はじめに
国立大学法人「大阪教育大学」は、本拠地(大学本部/キャンパス)は、大阪府柏原市にあり、1949年(昭和24年)設置された国立大学です。
国立大学法人「大阪教育大学」の入試の偏差値は、学部によって変わりますが、50~57程度のようです。
今回は国立大学法人「大阪教育大学」に関する基本的な情報について解説します。
国立大学法人「大阪教育大学」の沿革について
国立大学法人「大阪教育大学」の沿革は、大阪府の難波別院(南御堂)内の集成学校に「講習所」が開設された1873年(明治6年)まで遡ります。
その翌年の1874年に大阪府の難波別院(南御堂)内に「教員伝習所」が設立され、1875年にこの「教員伝習所」は、「大阪府師範学校」と改称されました。
この「大阪府師範学校」は、1881年(明治14年)に官立大阪師範学校跡地に移転されると、1881年に「大阪中学校」として上案町の旧校舎に戻り、「府立大阪師範学校」と改称されました。
その後、1886年に「大阪府尋常師範学校」と改称、1898年(明治31年)に「大阪府師範学校」と改称、1908年に「大阪府天王寺師範学校」と改称され、1943年(昭和18年)に「女子師範学校」とともに「大阪第一師範学校」となりました。
さらに、1949年(昭和25年)に「大阪第一師範学校」および「大阪第2師範学校」が統合されて「大阪学芸大学」が開学され、1967年(昭和42年)に「大阪学芸大学」が「大阪教育大学」と改称されました。
国立大学法人「大阪教育大学」の理念・スローガンについて
国立大学法人「大阪教育大学」の理念・スローガンは、「我が国の先導的な教員養成大学として、教育の充実と文化の発展に貢献し、とりわけ教育界における有為な人材の育成を通して、地域と世界の人々の福祉に寄与する」ことです。
この基本理念のもと、国立大学法人「大阪教育大学」は、下記の7つを目標としています。
1)知識基盤社会・生涯学習社会を担い、豊かな教養と専門的素養を持った人材の育成のため、教養教育・専門教育および研究を総合的に強化する。
2)豊かな創造性と実践的教育力を持つ教員や、教育現場で指導的な役割を担う教員の養成を強化し、附属学校園と連携した教育研究を推進し、その成果を養成教育に活用して現職教員の継続教育にも取り組む。
3)「入学者の受入方針」「教育課程の編成・実施方針」「学位授与の方針」を明確にして統合的に運用し、教育の質の保証と向上に取り組む。
4)学生の視点を重視した教育・研究・学生支援を推進する。
5)先進的に学校の安全に取り組む大学として、学校の安全に関する研究と実践を推進し、 その成果を社会に広める。
6)教育委員会・学校等との連携により、現職教員の研修・学校教育活動への支援や共同研究等による幅広い教育情報を提供し、地域教育の充実発展に努める。
7)国際的な教育・研究体制を構築し、教育支援を要する諸外国に協力し、大学の国際的活動を推進する。
国立大学法人「大阪教育大学」の学章・校歌について
学章(校章)について
国立大学法人「大阪教育大学」の学章(校章)は、1952年(昭和27年)に学生の公募作品から選定されたもので、「大學」の文字を両側から図形で囲むデザインになっています。
学章(校章)のこの両側の図形は「手」をデザインかしたもので、大学が共同体として学生・教職員によって支えらていることと、大学の躍進・発展を目指すと言う意味が込められています。
なお、国立大学法人「大阪教育大学」には、この学章(校章)のほかに、学章(校章)がリデザインされたロゴマークがあります。
このロゴマークは、その輪郭に「卵」のフォルムが採用され、「卵」の輪郭部分には、可能性を予感させるイメージと、「未来へ向けた可能性の提供」という教育の本質や「可能性の象徴」としての「卵」のイメージとが重ねられ、全体として国立大学法人「大阪教育大学」の軸である「教育」が表現されています。
さらに、このロゴマークには国立大学法人「大阪教育大学」の「教育」が未来に向けてより一層成長し、発展することへの願いも込められています。
校歌(学園歌)について
国立大学法人「大阪教育大学の」校歌(学園歌)は、「五月が丘は緑して」で、作詞は、「大阪教育大学学園歌選定委員会」、作曲は、「山縣 茂太郎」さんによって創作されました。
国立大学法人「大阪教育大学」の学長について
現在の国立大学法人「大阪教育大学」の学長は、「栗林 澄夫(くりばやし すみお)」さんです。
「栗林 澄夫」さんの経歴は、1975年(昭和50年)に大阪大学大学院文学部研究科(修士課程)独語・独文学専攻を修了、1977年に大阪教育大学教育学部講師に就任、1981年(昭和56年)に同大学 助教授に就任、1989年(平成元年)にヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ大学フランクフルト(ドイツ連邦共和国)文部省長期在外研究員に就任しました。
