はじめに
地方公務員である「滋賀県庁」の平成30年度の公務員採用試験情報について紹介します。
大学卒業程度の滋賀県職員「上級試験」の試験区分「行政」は、従来の「専門試験型」の試験に加えて、「アピール試験型」の試験が導入されています。「アピール試験型」の試験は、民間企業志望者を含めた幅広い層の人が受験しやすいよう、択一式の専門試験ではなく、記述式のアピールシート試験となってることが特徴です。
「滋賀県庁」で働く公務員として知っておきたいこと
滋賀県は、近畿地方の北東部に位置し、人口は全国で第26位の約140万人(平成27年国勢調査情報)の県です。
面積は、第38位で、市町村数は19エリア、13市6町で村はありません。県庁所在は大津市で、中核市でもあります。中核市は、日本の地方公共団体のうち、地方自治法に定める政令による指定を受けた市で、現在の指定要件は「法定人口が20万人以上」です。
その他、江戸時代の宿場町として知られる草津市、彦根城のある彦根市などがあります。
滋賀県の強み(産業の特徴)
滋賀県は、なんと言っても内陸工業県であり、第2次産業は全国第3位、製造業は全国第1位を誇っています。
各産業の特徴として、農業では、「かんぴょう」が全国第3位、「かぶ」が第4位、「みずな」が第6位に入っています。
畜産業では、1戸当たりの飼養頭数が全国トップクラスで、滋賀県特産の「近江牛」「近江しゃも」が好評です。
水産業では、琵琶湖を中心とした「アユ沖すくい網」「沖びき網」「追いさで網」など固有魚介類の独特の漁法が知られています。
工業では、「フェルト生地」「不織布(乾式)」「プラスチック系接着剤」「農業用トラクタの部分品・取付具・附属品」「はかりの部分品・取付具・附属品」「ちゅう房機器の部分品・取付具・附属品」「理容用電気器具」などが、全国1位となっています。
また、琵琶湖などの豊かな自然に恵まれ昔から受け継いだ技術に「メイド・イン・滋賀」と名付けた地場産業も多く、「長浜縮緬」「彦根仏壇」「信楽陶器」「高島綿織物」などがあります。
「滋賀県」が募集する職種紹介
平成30年度の滋賀県庁の採用募集職種は、大きくわけて「一般行政事職」、警察事務や学校事務の「事務職」、「技術職」、「資格免許職」があります。
滋賀県職員「上級試験」の採用試験情報
平成30年度では、大学卒業程度の滋賀県職員「上級試験」の試験区分は、「行政(専門試験型)」「行政(アピール試験型)」「警察事務」「環境行政」「社会福祉」「化学」「農業」「林業」「水産」「建築」「電気(電気工学)」「機械」「総合土木」で募集を予定しています。
試験区分「行政(アピール試験型)」は、民間企業志望者を含めて幅広い層の人が受験しやすいよう、これまでの専門試験ではなく「アピールシート」による記述試験となっています。なお、「行政(専門試験型)」との併願はできませんが、「行政(アピール試験型)」での採用後は、「行政(専門試験型)」との間に職務内容や処遇の差異はありません。
受験資格は、22~34才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、21才の年齢までで、短期大学を除く学校教育法に基づく大学を卒業した人または2019年3月31日までに大学を卒業する見込みの人にも資格があります。
試験区分「行政(アピール試験型)」と試験区分「社会福祉」の受験資格は、下記の通りです。
区分:「行政(アピール試験型)」
受験資格は、22~26才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、21才の年齢までで、短期大学を除く学校教育法に基づく大学を卒業した人(卒業見込みを含む。)、または、2019年3月31日までに大学を卒業する見込みの人にも資格があります。
区分:「社会福祉」
受験資格は、22~34才の年齢での資格に加えて(※試験実施年度の4/1の年齢)、下記のいずれかの要件を満たしていることが必要です。
【区分:「社会福祉」の受験資格要件 補足】
(1)社会福祉法第19条1項各号に該当する社会福祉主事の任用資格をしている人、または、2019年3月31までに同資格を有する見込みのある人。
(2)社会福祉士及び介護福祉法による社会福祉士の資格を有している人、または、2019年3月31日までに同資格を有する見込みのある人。
試験内容は、1次試験は、択一式「教養試験」、択一式「専門試験」、「口述試験」で、2次試験は、「論文試験」、集団討論による「口述試験」、「適性検査」です。
