国立大学法人「一橋大学」の基本情報(沿革・職員数など)

国立大学法人の職員を目指す方に知っておいてほしい国立大学法人「一橋大学」の基本情報について解説します。

「一橋大学」は、東京都国立市にある国立大学法人で、商法講習所・東京商業学校・東京産業大学の流れをくむ大学です。


はじめに

国立大学法人「一橋大学」は、本拠地(大学本部/国立キャンパス)は、東京都国立市にあり、商法講習所・東京商業学校の流れを経て、市民社会の楽である社会科学の総合大学として設置された国立大学です。

国立大学法人「一橋大学」の入試の偏差値は、学部によって変わりますが、69~74程度のようです。

今回は国立大学法人「一橋大学」に関する基本的な情報について解説します。

国立大学法人「一橋大学」の沿革について

国立大学法人「一橋大学」は、明治8年(1875年)東京銀座尾張町に商法講習所として私設され、明治17年に農商務省の直轄となり、「東京商業学校」と改称されました。

その翌年、文部省の直轄となり、東京外国語学校と合併して神田一ツ橋に移り、東京商業学校と改称、明治20年に「高等商業学校」と改称、明治35年に「東京高等商業学校」と改称され、大正9年に東京商科大学となりました。

その後、昭和19年に東京産業大学、昭和22年に「東京商科大学」と改称され、昭和24年に改組して「一橋大学」となりました。

国立大学法人「一橋大学」の理念・スローガンについて

国立大学法人「一橋大学」の理念・スローガンは、下記の3つです。

1)充実した研究基盤を確立し、新しい社会科学の探究と創造の精神のもとに、独創性に富む知的、文化的資産を開発、蓄積し、広く公開する。
2)実務や政策、社会や文化との積極的な連携を通じて、日本および世界に知的、実践的に貢献する。
3)豊かな教養と市民的公共性を備えた、構想力ある専門人、理性ある革新者、指導力ある政治経済人を育成する。

国立大学法人「一橋大学」の校章・校歌について

学章について

国立大学法人「一橋大学」の校章「マーキュリー」は、高等商業学校に改称された1887年(明治20年)頃に制定され、2006年(平成18年)にシンボルマークとスクールカラーが制定されました。

この校章「マーキュリー」は、ローマ神話の商業、学術などの神メルクリウスの杖を図案化したものです。2匹の蛇が巻き付き、頂には羽ばたく翼が付いており、蛇は英知をあらわし、常に蛇のように聡く世界の動きに敏感であることを、翼は世界に天翔け五大州に雄飛することを意味しています。

この校章は、東京商業学校が高等商業学校に昇格した明治20年(1887)頃に、ベルギーのアンヴェルス(アントワープ)高等商業学校出身の教師アルテュール・マリシャル(1857-没年不詳)と教頭の成瀬隆蔵の発案により制定され、デザインには、一般の商業学校とは区別される「高等」商業学校の特別な地位を示す Commercial College の頭文字C・Cが添えられています。


なお、2004年4月1日に法人化されたことを契機に、国立大学法人「一橋大学」は、ユニバーシティ・アイデンティティの確立の観点から、2005年に校章として商標登録をおこないました。

校歌について

国立大学法人「一橋大学」の校歌は、「武蔵野深き」です。

なお、国立大学法人「一橋大学」の校歌は、山口龍吉氏の詩を手直しし、作詞は、銀杏会、作曲は、山田耕筰氏によって創作されました。

国立大学法人「一橋大学」の学長について

現在の国立大学法人「一橋大学」の学長は、蓼沼宏一(たでぬま こういち)さんです。

蓼沼宏一さんの経歴は、国立市出身で、1978年(昭和53年)に立高30期を卒業後、一橋大学経済学部に進み、大学院に進学後、アメリカのロチェスター大学に留学して博士号(Ph.D.)を取得しました。