その後、1997年(平成9年)に大阪教育大学教育学部教授・留学生指導センター長を併任、2002年に同大学副学長に就任、2004年に国立大学法人「大阪教育大学」理事に就任した後、2014年(平成26年)に同大学学長に就任しました。
学長の「栗林 澄夫」さんは、学生に対する支援を重視しており、教育面では、使える「英語力の育成」の養成と学生の海外派遣と留学生受け入れの推進を、環境面では、学習設備の充実と他の教員養成大学と連携したプロジェクトなど先進的な取り組みを行うなど、様々な観点からの学生支援に努めています。
なお、「栗林 澄夫」さんが国立大学法人「大阪教育大学」の何代目の学長であるかどうかは、確認できませんでした。
国立大学法人「大阪教育大学」の本拠地・キャンパスについて
国立大学法人「大阪教育大学」には、本拠地(本部キャンパス)を含め、2つのキャンパス「柏原キャンパス」と「天王寺キャンパス」があります。
柏原キャンパス
国立大学法人「大阪教育大学」の「柏原キャンパス」には、教育学部第1部、教育学研究科があります。
このほかに、附属図書館、情報処理センター、大学会館などが置かれています。
なお、「柏原キャンパス」は、大阪府柏原市にあり、最寄り駅は、近鉄大阪線「大阪教育大前駅」です。
天王寺キャンパス
国立大学法人「大阪教育大学」の「天王寺キャンパス」には、教育学部第2部(夜間)、教育学研究科(夜間)があります。
このほかに、東館図書館、附属天王寺中学校、附属天王寺高等学校が置かれています。
なお、「天王寺キャンパス」は、大阪府大阪市天王寺区にあり、最寄り駅は、「天王寺駅」「寺田町駅」「大阪阿部野橋駅」です。
国立大学法人「大阪教育大学」の教職員数について
国立大学法人「大阪教育大学」の教職員数の総数は、418人で、このうち職員数は、161人で、教員数は、257人です。
教職員採用に関する情報は、下記ページをご覧ください。
> 国立大学法人「大阪教育大学」の教職員数
URL https://osaka-kyoiku.ac.jp/university/jinji/staff.html
国立大学法人「大阪教育大学」の学生数について
国立大学法人「大阪教育大学」の平成30年5月1日現在の学生数は、第1部の学部学生数は、3,846名(外国人学生を含む。)、第2部の学部学生は、273名(外国人学生を含む。)で、大学院学生数は、381名(外国人学生を含む。)です。
参考データ https://osaka-kyoiku.ac.jp/university/kyomu/student.html
国立大学法人「大阪教育大学」の学部について
国立大学法人「大阪教育大学」には、「教育学部」があり、さらに「教員養成」(3課程)と「教育協働学科」(6専攻)に分かれています。
なお、「教員養成」の「小学校教育専攻」には、夜間5年コースがあります。
国立大学法人「大阪教育大学」大学院について
国立大学法人「大阪教育大学」の大学院には、「教育学研究科(修士課程)」と「専攻科」があり、「教育学研究科」は、さらに下記の18の専攻に分かれております。
1)学校教育専攻
2)国語教育専攻
3)社会科教育専攻
4)数学教育専攻
5)理科教育専攻
6)英語教育専攻
7)家政教育専攻
8)音楽教育専攻
9)美術教育専攻
10)保健体育専攻
11)特別支援教育専攻
12)技術教育専攻
13)養護教育専攻
14)実践学校教育専攻(夜間)
15)健康科学専攻(夜間)
16)総合基礎科学専攻
17)国際文化専攻
18)芸術文化専攻
国立大学法人「大阪教育大学」の財務状況について
平成○○年度の、国立大学法人「大阪教育大学」の収入は、96億3,500万円でした。
その主な内訳は、運営費交付金、授業料・入学料および検定料、産学連携等研究収入および寄付金収入などです。
参考URL:https://osaka-kyoiku.ac.jp/_file/zaimu/zaimujoho/h29/29kessan.pdf
まとめ
いかがでしたか?
国立大学法人「大阪教育大学」は、140年以上の歴史を持つ西日本最大の教員養成大学で、少人数制の講義と35の専攻・コース設定による多様な専攻・コースを特徴とする国立大学です。
ちなみに、国立大学法人「大阪教育大学」出身の有名人は、歌手のBONNIE PINKさん、作曲家の宮川 泰さん、小説家の灰谷 健次郎さんなどがいらっしゃいます。
国立大学法人「大阪教育大学」のウェブサイトのURL
https://osaka-kyoiku.ac.jp/index.html
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