はじめに - 外務省「世界と日本のデータを見る」で学ぶ、日本と諸外国との関係
このページでは、データで見る世界と日本をテーマに、外務省がホームページで発表している世界の国の数、国連加盟国数などをまとめた「世界と日本のデータを見る」についてご紹介します。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、国際交流の機会が減ってしまっている今、世界の国々と日本との関係は、コロナ前にはどのような状態だったのか、「外国人入国者数」などの数字も見ながら振り返ります。
▼参考URL:外務省|世界と日本のデータを見る(世界の国の数、国連加盟国数、日本の大使館数など)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/world.html
日本が認定する世界の国は196カ国。一番新しい国は「ニウエ」
日本が国として承認している世界の国は、日本を含めて196カ国です。この中で最も新しく承認した国は「ニウエ」といい、オセアニア東部のニュージーランド北東に位置する国です。
ニウエを日本が国として認めたのは2015年のことですが、それ以前からニウエは独立国家として存在していました。1988年に、当時領主だったニュージーランド政府から一定の独立を認められ、それ以降30年ほどかけて徐々に国家としての歩みを進めている段階であり、まだ、国連への加盟は果たせていません。
国連加盟国は193カ国。日本の承認する国とのズレがある。
日本が認知している196カ国とは異なり、国連が加盟国として認めているのは193カ国と3カ国少ない状態です。
これは、日本が独立国家として認めているものの、様々な理由で国連に加盟していない国があることを示しています。
日本が国家と認めていて、国連に加盟していないのは、バチカン(ヨーロッパ)、コソボ(ヨーロッパ)、クック(オセアニア)、そしてニウエの4カ国です。
そして、反対に国連に加盟しているけれど日本が国家として承認していない北朝鮮(アジア)を加えると、193カ国となります。
日本人が最も多く滞在している外国は「アメリカ合衆国」
外務省が発表している「在留邦人数」のデータについて説明します。在留邦人数とは、「外国に3ヶ月以上滞在している日本国籍の人の数」のことを意味しています。
2018年の10月のデータで、最も在留邦人数が多かった国はアメリカで約44.7万人でした。2位は中国で約12万人、3位はオーストラリアで約9.8万人、4位はタイで7.5万人、5位はカナダで7.3万人でした。
1位のアメリカに滞在する日本人の数が圧倒的に多いことがわかります。同時期に外国に滞在する日本人の、全世界での合計人数は、約139万人でした。
2019年に日本に最も多く滞在していた外国人は、中国人
反対に、日本に滞在している外国人の数として、「在留外国人数」というデータを見てみると、2019年6月末の時点で最も多いのは中国人で約78.6万人でした。
2位は韓国人で約45.1万人、3位はベトナム人で約37.1万人、4位はフィリピン人で、約27.7万人、5位はブラジル人で約20.6万人でした。
在留外国人数の合計は約283万人であり、多くの外国人が日本に3ヶ月以上滞在し、働いたり学んだりしています。
海外で暮らす日本人より、日本で暮らす外国人の方が多いということがわかります。
旅行者を含めた「外国人入国者数」でも、2019年度の1位は中国人でした
日本に3ヶ月以上滞在する「在留外国人」に、3ヶ月未満の滞在の旅行者などを加えた「外国人入国者数」を比較すると、1位は中国人で、約742.4万人でした。そして2位が韓国人で約533.9万人、3位は台湾で約452万人、4位は中国の香港地域だけで約215.8万人、そして5位はアメリカ人で約163.6万人でした。
すべての外国人入国者数を合計すると約3,118万人の外国人が、2019年度に日本を訪れたようです。
新型コロナウイルスの影響は?2019年と比較する2020年5月の外国人入国者数
法務省の発表によりますと、2020年5月の外国人入国者数の総数は4,488人でした。2019年5月のデータを振り返ると、約274万人が入国していたので、2020年の5月の入国者は前年のわずか0.16%ほどだったということがわかります。
2020年の年間のデータが出るのはまだ先のことですが、これほど外国人入国数が少なくなっているという点でも、新型コロナウイルス感染症の影響の大きさがわかります。
まとめ
このページでは、データで見る世界と日本の関係ということで、世界の実際に存在する国の数と日本が承認している国の数、そして日本に滞在する外国人と、外国に滞在する日本人の数についてご紹介しました。
また、新型コロナの影響が出る以前の日本に入国する世界の人々の数と、2020年5月の入国者数についても比較し、いかに減少しているかということも解説しました。
外務省や法務省など、各省庁が発表するデータ・数字を見ることで、日本と世界の関係性などを比較的簡単に知ることができます。
気になったデータがある方は、各省庁のホームページなどでより詳しく調べてみてはいかがでしょうか。
コメント