国立大学法人「東北大学」の基本情報 – 国内3番目に創設の国立大学

国立大学法人の職員を目指す方に知っておいてほしい国立大学法人「東北大学」の基本情報について解説します。 国立大学法人「東北大学」は、宮城県仙台市にある国立大学法人で、国内で3番目に創設され、2017年(平成29年)に指定国立大学法人に指定された国立大学です。


はじめに

国立大学法人「東北大学」は、本拠地(大学本部/キャンパス)は、宮城県仙台市にあり、1907年(明治40年)に設置された国立大学です。

国立大学法人「東北大学」の入試の偏差値は、学部によって変わりますが、59~70程度のようです。

今回は国立大学法人「東北大学」に関する基本的な情報について解説します。

国立大学法人「東北大学」の沿革について

国立大学法人「東北大学」の沿革は、3つの教育機関「東北帝国大学」「理科大学」「医科大学」の流れを汲みます。

1907年(明治40年)に「東北帝国大学」が創立され、1913年(大正2年)に「理科大学」で日本初の女性入学者が認められ、同年に「東北大学病院」となる「県立宮城病院」が「東北帝国大学」に移管されました。

その後、1915年(大正4年)に「医科大学」が開設され、1919年に「理科大学」が「東北帝国大学」の理学部に、「医科大学」が「東北帝国大学」の医学部となりました。

さらに、1922年(大正11年)に「東北帝国大学」に法文学部が開設され、1947年(昭和22年)に新たに農学部が設置された同年に「東北大学」に改称されました。

国立大学法人「東北大学」の理念・スローガンについて

国立大学法人「東北大学」の理念・スローガンは、「『研究第一』と『門戸開放』」です。

国立大学法人「東北大学」は、この基本理念のもと、大きく3つの分野「教育目標・教育理念」「使命」「基本方針」について、それぞれ下記の目標を掲げました。

教育目標・教育理念

1)学部教育では、知的研究を行える行動力ある人材と専門性を発揮して指導的・中核的役割を果たす人材を養成する。
2)大学院教育で、新たな展開を遂行できる研究者や高度専門職業人を養成する。

使命

1)「研究中心大学」として人類と社会の発展に貢献するため、世界最高水準の研究成果を創出して国内外に広く発信する。
2)広い視野・倫理観を持ち、高度な専門性と行動力のある指導的な人材を養成する。


基本方針

1)人類社会の発展に貢献する世界をリードする大学を目指す。
2)門戸開放の理念に基づき、豊かな資質を持つ学生と優れた能力・実績を持つ教員を迎え入れ、社会や地域との連携研究や社会貢献を推進する。
3)大学の市民への開放講座やインターネット教育の推進によって、市民が学術文化に触れて憩える環境に配慮する。

国立大学法人「東北大学」の学章・校歌について

学章について

国立大学法人「東北大学」の学章は、2005年(平成17年)に公式に制定され、2007年に正式に学章となりました。

この学章は、仙台を象徴する「萩」の世界に大きく広がる動きと、3つのキーワード「Creaticvity」「Global」「Tradition」をコンセプトとしてデザインされ、2007年に認められたスクールカラー「紫」によってデザインされています。

なお、国立大学法人「東北大学」では、公式カラーとして「紫」と「黒」が採用されており、「紫」では知性と想像力が、「黒」では勤勉と実践力が表現されています。

校歌について

国立大学法人「東北大学」の校歌(学生歌)は、「青葉もゆるこのみちのく」で、2007年(平成19年)の創立百周年を機に正式に指定されました。

この校歌は、作詞は 「野田 秀」さん、作曲は、「阿座上 竹四」によって創作されました。

なお、国立大学法人「東北大学」には、このほかに、伝統の歌として、「陸奥の青葉の都」「緑萌えたつ高き山脈」「若さはからだに」「歌に歌を」「みどりなす平和の学園」があります。

国立大学法人「東北大学」の学長について

現在の国立大学法人「東北大学」の学長は、「大野 英男(おおの ひでお)」さんです。

「大野 英男」さんの経歴は、1982年(昭和57年)に東京大学大学院工学系研究科博士課程を修了、同年に北海道大学工学部(電気工学科)の講師に就任、1983年年に同大学工学部(電気工学科)の助教授に就任、1994年(平成6年)に東北大学工学部(電子工学科)の教授に就任しました。

その後、2010年(平成22年)に東北大学原子分野材料科学高等研究機構の主任研究者に就任、2013年に同大学電気通信研究所の所長に就任、2016年に同大学スピントロニクス学術連携研究教育センターのセンター長に就任した後、2018年に国立大学法人「東北大学」の総長に就任しました。

学長の「大野 英男」さんは、国立大学法人「東北大学」の使命として下記のを掲げています。

1)これまでの成果を土台にして「創造と変革を先導する世界屈指の大学」へと成長、飛躍させる。
2)世界最高水準の知を創造するため、世界的に多様な研究を推進し、国際的な協働によって新たな知識や価値を創造し、国際社会の向上を図る。
3)社会連携を通じた取組によって発明の源泉となる研究成果を創出し、次世代を担う人材を育成する。
4)「指定国立大学法人」の最初の3校に選ばれたことにより、大学構成員・関係者とともに「世界から尊敬される三十傑大学」を目指す。

