「コモロ連合」ってどんな国?
「コモロ連合」の正式名称はフランス語で「Union des Comores」、コモロ語で「Udzima wa Komori」、アラビア語で「الاتحاد القمر」、英語では「Union of the Comoros」です。漢字では「小茂呂」と表記し、その他「哥摩羅、哥麻羅、革摩羅、可摩洛、哥摩呂」などとも表記されます。
「コモロ連合」の広さ 面積・場所について
「コモロ連合」の面積は約2,236平方キロメートルで、ほぼ東京都と同じ大きさです。
「コモロ連合」の場所は、インド洋西部にあり、アフリカとマダガスカル島の間にあります。
「コモロ連合」の首都について
「コモロ連合」の首都は「モロニ」で、「モロニ」は、ンジャジジャ島の西岸にあり、同島の自治政府の所在地でもあります。
「モロニ」の人口は、2011年の推計では、約5万4,000人です。
「コモロ連合」の人口について
「コモロ連合」の人口は、世界銀行が2017年に調べた時点で約85.1万人であり、人口密度は、約401.34人で、第23位です。
「コモロ連合」の成り立ちについて
「コモロ連合」は、1886年にフランスの保護領となり、1975年7月に 独立宣言、アーメド・アブダラ大統領就任、1976年1月にクーデターによりアリ・ソワリ大統領が就任しました。
1978年10月に新憲法採択、国名がコモロ・イスラム連邦共和国に変更され、アーメド・アブダラ大統領が復帰、1989年11月に憲法が改正、アブダラ大統領が暗殺、1990年3月にジョハール大統領が就任しました。
1995年9月にクーデターが未遂に終わり、1996年3月にモハメッド・タキ大統領が就任、1997年8月にアンジュアン島・モヘリ島「独立」宣言、武力衝突が発生、1998年11月にタキ大統領が急死、タジディン共和国最高評議会委員長が大統領代理に就任しました。
1999年4月にクーデターにより、軍参謀本部長・アザリ大佐が政権を掌握、2001年12月に国民投票により新憲法採択、国名が「コモロ連合」に変更、2002年5月にアザリ大統領が就任しました。
2004年3月~4月に各自治島議会議員選挙および連合議会議員選挙が実施、2006年4月~5月に大統領選挙が実施、サンビ大統領選出・就任、2009年5月に国民投票により憲法が改正されました。
2010年12月に大統領選挙が実施、イキリル副大統領が大統領に選出、2016年5月に大統領選挙が実施、アザリ元大統領が大統領に選出されました。
2018年7月に国民投票によって憲法が一部改正、2019年3月に大統領選挙が実施、アザリ大統領が再選されました。
「コモロ連合」の国民・宗教・言語について
「コモロ連合」の国民について
「コモロ連合」の人種割合は、コモロ人が約97.1%を占めており、ほぼ単一民族国家となっています。
なお、住民のルーツは、最古の居住者であるマレー人およびバントゥー系のほか、アラブ人やシラジ人、マダガスカル人など多くの民族が来訪したことにより、混血が進んでコモロ人という民族が生まれました。
「コモロ連合」の宗教について
「コモロ連合」の国家宗教は、約98.4パーセントがイスラム教を信仰しており、2009年の憲法改正によって国教の地位を与えられました。
スンナ派の住民が多数派ですが、近年、イランのコモロへの経済進出によりシーア派のムスリムも増えています。
「コモロ連合」の言語について
「コモロ連合」の公用語は、コモロ語、アラビア語、フランス語の3言語です。
国民のほとんどが日常語として使用する言語はコモロ語で、3島間の方言差はあるものの相互理解は可能となっています。
コモロ語は、スワヒリ語の近縁の言語であるがアラビア語からの借用要素がより強いものであり、スワヒリ語との相互理解は不可能となっています。
また、教育においては3言語とも教授言語ですが、主に用いられる言語はフランス語です。
「コモロ連合」の経済状況について
「コモロ連合」の通貨はコモロ・フランで、GDPは約11.86億米ドルで、世界177位です。そして、一人当たりのGDPは約1,361.86米ドルで、世界157位です。
「コモロ連合」の貿易について
「コモロ連合」の貿易相手は主に、輸出がフランス、インド、ドイツ、マダガスカルで、輸入がアラブ首長国連邦、フランス、パキスタン、中国となっています。
「コモロ連合」の主な輸出品目は、輸入品目は、バニラ、丁字、イランイラン(精油)で、輸入品目は、石油製品、米、輸送機器および部品です。
「コモロ連合」の政治・政策について
政治体制について
「コモロ連合」は、共和制、議会は一院制で、定収33、任期は5年です。
「コモロ連合」の元首・首相について
「コモロ連合」の元首について
「コモロ連合」の元首は、アザリ・アスマニ大統領です。
「コモロ連合」の首相・外相について
「コモロ連合」には、首相職はなく、外務・国際協力大臣ディアスポラ担当は、ドイヒール・ドゥルカマルです。
「コモロ連合」の国防・軍事制度・兵役について
「コモロ連合」は、保護領時代を経て伝統的にフランスと最も緊密な関係をもち、その強い結びつきから親西欧寄りの非同盟・中立主義を標榜し現実的外交政策が展開されています。
また、経済援助獲得を目標とし、EU、日、中国などの援助供与国、アフリカ、インド洋周辺国、アラブ・イスラム諸国との関係が重視されてきまきた。
1974年の独立を問う国民投票において、グランドコモロ島、アンジュアン島およびモヘリ島では国民の約96パーセントが独立を支持した一方、マイヨット島は約60パーセントの国民が独立に反対し、マイヨット島は引き続き仏領土となりました。
しかし、コモロ政府はこれを認めず、以降、仏領マイヨット島の領有権を主張しています。
軍事力は、予算・兵役・兵力のいずれも不明です。
「コモロ連合」と「日本」の関係は?
「コモロ連合」と「日本」の政治関係は、1977年11月14日付でコモロを承認、日本は在マダガスカル大がコモロを兼轄しており、在京コモロ大使館はありません。
2018年6月に在東京名誉領事館が開設され、二国間関係は良好です。
経済関係は、対日貿易額は、2020年現在、輸出が約0.18億円、輸入が約2.01億円で、主要品目は、日本への輸出はイランイラン(精油)で、日本からの輸入は機械類および輸送用機器です。
文化関係は、シーラカンス学術調査隊および鳥羽水族館が数回にわたりコモロ近海で調査活動が展開され、上記調査隊は、コモロ政府の協力により5体の標本を持ち帰るとともに、1986年8月にはシーラカンスの水中撮影に成功しました。
在留邦人数は、2019年10月現在で3人、在日当該国人数は、2020年6月現在で3人です。
まとめ
以上、国特集「コモロ連合」でした。
ちなみに、「コモロ連合」の男子サッカーFIFAランキングでは、2020年11月の時点では「130位」でした。
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