その後、1990年(平成2年)より、一橋大学経済学部で教鞭をとり、2014年(平成26年)12月に国立大学法人「一橋大学」の学長に就任しました。

なお、蓼沼 宏一さんは、国立大学法人「一橋大学」の17代目の学長です。

蓼沼 宏一さんは、建学以来の歴史と実績を踏まえて「一橋大学」の教育研究をさらに強化すべく、学長見解「一橋大学強化プラン」として発表し、定期的に発信することによって、社会に向けて「一橋大学」の将来構想と、その進捗状況を報告し、教育研究の発展を目指しています。

国立大学法人「一橋大学」の本拠地・キャンパスについて

国立大学法人「一橋大学」の本拠地(本部キャンパス)を含め、3つのキャンパスがあります。

国立キャンパス

国立大学法人「一橋大学」の本拠地である「国立キャンパス」は、メインキャンパスであり、ここに大部分の学部およびその他の施設が集中しています。

学部は、商学部、経済学部、法学部、社会学部があり、ほかに、経営管理研究科、経済学研究科、法学研究科、社会学研究科、言語社会研究科、図書館、兼松講堂、国際交流会館、社会科学古典資料センター、社会科学統計情報研究センター、国際研究官、マーキュリータワーなどがあります。

この「国立キャンパス」は、東京都国立市にあり、最寄り駅は、「国立駅」です。

千代田キャンパス

国立大学法人「一橋大学」の「千代田キャンパス」は、商学部の一部に使用されており、ほかに、経営管理研究科、法学研究科、国際公共政策研究部・教育部、一橋大学一橋講堂があります。

この「千代田キャンパス」は、東京都千代田区にあり、最寄り駅は、「竹橋駅」です。

小平国際キャンパス

国立大学法人「一橋大学」の「小平国際キャンパス」には、国際共同研究センター、小平研究保存図書課、如水スポーツプラザ、小平国際ゲストハウス、国際学生宿舎が置かれています。


この「小平国際キャンパス」は、東京都小平市にあり、最寄り駅は、「一橋学園駅」です。

サテライトキャンパス

国立大学法人「一橋大学」の「サテライトキャンパス」には、丸の内産学連携センターが置かれています。

国立大学法人「一橋大学」の教職員数について

国立大学法人「一橋大学」の教職員数の総数は、約540名で、このうち職員数は約180人で、教員数は、約360人です。

職員採用に関する情報は、下記ページをご覧ください。

> 国立大学法人「一橋大学」の教職員数

http://www.hit-u.ac.jp/guide/organization/pdf/outline/43.pdf

国立大学法人「一橋大学」の学生数について

国立大学法人「一橋大学」の学生数は、学部学生数は、約4,430名(うち外国人学生 約190名)で、大学院学生数は、約1,940名(うち外国人学生 約500名)です。

国立大学法人「一橋大学」の学部について

国立大学法人「一橋大学」には、4つの学部があります。

1)商学部
2)経済学部
3)法学部
4)社会学部

国立大学法人「一橋大学」大学院について

国立大学法人「一橋大学」の大学院は、下記の通り、6つあります。

1)経営管理研究科
2)経済学研究科
3)法学研究科
4)社会学研究科
5)言語社会研究科
6)国際・公共政策教育部

国立大学法人「一橋大学」の財務状況について

平成29年度の、国立大学法人「一橋大学」の収入は、約116億8,700万円でした。

その主な内訳は、運営費交付金、授業料・入学料および検定料、産学連携等研究収入などです。

まとめ

いかがでしたか?

国立大学法人「一橋大学」は、少人数教育と必修のゼミナール制度、および、国際色ある教育を特徴とする国立大学です。

ちなみに、国立大学法人「一橋大学」出身の有名人は、竹中 平蔵さん、石原 慎太郎さん、三木谷 浩史さん、田中 康夫さんなどがいらっしゃいます。

国立大学法人「一橋大学」のウェブサイトのURL

http://www.hit-u.ac.jp/index.html

そのほかの「国立大学法人」の基本情報はこちらです。

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本記事は、2019年5月11日時点調査または公開された情報です。
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