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【目指せ!外交官】シルクロードと共に栄えた国「ウズベキスタン共和国」の基本知識(2018年12月調査情報)

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「ウズベキスタン共和国」ってどんな国?

「ウズベキスタン共和国」の正式名称は、ウズベク語で「Oʻzbekiston Respublikasi(オズベキスターン・レスプブリカシ)」で、通称は「Oʻzbekiston(オズベキスターン)」です。

英語での公式表記は「Republic of Uzbekistan」であり、通称「Uzbekistan」です。

日本語で公式表記は「ウズベキスタン共和国」、通称「ウズベキスタン」であり、漢字による当て字は「月即別」です。

「ウズベキスタン共和国」の国名の由来は、ウズベク人の民族名である「Oʻzbek(オズベク)」に、「~の国」という意味のペルシア語「-istan(スタン)」が接続された言葉からきています。

面積・場所について

「ウズベキスタン共和国」の国土の広さは、約45万平方キロメートルで、これは「日本」の国土の約1.2倍の大きさに相当します。

「ウズベキスタン共和国」は二重内陸国であり、その場所は中央アジアにあります。国境が接しているのは、北と西が「カザフスタン」、南が「トルクメニスタン」と「アフガニスタン」、東が「タジキスタン」と「キルギス」です。

なお、二重内陸国とは、国境を接する周りの国全てが内陸国である国のことで、最低でも2つの国境を越えなければ海に出られません。二重内陸国は現在、「ウズベキスタン共和国」と「リヒテンシュタイン」の2国のみです。

都市について

「ウズベキスタン共和国」の首都は「タシケント」で、国の北東部にあるオアシス都市です。

「タシケント」は「ウズベキスタン共和国」の政府、労働組合、民間の医療施設などが揃っており、中央アジアの都市では珍しく、地下鉄が走っています。

「ウズベキスタン共和国」第2の都市が「サマルカンド」であり、「青の都」と呼ばれています。その位置はアムダリヤ川の支流にあり、機械・化学・綿花・絹・皮革関係の工業の中心地です。

「サマルカンド」で見られる青いタイルを使った建物群は、多くの観光客が訪れる人気のスポットであり、世界遺産にも登録されています。


人口について

「ウズベキスタン共和国」の人口は、約3,200万人で、これは「日本」の人口の約4分の1程度です。

成り立ちについて

「ウズベキスタン共和国」の地には、古代からオアシス都市が繁栄しており、シルクロードの中継地として人々が往来していました。

8世紀頃、この地はアラブ人によって征服され、イスラム教が広まり、イスラム化していきました。

14世紀後半から15世紀にかけて「ティムール帝国」が建国され、首都「サマルカンド」が誕生しました。

16世紀頃、「ティムール朝」が衰退、遊牧民であるウズベク人が侵入し、18世紀にはウズベク3ハン国と呼ばれる「ブハラ・ハン国」「ヒヴァ・ハン国」「コーカンド・ハン国」が成立します。

19世紀には、これらウズベク3ハン国は「ロシア帝国」に征服され、ソビエト共産党政府の統治下に入り、「ウズベク・ソビエト社会主義共和国」になりました。このとき、首都が「サマルカンド」から「タシケント」に変更されました。

1991年、「ソ連」が崩壊すると、「ウズベク・ソビエト社会主義共和国」は「ウズベキスタン共和国」として独立を果たし、現在の形になりました。

「ウズベキスタン共和国」の国民・宗教・言語について

国民について

「ウズベキスタン共和国」の国民は、主要民族がウズベク系であり、約80%を占めます。その他、タジク系が約5%、カザフ系が約3%、ロシア系が約2%と、多くの少数民族が住んでいます。

宗教について

「ウズベキスタン共和国」の宗教は、主にイスラム教スンニ派で、人口の約90%を占めます。この他に、ロシア正教会を信仰している人々が約5%います。

言語について

「ウズベキスタン共和国」の公用語はウズベク語であり、ウズベク語を母語とする人々は約70%です。その他、日常的にロシア語やタジク語を使う人もいます。

「ウズベキスタン共和国」の経済状況について

「ウズベキスタン共和国」の通貨はスムで、GDPは約490億ドル、世界第83位です。一人当たりのGDPは約1500ドルで、世界で151位であり、これは世界平均の約20%程度の水準で、国民の約40%以上が貧困層に属しています。

