【高機能自閉症の子の対応も経験】「私立幼稚園」の「先生」の仕事内容・給料レポート

私立幼稚園で正規雇用で働く、女性の「幼稚園の先生」によるキャリア体験談レポートです。

今回は、その幼稚園の先生の仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。


はじめに

私立幼稚園で正規雇用で働く、女性の「幼稚園の先生」によるキャリア体験談レポートです。

ちなみに、その方は、幼稚園教諭2種免許と、保育士資格を持っているそうです。

「幼稚園の先生」を目指した理由

自分が子どもの頃に通っていた幼稚園の先生が大好きで、先生になりたいと思ったからです。

また、私は、三姉妹の長女で、妹たちの面倒を見ていたことも理由の1つです。

「幼稚園の先生」の仕事内容について

クラス担任を持って、クラス運営をします。1人担任制でしたが、子どもの状況や保育内容によって、パートの先生が補助にはいってくれていました。

園全体や学年で会議をし、行事の内容やカリキュラム、製作の内容などを決めます。子どもの様子を共有する会議もありました。そこで決まったことを元に、各自で細かな準備を進めていきます。例えば製作の準備なら、画用紙を買ったり、子どもがハサミで切るための目印を書き入れたり、見本品を作ったりです。行事の準備なら、例えばお遊戯会では大道具や小道具作り、台本作り、劇中に必要なピアノの練習も業務のひとつでした。

他にも、必要に応じて保護者への電話連絡や、指導案などの書類作成、年長組の担任なら小学校との交流保育の打ち合わせなど、とても沢山やることがあります。

日々の園内の清掃やバス添乗、夏休みの預かり保育の当番などもありました。大掃除の後にはワックスがけも担任が行なっていました。

「幼稚園の先生」の1日の仕事の流れ

7時:自宅を出て車で通勤
8時:到着、ジャージに着替える、保育室の解錠
8時30分:職員ミーティング、バス添乗または園内の清掃
9時:子どもたちが登園してくる
10時:朝の会、その日の活動、外遊び(全ての運営)
11時45分:昼食、子どもたちと一緒に食べる
13時:外遊び、見守り&援助
13時45分:帰りの会、降園、送り出し
14時:バス添乗または園内の清掃
14時30分:職員ミーティング
15時:会議(カリキュラムや行事の打ち合わせ、子どもの様子共有)
17時:各自の仕事(教材準備、保護者への電話連絡、書類作成など)、翌日以降の保育準備
17時30分:定時
18時~19時:退勤
帰宅後:終わらなかった仕事をする

「幼稚園の先生」の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、6年目で、 月給は21万円で、ボーナスは年2回で1回40万円くらいでした。ちなみに、年収は350万円弱でした。

残業はほぼ毎日ありましたが、残業代は一切なしでした。有給休暇は、担任を持っている性質上、なかなか取ることはできませんでした。


体調不良の時や、忌引きなどの急用で休むことはあっても、私用では休めませんでした。その代わりに夏休みが長く、有給の消化となっていました。

この仕事で、働いているときに困ったこと

先輩の先生たちが、持ち帰って仕事をするのが当たり前という考え方で、私は出来る限り園で仕事を終わらせたかったので、改善したかったです。実際に「その仕事は家でやりなよ」と言われたこともあり、とても違和感を感じました。

先輩の先生が進める会議はダラダラと長くて、各自の仕事をする時間が全然なかったです。

自分の立場が上になってきてからは、出来るだけテキパキと会議が進むように、持ち帰って仕事をしなくていいように努力していました。

この仕事や職場でよかったこと

近隣の幼稚園と比べて、お給料が良かったです。幼稚園によってもかなり差があるようで、同業の友達にはバイト代くらいしかもらえないという子もいました。きちんと求人票などを確認するのが大切だと思います。

大きな園だったので、合わない先生がいても、気の合う先生と仲良くしていればよかったのが、良い点でした。ただ、女性社会なので人間関係は面倒なことも多かったです。

住んでいる地域には珍しく、車通勤が可能だったことも良かったです。

「幼稚園の先生」の仕事エピソード

日々子どもの成長を感じられること、保護者の方から感謝していただけることは、この仕事の醍醐味でやりがいを感じられる部分でした。

高機能自閉症の子がクラスにいたことがあり、なかなか集団参加できず関わり方に悩み、保護者の方とも沢山相談して、どうにかその子の園生活を援助していくといったことがありました。その子が小学校に入ってから、保護者の方から「幼稚園での経験が活きて、小学校の行事に楽しそうに参加できている」という話を聞いて、子どもの人生に良い影響を与えることができたんだ、成長につなげることができたんだと実感し、すごく嬉しかったです。

「幼稚園の先生」の職場恋愛について

まだまだ男の先生が少ない場所なので、職場恋愛は難しいかなと思います。私の園ではないですが、体操指導にきている先生と結婚することはよくあるみたいです。

私もそうですが、学生時代の友人や、元バイト先の同僚などと付き合っていたり結婚したりする人が多いです。

保育職の女性と、警察官や消防士の男性での合コンは割と多いようです。あとは、自分から街コンや出会いの場へ足を運んでいたり、趣味を通じて知り合ったりというのが多いと思います。

まとめ ー「幼稚園の先生」を目指す方へメッセージ

大変なことも多い仕事ですがやりがいも大きいです。

まずは3年頑張ってみてください、楽しくなりますよ!

本記事は、2018年10月4日時点調査または公開された情報です。
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