はじめに
国立大学法人「室蘭工業大学」は、本拠地(大学本部/キャンパス)は、北海道室蘭市にあり、1949年(昭和24年)に設置された国立大学です。
国立大学法人「室蘭工業大学」の入試の偏差値は、40~42.5程度のようです。
今回は国立大学法人「室蘭工業大学」に関する基本的な情報について解説します。
国立大学法人「室蘭工業大学」の沿革について
国立大学法人「室蘭工業大学」の沿革は、「札幌農学校工学科」「札幌農学校土木工学科」「東北帝国大学農科大学附属土木工学科」「北海道帝国大学附属土木専門部」「室蘭工業専門学校」が統合された1949年(昭和24年)までさかのぼります。
その後、国立大学法人「室蘭工業大学」は、1964年(昭和39年)に工学部の第2部が開設され、翌年の1965年に大学院工学研究科が設置されました。
さらに、1999年(平成11年)に工学部の第2部が閉部され、2004年(平成16年)の国立法人化と同時に夜間主コースが新たに設置され、工学部・大学院工学研究科のコースや博士課程などが大きく改組されました。
国立大学法人「室蘭工業大学」の理念・スローガンについて
国立大学法人「室蘭工業大学」の理念・スローガンは、「自然豊かなものづくりのまち室蘭の環境を活かし、総合的な理工学教育を行い、未来をひらく科学技術者を育てるとともに、人間・社会・自然との調和を考えた創造的な科学技術研究を展開し、地域社会さらには国際社会における知の拠点として豊かな社会の発展に貢献します。」です。
この理念のもと、国立大学法人「室蘭工業大学」は、4つの分野「教育」「研究」「社会・国際貢献」「運営」でそれぞれ下記の目標を掲げています。
教育
1)学生の多様な才能を伸ばし、幅広い教養と国際性、深い専門知識と創造性を養う教育を行う。
2)理工学に基づく総合的な教育を展開し、創造的で未来をひらく科学技術者を育成する。
研究
1)真理を探究し、創造的な研究活動を推進し、科学技術の発展に貢献する。
2)地球環境という視点から科学技術や人間社会、自然の調和を考慮した研究を展開する。
社会・国際貢献
1)学術研究の成果を地域や国際社会に還元し、産官学連携を推進して社会の発展に貢献する。
2)国際的な共同研究や学術交流を積極的に推進し、世界の発展に貢献する。
運営
1)常に発展を目指し、自主自律と自己責任により大学を運営する。
2)積極的に情報を公開し、開かれた大学として社会への説明責任を果たす。
国立大学法人「室蘭工業大学」の学章・校歌について
学章(ロゴマーク)について
国立大学法人「室蘭工業大学」の学章(ロゴマーク)は、創立60周年を迎えた2009年(平成21年)に公募され、決定されました。
この学章(ロゴマーク)は、国立大学法人「室蘭工業大学」のアルファベット頭文字「M」と無限を表す「∞」マークをモチーフにしたデザインで、みずみずしい新芽のイメージと限りない可能性が表現されています。
なお、国立大学法人「室蘭工業大学」には、この校章(ロゴマーク)と同時期に公募によっって決定されたキャラクター「ムロぴょん」があります。
このキャラクターは、国立大学法人「室蘭工業大学」のアルファベット頭文字の「M」を擬人化したもので、「M」の右上部には星のアンテナを配し、科学技術で夢を形にして未来に一歩を踏み出す躍動感が表現されています。
校歌(学歌)について
国立大学法人「室蘭工業大学」の学歌は、「朝蘭岳の」です。
この校歌(学歌)は、作詞は、「田中 章彦」さん、作曲は、「金田 締元」さん、合唱編曲は、「西田 直道」さんによって創作されました。
国立大学法人「室蘭工業大学」の学長について
現在の国立大学法人「室蘭工業大学」の学長は、「空閑 良壽(くが よしかず)」さんです。
「空閑 良嘉」さんの経歴は、1981年(昭和56年)に東京工業大学大学院理工学研究科化学工学専攻を卒業、同年に理化学研究所研究員に就任、1988年に米国テキサス大学科学工学科博士研究員兼任しました。
その後、1996年(平成8年)に室蘭工業大学助教授に就任、2009年(平成21年)に国立大学法人「室蘭工業大学」の副学長に就任、2011年に同大学理事・副学長に就任した後、2015年(平成27年)に国立大学法人「室蘭工業大学」の学長に就任しました。
学長の「空閑 良壽」さんは、国立大学法人「室蘭工業大学」の基本理念でもある「創造的な科学技術で夢をかたちに」し、時代の変革や社会や産業界の養成に対応し、国際的に通用する技術者の育成を目指しています。
なお、「空閑 良壽」さんは、国立大学法人「室蘭工業大学」の第19代目の学長です。
国立大学法人「室蘭工業大学」の本拠地・キャンパスについて
国立大学法人「室蘭工業大学」には、本拠地(本部キャンパス)を含む「室蘭キャンパス」があります。
この「室蘭キャンパス」には、理工学部、工学研究科のほか、附属図書館、大学会館、情報メディア教育センター、国際交流会館などが置かれています。
なお、「室蘭キャンパス」は、北海道室蘭市にあり、最寄り駅は、JR「東室蘭駅」です。
国立大学法人「室蘭工業大学」の教職員数について
国立大学法人「室蘭工業大学」の教職員数の総数は、272人で、このうち職員数は、101人で、教員数は、171人(大学院は、156人)です。
教職員採用に関する情報は、下記ページをご覧ください。
> 国立大学法人「室蘭工業大学」の教職員数
URL http://www.muroran-it.ac.jp/guidance/about/senninkyouin.html
https://www.muroran-it.ac.jp/guidance/about/no_ex.html
国立大学法人「室蘭工業大学」の学生数について
国立大学法人「室蘭工業大学」の平成30年5月1日現在の学生数は、学部学生数は、2,837名(うち外国人学生87名)で、大学院学生数は、544名(うち外国人学生78名)です。
参考URL: https://www.muroran-it.ac.jp/guidance/about/fs_pm.html
国立大学法人「室蘭工業大学」の学部について
国立大学法人「室蘭工業大学」の学部は、「工学部」で、下記の4つの学科に分かれています。
1)建築社会基盤系学科
2)機械航空創造系学科
3)応用理化学系学科
4)情報電子工学系学科
国立大学法人「室蘭工業大学」大学院について
国立大学法人「室蘭工業大学」の大学院は、「工学研究科」で、下記の通り、博士前期課程は3つの専攻に、博士後期課程は3つの専攻に分かれています。
博士前期課程
1)環境創生工学系専攻
2)生産システム工学系専攻
3)情報電子工学系専攻
博士後期課程
1)工学専攻
2)生産情報システム工学専攻
3)物質工学専攻
国立大学法人「室蘭工業大学」の財務状況について
平成29年度の、国立大学法人「室蘭工業大学」の収入は、52億4,255万2,495円でした。
その主な内訳は、運営費交付金、授業料・入学料および検定料、産学連携等研究収入および寄付金収入などです。
参考URL:http://www.muroran-it.ac.jp/syomu/johokoukai/kokai_jyoho/H29kessanhoukokusyo.pdf
まとめ
いかがでしたか?
国立大学法人「室蘭工業大学」は、ものづくりの町である環境や豊かな自然、総合的な理工学教育や特色ある研究などを特徴とする国立大学です。
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