区分「行政(アピール試験型)」の試験内容については、1次試験は、択一式「教養試験」と「アピールシート」、2次試験は、「論文試験」とプレゼンテーションを含む個別面接と集団討論による「口述試験」と「適性検査」です。
申込期間は、5月14日(月)~6月4日(月)、1次試験の日程は、6月24日(日)、2次試験の日程は、7月下旬~8月上旬を予定しています。
最終合格発表は、8月下旬の予定です。
滋賀県職員「選考」の採用考査情報
平成30年度では、滋賀県職員「選考」の選考区分は、「獣医師」「薬剤師」「保健師」「化学(無機材料工学系)」「化学(食品・生物工学系)」「職業訓練指導員(洋裁)」で募集を予定しています。
区分:「獣医師」
受験資格は、39才の年齢までで、獣医師の免許を有している人、または、2019年の獣医師国家試験の受験により取得見込みの人に資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。
区分:「薬剤師」
受験資格は、34才の年齢までで、薬剤師の免許を有している人、または、2019年の薬剤師国家試験の受験により取得見込みの人に資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。
区分:「保健師」
受験資格は、34才の年齢までで、保健師の免許を有している人、または、2019年の保健師国家試験の受験により取得見込みの人に資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。
区分:「化学(無機材料工学系)」
受験資格は、34才の年齢までで、大学院で、材料化学専攻・材料工学専攻・物質科学専攻・物質工学専攻・材料システム工学専攻またはこれらに類する専攻において修士課程・博士前期課程のいずれかを修了した人、もしくは、2019年3月までに修了見込みの人に資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。
区分:「化学(食品・生物工学系)」
受験資格は、34才の年齢まで資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、下記のいずれの要件も満たしていることが必要です。
【区分「化学(食品・生物工学系)」の受験資格要件 補足】
(1)大学院で、発酵工学専攻・食品化学専攻・食品微生物学専攻・生物工学専攻またはこれらに類する専攻において修士課程・博士前期課程のいずれかを修了した人もしくは2019年3月までに修了見込みの人。
(2)上記(1)の大学院の課程において、または同課程を修了後、発酵工学、食品化学、食品微生物学、生物工学など、食品・生物工学に関連する研究開発や製造プロセスに従事した人。
区分:「職業訓練指導員(洋裁)」
受験資格は、34才の年齢までで、職業能力開発促進法(昭和44年法第64号)の第28条に規定する洋裁科・洋服科・裁縫科のいずれかの職業訓練指導員免許を有する人、または、2019年に取得見込みの人に資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。
試験内容は、1次考査は、択一式「教養試験」、「論文試験」、記述式「専門試験(区分:「化学」のみ)」で、2次考査は、「面接試験」と「適性検査」です。
申込期間は、5月14日(月)~6月11日(月)、1次考査の日程は、6月24日(日)、2次考査の日程は、6月25日(月)を予定しています。
最終合格発表は、7月上旬の予定です。
その他注目情報「滋賀県基本構想」について
滋賀県では、県政を総合的に推進するため、2015年に「滋賀県基本構想」を策定しました。
その内容は、「夢や希望に満ちた豊かさ実感・滋賀」を将来のビジョンとして、県民・各種団体・企業などと理念を共有しようとするものです。
具体的には、2040年の望ましい姿として、「ともに地域を支え合う多彩な人」「未来を創造する技術やノウハウの集積」「滋賀の発展を支える地の利を生かす」「恵みをもたらす豊かな自然を大切にする」「誇りを高める歴史・文化の維持」を「5つの目指す姿」として掲げました。
滋賀県では、滋賀独自の強みを生かして、この5つの目指す姿を実現させるため、「自発的な福祉活動」「内陸工業県での独自技術の開発」「自然環境の維持」「歴史資源の継承」に関わる様々な活動に取り組んでいます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、滋賀県の平成30年度の採用試験情報をお届けしました。
参考になれば幸いです。
コメント