「ウズベキスタン共和国」の基幹産業は綿花の栽培であり、経済は一次産業がメインです。また、天然ガス・ウラン・金などの天然資源が豊富で、特に金の埋蔵量は世界第4位であり、毎年約80トンも採掘されています。

「ウズベキスタン共和国」では、このような一次産業や地下資源に頼った経済からの打開を、課題に掲げています。

貿易について

「ウズベキスタン共和国」の主要な貿易相手国は、輸出が「ロシア、中国、カザフスタン、トルコ、アフガニスタン」で、輸入が「中国、ロシア、韓国、カザフスタン、トルコ」です。

ウズベキスタン国家統計委員会によると、2017年の主な貿易品目は、輸出が石油・ガス・石油製品、サービス、綿繊維、食料品、鉄・非鉄金属で、輸入は、機械・設備、化学製品、食料品、鉄・非鉄金属、石油製品です。


総貿易額は、輸出が約140億ドル、輸入が約130億ドルです。

「ウズベキスタン共和国」の政治・政策について

政治体制について

「ウズベキスタン共和国」は共和制国家であり、国家元首は大統領です。

「ウズベキスタン共和国」の議会「アリー・マジュリス」と呼ばれます。二院制で、上院の議席が100名、下院の議席が150名、共に任期は5年です。

「ウズベキスタン共和国」の大統領・首相について

大統領について

「ウズベキスタン共和国」の大統領は、国家元首であり、政府の代表でもあります。任期は5年、国民投票によって選出され、連続して2期まで務めることができます。

「ウズベキスタン共和国」の現在の大統領は、シャフカット・ミルジヨーエフ氏であり、2019年現在、1期目を務めています。

首相について

「ウズベキスタン共和国」の首相は大統領によって任命されます。

「ウズベキスタン共和国」の現在の首相はアブドゥラ・アリーポフ氏です。

「ウズベキスタン共和国」の国防制度・軍事制度・兵役について

「ウズベキスタン共和国」の軍は陸軍、空軍及び防空軍の2軍種を擁しています。また、ウズベキスタン軍以外に、内務省が管轄する準軍隊がいます。

総兵力は、陸軍と空軍合わせて約48,000人で、準兵力が約20,000人です。

「ウズベキスタン共和国」の兵役は、徴兵制です。

「ウズベキスタン共和国」と「日本」の関係について

「ウズベキスタン共和国」と「日本」は、1992年に国交を樹立し、1993年には「ウズベキスタン共和国」に日本大使館が、1996年には「日本」にウズベキスタン大使館が開設されました。

両国の関係は良好であり、人的交流も活発です。2012年には、国交樹立20周年の記念イベントが多く開催され、「ウズベキスタン共和国」で浮世絵展や能や狂言の公演なども行われました。

「日本」の対ウズベキスタン貿易は、輸出が約135億円、輸入が約5億円であり、文化面でも「日本」は「ウズベキスタン共和国」に多くの資金援助を行っています。

2017年現在、「日本」に住むウズベク人は約3,000人で、「ウズベキスタン共和国」に住む日本人は約130人です。

まとめ

「ウズベキスタン共和国」は、昔からシルクロードの中心地として繁栄してきました。「ウズベキスタン共和国」の都市部は比較的治安も良く、歴史を感じさせる建築物を多く有しています。

その反面、経済的はまだ発展途上にあり、貧困層の問題や、テロ組織の存在など、多くの課題も抱えています。

なお、男子サッカーの「ウズベキスタン共和国」のFIFAランキングは、2018年12月では「95位」です。

本記事は、2022年10月15日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

2021年に公務員総合研究所に入所した新人研究員。

好きな言葉は、「つまづいたっていいじゃないか にんげんだもの」

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