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「市役所」の初級公務員「国民年金課等の事務」の仕事内容・給料レポート

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目次

はじめに

市役所で働く、女性の「国民年金課等の一般事務」によるキャリア体験談レポートです。

ちなみに、その方は、社会福祉主事任用資格と、秘書検定3級を持っているそうです。

「市役所の国民年金課等の一般事務」を目指した理由

両親が体が弱かったこともあり、地元就職で転勤のない仕事を希望していたことと、生まれ育った地域に貢献できる仕事がしたいと思い、目指しました。

「市役所の国民年金課等の一般事務」の仕事内容について

一般事務なので、庁内で様々な部署に異動しました。

最初は直接市民に接する窓口業務で、国民年金の事務に従事しました。加入・脱退の資格届や、年金の裁定請求、納付干渉といった事務を行いました。

次に秘書担当課で、市長・助役(現在の副市長)のスケジュール管理や来客対応、環境整備、挨拶文の作成等の事務を行いました。

会議等における市長挨拶や新聞・雑誌等への寄稿の案文などの作成が多かったですが、式典の担当でもあるため、市政功労者表彰式や市制施行記念式典の案内や式次第等の作成等の事務も行いました。また、災害発生時には昼夜を問わず連絡を取り、出勤しなければなりませんでした。

次に都市計画課で、区画整理係も経験しました。私は主に経理を行いましたが、入札や用地交渉の契約締結事務、工事完了後の支払事務、契約保証金の返金事務を行いました。

最後に、介護保険係に異動しました。介護保険料の賦課・徴収、資格管理、要介護認定事務、市の条例等の制定・改正、予算編成の事務を行いました。

介護保険については市区町村で定めるべき条例の数も多く、非常に複雑なうえ、国による法改正も頻繁に行われるため、数少ない経験部署の中で1番苦労した部署となりました。

「市役所の国民年金課等の一般事務」の1日の仕事の流れ

7時50分:車で自宅を出て、保育園に子供を預ける
8時15分:職場到着
8時30分:就業開始 課内の朝礼で各係の本日のスケジュールを報告
8時30分~12時:事務作業
12時:お昼休憩(60分)
13時~17時15分:事務作業
17時15分:終業
17時15分~:課内の清掃作業
17時30分~22時:残業
22時30分:帰宅


ここまでがよくある1日となりますが、日中の終業時間内に打ち合わせや会議、来客対応などが入ってきます。

また、17時15分以降に、月に1度の課内打ち合わせ、イレギュラーではありますが、職員研修が頻繁に開催されます。

介護保険係だったときは、市内の事業所の運営推進会議が2か月又は3か月に1度のペースで開催されるため、外での会議も多くありました。

この仕事の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、大卒初任給は17万円前後だったと思いますが、39歳係長級(退職時)給料は31万円でした。別途通勤手当5,200円(通勤距離10㎞)と、時間外手当を3~5万円頂いておりました。

残業については部署によりますが、介護保険係の時は残業が多く、平日も22時から23時の間に帰宅し、土日も仕事に出ることもありました。(土日はサービス出勤です。)

有給休暇については、取得可能日数は40日ほどあったと思います。主事級の時は比較的取得しやすかったですが、係長になってからは、自由に取得する事が難しくなりました。

この仕事で、働いているときに困ったこと

1つ目は、子供が生まれてからの家庭と仕事の両立です。急な発熱や学校行事などの対応は、家族からの協力が不可欠です。

私の場合は、夫の平日休みが多かったことや、祖母と同居だったこともあり、協力を得やすかったですが、残業の多い部署に異動してからは、家事が思うようにできなくなり、ささいなことでイライラすることも多くなり、自分が希望するワークライフバランスではないと感じることが多くなりました。

2つ目は、部下の指導です。指示を受けて仕事をすればよかった主事と違い、係長になると全体のスケジュール管理のほか、部下の指導をしなければなりません。「ゆとり」世代など、時代を感じることも多く、それぞれの性格に合わせていかに的確な指示・指導を行うかについては、結局退職まで答えが出ませんでした。

この仕事や職場でよかったこと

やはり給料面で恵まれていたと思います。3,000円から15,000円ほどの幅で毎年昇給がありますし、ボーナスも4か月分ほどいただけます。

田舎ということもあり、他の職種の友人より給料を頂いていましたし、余裕のある生活ができていたと思います。

また、共済組合の福利厚生制度によって、医療費の補助があったり、災害で住家が被災した時には100万円以上の義援金も頂き、本当に助かりました。

有給休暇についても日数はたくさんありますし、1時間からの取得が可能なので、無駄がありませんでした。

「市役所の国民年金課等の一般事務」の仕事エピソード

公務員と言っても、県立病院の看護師などのように、転勤はあるけれども職務内容は変わらない仕事もありますし、市役所のように、転勤はないけれども、異動があると職務内容が全て変わってしまう仕事もあります。

私は後者だったので、異動によって一から全て勉強しなければいけなかったりと大変でした。しかし、自分に向いていないと思っても、「異動までの我慢」と割り切って仕事をすることもできたと思います。


また、地域行事にも積極的に参加するように言われます。地域の方とのつながりもできますが、色々役職を頼まれることも多かったです。

そして、なんと言っても「災害時の対応」です。災害が発生したときのみならず、災害が予想されるような場合も、避難所の開設や運営を行わなければならず、家族のことが後回しとなってしまうのが1番大変です。私も東日本大震災時は、1週間以上、子供を迎えに行くことができませんでした。

「市役所の国民年金課等の一般事務」の職場恋愛について

私も職場恋愛で結婚しました。

私の場合は、新採用職員歓迎会がきっかけとなりました。同期の女性5人のうち、私を含め4人が職場結婚しました。

最近は団塊の世代の退職も多いため、若い新採用職員も多く、職場恋愛、職場結婚が多いと感じます。

それ以外では、私生活でのサークル活動を通してのお付き合い、学生時代からのお付き合いも多くありました。

また、職務上の付き合いから恋愛に発展したのか、県職員との結婚というケースもありました。

まとめ ー「市役所の一般事務」を目指す方へメッセージ

公務員は給料や福利厚生面の厚遇が魅力ですが、守るべき規律も多く、他の職種に比べると高い倫理観が求められます。

合格のための試験勉強も然ることながら、しっかりした意思と意志を持って目指していただきたいと思います。

頑張ってください!

本記事は、2018年10月20日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

公務員総研の編集部です。公務員の方、公務員を目指す方、公務員を応援する方のチカラになれるよう活動してまいります。

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