない人ってどんな人?

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目次

はじめに

どんな職業にも向き不向きがあり、市役所の職員も例外ではありません。

実際に就職した後に、「思っていた雰囲気と違った…」とミスマッチが起こらないように事前に確認しておきましょう。

では、市役所の職員に向いている人、向いていない人にはどんな特徴があるのでしょうか?

実際に市役所で働いた経験を持つ、元市役所職員の井上さんに答えてもらいましょう。

質問)市役所の職員に向いている人、向いていない人ってどんな人ですか?

現在、大学3年生です。

就職先として市役所を志望しているのですが、自分が職員に向いているのかどうかがわかりません。

どんな人が市役所の職員に向いていて、また向いていない人にはどんな特徴があるのでしょうか?

回答)なんだかんだで“真面目さ”は重要です。

市役所の職員は基本的に法律や条例に基づいて仕事を行うので、それぞれの業務に対して真面目に取り組めるかどうかは重要です。

手を抜いて仕事をするような人は、最悪法律違反になってしまう可能性がありますからね。

ただし、“真面目”と一言で言っても、職員に向いている人、向いていない人の特徴がいくつかあります。

読むと悲しくなる内容もあるかもしれませんが、私自身が実際に市役所で働いてみて感じたことを、本音でご紹介していきます。


市役所の職員に向いている人

コミュニケーション能力が高い

市役所の職員はコミュニケーション能力が必須です。

住民の方とのやり取りはもちろん、同じ職場で働く同僚とも密にコミュニケーションを取る必要があります。

特に年次が上がってくると、自分の部署だけで完結する仕事が少なくなり、他部署や外部機関に協力をお願いするような場面が出てきます。

そんな時にコミュニケーション能力が低いと、仕事が回らなくなってしまうので、コミュニケーション能力の高い人は市職員に向いていると言えるでしょう。

空気を読める、敵を作らない

先ほどのコミュニケーション能力にもつながる部分ですが、市職員は「敵を作らない」ことも重要です。

課内はもちろん、他部署との調整など、市役所の仕事は実業務よりも「人の調整」のほうが大事だと言っても過言ではありません。

ここを疎かにして敵を増やしてしまうと、「あいつの仕事は手伝わない」と言われ、思ったように仕事が進まなくなってしまう、ということが本当にあります。

他部署との連携が必要な業務は、事前に担当課長のところに話をしに行き、根回しをしておくなどの気遣いも必要です。

自分の意見を押し付けるのではなく、空気を読んで周りをうまく動かせるような人が市職員に向いています。

「仕事は生活のため」と割り切れる

市役所には「理不尽なクレーム」がたびたび入ります。

そんなときに、毎回落ち込んでいると心が疲れ切ってしまいます。

もちろん、正当な意見は受け止めなければいけませんが、厳しいクレームは「仕事だからしょうがない」と割り切れる強さが必要です。

また、部署が多岐にわたる分、異動によってまったく興味を持てない業務に関わることも多いことに加えて、国や都道府県の方針に合わせた結果、進めていた業務の方向性がガラッと変わってしまうこともあります。

特定の仕事に熱を注ぎたいタイプよりも、目の前の課題を淡々と解決していけるようなタイプのほうが市役所の職員には向いています。

プライベートを大切にしたい

市役所は、基本的には土日祝日がお休みですし、職員は転勤があまりありません。


趣味の時間など、プライベートの時間を確保しやすいのは大きなメリットです。

部署や時期によっては休日出勤が多いところもありますが、プライベートをしっかり充実させたい方は向いているでしょう。

市役所の職員に向いていない人

書類整理、事務作業が苦手

市役所の仕事は、多くの部署で書類整理や事務作業がメインになります。

私は入庁したとき、最初に配属されたのが土木課でした。

道路や公園の管理などをメインに行い、作業着を着て現場に行くこともありましたが、稟議書や報告書、契約関係の業務など、やはり事務作業が大部分を占めていました。

市役所では、ボールペン1本買うにしてもしっかり稟議書を作る必要があるなど、事務作業からは逃れられません。

書類や事務が苦手な人は市職員に向いていないでしょう。

効率よく仕事を回したい

市役所はいまだに古い体質のところが多く、正直なところ「効率よく仕事をする」という点ではあまりうまく回っていません。

変化を好まない方も多いため、「前はこれで大丈夫だった」と言われ、効率化を進めようとしない場面に出くわすことになるでしょう。

もちろん、仕事をするうえで効率化を図ったり課題を解決したりすることは大切なので、自分だけが前向きに仕事に取り組んでいるように感じ始めると、ストレスがたまってしまいます。

自分から新しい仕事にチャレンジしていきたい

先ほどの「変化を好まない」ともつながる部分ですが、市役所の職員には新しい仕事に取り組むことを苦手としている方が多い印象がありました。

新しいこと=面倒なこと、だと考えている方もいるほどで、積極的に新しい仕事を作っていこうとすると煙たがられてしまう場合があります。

そのため、仕事にやりがいを見出していきたい、どんどん仕事を結果を出していきたいという方にとっては、つらい場面が多いかもしれません。

まとめ

今回は綺麗事を抜きにして、市役所の職員への向き不向きを本音で書いてみました。

期待していた公務員像とは違った部分もあったのではないでしょうか?

ただし、今回は“現状の”市職員の特徴を踏まえて記事にしました。

これから激変していくであろう、日本、そして地方を支えるのはやはり公務員の仕事です。

これからは向いてる、向いていないの枠を飛び越えて、「それでも地域のために働きたい!」という熱意を持った職員の存在が求められるでしょう。

本記事は、2021年6月9日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

公務員総研のライター「井上 樹」です。市役所職員として7年間勤務した後、フリーライターとして独立しました。市役所職員や市役所職員に興味のある方に「面白い!」と思ってもらえるような記事を書けるよう頑張っています。

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