ちなみに、「指定国立大学法人」とは、「研究力」「社会との連携」「国際協働」の3分野で一つ以上の項目が「国内10位以内」に入っているなどの細かい応募条件を満たしていることを条件に世界で競争できる大学を公募し、選定された国立大学のことです。

なお、「大野 英男」さんは、国立大学法人「東北大学」の第22代目の学長です。

国立大学法人「東北大学」の本拠地・キャンパスについて

国立大学法人「東北大学」には、本拠地(本部キャンパス)を含め、4つのキャンパス「片平キャンパス」「川内キャンパス」「青葉山キャンパス」「星陵キャンパス」があります。


片平キャンパス

国立大学法人「東北大学」の「片平キャンパス」には、経済学研究科、生命科学研究科、医工学研究科、法科大学院、公共政策大学院、会計大学院があります。

このほかに、金属材料研究所、電気通信研究所、流体科学研究所、片平会館、学生ホールなどが置かれています。

なお、「片平キャンパス」は、宮城県仙台市にあり、最寄り駅は、JR線「仙台駅」、東西線「五橋駅」または「青葉通一番町駅」です。

川内キャンパス

国立大学法人「東北大学」の「川内キャンパス」には、文学部、教育学部、法学部、経済学部、教育情報学研究部、教育情報学教育部、文学研究科、教育学研究科、法学研究科、法学研究科、経済学研究科、国際文化研究科などがあります。

このほかに、東北アジア研究センター、植物園、百周年記念会館、川内厚生会館などが置かれています。

なお、この「川内キャンパス」は、宮城県仙台市にあり、最寄り駅は、東西線「川内駅」または「国際センター駅」です。

青葉山キャンパス

国立大学法人「東北大学」の「青葉山キャンパス」には、理学部、薬学部、農学部、工学部、理学研究科、薬学研究科、情報研究学研究科、農学研究科、環境科学研究科、工学研究科、医工学研究科、環境科学研究科があります。

このほかに、産学連携機構、ニュートリノ科学研究センター、サイバーサイエンスセンター、国際集積エレクトロニクス研究開発センターなどが置かれています。

なお、この「青葉山キャンパス」は、宮城県仙台市にあり、最寄り駅は、東西線「青葉山駅」です。

星陵キャンパス

国立大学法人「東北大学」の「星陵キャンパス」には、医学部、歯学部、医学系研究科、歯学研究科、薬学研究科、医工学研究科があります。

このほかに、加齢医学研究所、附属図書館医学分館、先端医療技術トレーニングセンター、星陵会館、星陵オーディトリアムなどが置かれています。

なお、「星陵キャンパス」は、宮城県仙台市にあり、最寄り駅は、東北線「北四番丁駅」です。

国立大学法人「東北大学」の教職員数について

国立大学法人「東北大学」の教職員数の総数は、6,406人で、このうち職員数は、3,244人で、教員数は、3,162人です。

教職員採用に関する情報は、下記ページをご覧ください。

> 国立大学法人「東北大学」の教職員数
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/profile/about/05/about0504/

国立大学法人「東北大学」の学生数について

国立大学法人「東北大学」の平成30年5月1日現在の学生数は、学部学生数は、10,881名(うち外国人学生 205名)で、大学院学生数は、6,943名(うち外国人学生 1,441名)です。

参考:https://www.tohoku.ac.jp/japanese/profile/about/06/about0601/

国立大学法人「東北大学」の学部について

国立大学法人「東北大学」には、10の学部があります。

1)文学部
2)教育学部
3)法学部
4)経済学部
5)理学部
6)医学部
7)歯学部
8)薬学部
9)工学部
10)農学部


国立大学法人「東北大学」大学院について

国立大学法人「東北大学」の大学院には、14の専門分野があります。

1)文学研究科
2)教育学研究科
3)法学研究科
4)経済学研究科
5)理学研究科
6)医学系研究科
7)歯学研究科
8)薬学研究科
9)工学研究科
10)農学研究科
11)国際文化研究科
12)情報科学研究科
13)生命科学研究科
14)教育情報学教育部

国立大学法人「東北大学」の財務状況について

平成29年度の、国立大学法人「東北大学」の収入は、1,459億700万円でした。

その主な内訳は、附属病院収入、運営費交付金、産学連携等研究収入および寄付金収入、授業料・入学料および検定料などです。

参考:http://www.bureau.tohoku.ac.jp/zaikessan/29kessanhoukokusho.pdf

まとめ

いかがでしたか?

国立大学法人「東北大学」は、個性的な理念を持ち、積極的な地域・産学連携や先端的な研究・教育などを特徴とする国立大学です。

ちなみに、国立大学法人「東北大学」出身の有名人は、高浜 虚子さん、北 杜夫さん、田中 耕一さん、小田 和正さん、伊坂 幸太郎さん、金田一 京助さん、などがいらっしゃいます。

国立大学法人「東北大学」のウェブサイトのURL

http://www.tohoku.ac.jp/japanese/

そのほかの「国立大学法人」の基本情報はこちらです。

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本記事は、2019年4月12日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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