シアトルはアメリカの中でも治安が良く比較的こぢんまりとした都市で、頑張れば歩いて人気観光スポットを訪ねることもできます。そこで今回は、車なしでも楽しめるシアトルの人気観光スポット、パイクプレースマーケットを紹介したいと思います。
シアトル観光といえば、パイクプレースマーケット
パイクスプレイスマーケットは1970年から営業している、アメリカで最も歴史の長い市場です。ダウンタウンの目抜き通りのパイク・ストリートを海に向かって下っていくと、昔ながらの大きなネオン看板が立っているので、すぐに見つけられます。建物は正面から見ると平屋のように見えますが実は3階建てで、外から見るより中はずっと広く、迷路のように店が入り組んで並び、新鮮な野菜や果物、色とりどりの生花以外にも、ローカルアーティストによる手作りの工芸品なども売られています。
スターバックス第1号店
シアトルはスタバ発祥の地、スターバックスの第1号店もここパイクストリートマーケットにあります。
スターバックスのロゴと言えば、ギリシャ神話に登場する2つの尾を持つ伝説のマーメイド「Siren(セイレーン)」ですが、他店がダークグリーンをベースにしたマークであるのに対し、1号店のロゴは創業当時のコーヒーをイメージした茶色のロゴを今も用いていて、セイレーンのデザインも現在よりずっと写実的です。
1号店周辺はいつ行っても長い行列ができていて、行列が他の店に向かう人達の邪魔にならないよう、道半分にロープが張られています。この行列はスターバックスの店内が以上に混雑しないよう、スタッフが入店人数を制限しているからで、平日の昼間でも店内に入るには多分1時間以上、行列に並ばなければなりません。
店内はスターバックスの歴史博物館のようになっていて、カウンターや床は開業当時のものがそのまま使われています。カウンターの下には様々な種類のコーヒー豆が展示されていて、中でもパイクプレーススペシャルリザーブ(The Pike Place Special Reserve)というコーヒー豆は、この店でしか入手できません。タンブラーやカップにも限定の茶色いロゴがついていて、当時のスタッフユニフォームだった茶色のエプロンをつけたバリスタベアもここでしか売っていません。
こういった希少価値の高い限定商品を求めて、毎日たくさんの人達が長時間列に並ぶわけですが、1号店と道路を挟んだ反対側のマーケット内にスタバ柄のTシャツやパーカーを売っているお店があります。結構可愛い柄が多く、日常使いできるうえに値段も20〜30ドル位でそれほど高くありませんでした。もし正規品にこだわらない人なら、そこでお土産を買うのもありかと思いました。
豚のレイチェル像
実はこのレイチェル、ただの目印になる豚のブロンズ像という訳ではなく、重さ250キロの豚型貯金箱でもあります。貯金箱に募金されたお金は、マーケットの中にある低所得者層向けのアパートや保育園、シニアセンターなどの支援に利用されています。建物内の通路には、ブロンズ製の豚の足跡も点在しているので、足跡を探しながらマーケット内を見物するのも楽しいかもしれません。
魚が宙を舞う愉快な魚屋さん:パイクプレイス・フィッシュマーケット
正面入り口の豚のレイチェル像があるすぐ後ろの鮮魚店、パイクプレイス・フィッシュマーケットは、シアトルを紹介する映像には必ずと言って良いほど登場する名物店です。氷漬けの台の上に並んだ魚を客が注文すると、威勢のよい掛け声とともに店の前で魚のキャッチボールがはじまります。
このパフォーマンスは、客が魚を注文したら始めるというのが前提です。しかしこのパフォーマンスを期待した人達で店の周りがいっぱいになると、すーっと店員が出てきて、誰も注文していなくても、突然、魚の投げ合いが始まったりもします。
魚の投げ合い時に大声で交わされる店員同士の掛け合いも楽しく、見事に魚をキャッチする度に観客から歓声が上がります。観光シーズンや週末には、いつ始まるかわからないこのパフォーマンスを一目見ようと、店の周りはいつでも人でいっぱいなので、実際に魚を投げるところを見られるかどうかは、運次第かもです。
クラムチャウダーとシーフードレストラン
シアトルは海が近く地元で水揚げされた魚介類が美味しいことでも有名です。
特にクラムチャウダーとサーモンビスクチャウダーが有名で、カップだとちょっと小さいかな?と思うようなサイズですが、食べてみると味が濃厚で満足感があります。シュリンプカクテルも、エビがとても大きくプリプリで臭みもなく新鮮で美味しいです。
よく晴れた日にレストラン内の窓辺の席に座って、海を眺めながら食事をするのは最高ですが、レストランでの食事は、軽食でも1人最低$30+チップで日本円にすると5000円以上はかかります。(ちなみに上の写真のカップに入ったクラムチャウダーは8ドル、シュリンプカクテルはエビが5匹で14ドル、税金とチップを足して29ドル支払いました)そこでおすすめなのは、マーケットを出てウォータフロントに向かう事です。
エリオット湾のウォーターフロント
行き方は何通りかありますが、マーケットの一番端にあるバス停を曲がり、道を下っていくと、エリオット湾のウォータフロントに徒歩10分くらいで到着します。
ここは観光地にありがちなお土産屋さんや、レストランが経営するテイクアウトのみのお店が並んでいて、見て回るだけでも楽しいです。
ネイティブアメリカンがオーナーの店もあるようで、よくみるとアメリカ先住民族に伝わる模様やトーテムポールなども、店の装飾にさりげなく使われていたりします。
ここのシーフードレストランの中でもクラブポット(The Crab Pot)はかなりおすすめです。この店は2人前からのオーダーなので、大人数でワイワイ食べるのに向いているお店です。席の予約はできませんが、ランチやディナーの時間を避ければ、結構すんなり入店できます。
食事はテーブルの上に広げられたシーフードやボイルされたコーンやソーセージ、ポテトなどを手づかみで豪快に食べるスタイルで、ボリューム満点なので、2人前頼めば、子供連れの家族4人でシェアしても十分な量が出てきます。楽しい旅行の思い出になること間違いなしのお店だと思います。
まとめ
毎日賑わっていて、さまざまなショップやレストランが詰まっているパイクプレースマーケットは、見どころ満載のおすすめスポット、シアトルに行った際にはぜひ立ち寄ってみてください。
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