はじめに
公務員総研による女性自衛官のインタビュー記事です。
現在は退職されていますが、当時のことを振り返ってもらい、今後、自衛官を目指すみなさまへ、実体験を元にした貴重なお話をいただきました。
今回のテーマは「自衛隊員になってよかったこと」です。
よかったこと その1「災害と自衛隊の仕事」
1つ目は、周りの人たちからすごいねといってもらえる職業だということです。
最近では、災害派遣等で自衛隊が活躍しています。自衛隊を離れた今でも、ニュースで活躍しているのを見ると、誇らしくなります。
本当は、自衛隊が活躍する機会はない方がいいのかもしれません。しかし、毎年毎年どこかで災害が起こっています。そういったときに、少しでも多くの命を助けたり、復興への手助けが出来るのは、普段の厳しい訓練の成果だと思います。
以前は、「自衛隊って何してるの?」と言われる事が多かったですが、今では自衛隊の仕事を理解されやすくなっていると感じています。
自衛隊を離れた今でも、活躍しているニュースを見るたび誇りに思います。
よかったこと その2「自衛隊員の長期休暇」
2つ目は、休みの計画が立てやすいということです。
基本的にカレンダー通りの休みです。特に、長期休暇は周りの友人よりも長く休めていました。演習を含め、長期休暇の計画も1年を通して4月ごろに分かるので、少し変動はありますが、計画は立てやすいです。
事前に予約すると、宿や交通手段も割引があるので、安く旅行することが出来ていました。
休みに関しては、本当に自衛隊員になってよかったと思います。
よかったこと その3「自衛隊員と給料・賞与」
3つ目は、給料面です。私が自衛隊に入るときに、よく給料が高くていいねと言われました。
実際に入隊してみて、正直給料が高いとは思いませんでした。初任給は、友人たちの方が多かったような気がします。
ただ、大きく違うのが、給料すべて自分で使えるということです。寮生活だと、貰った給料から家賃や光熱費が引かれることもありません。事前に引かれて、給料が振り込まれるからlです。
また、毎月同じ日に必ず振り込まれます。当たり前のように思いますが、私の友人に会社が倒産した人がいました。ある日、会社に行ったら倒産を言い渡されたそうです。もちろん給料ももらえず、途方に暮れていました。
自衛隊は、公務員ですから、そのようなことはありえません。給料の保証があるというのは、どんなに恵まれていることか、改めて思いました。
ボーナスは、年2回あります。半年間頑張ったら、それだけ評価してもらえ、金額に表れます。今の時代、ボーナスがカットされている企業も多くありますが自衛隊は、自分をアピールする場も多く、しっかりと評価してもらえます。
給料面でも、自衛隊員になってよかったと思います。
よかったこと その4「自衛隊員の上下関係」
4つ目は、礼儀正しくなれたという点があります。
自衛隊は、体育会系です。上下関係は非常に厳しいです。自衛隊の上下関係に年齢は関係ありません。
入隊できる年齢が、私の居た時で18歳~26歳だったので、例えば一緒に入った同期の中に18歳も居れば、26歳の人も居るのです。
部隊に配置されれば、26歳の人は19歳の上司に敬語を使います。また、自分が19歳の時に26歳の後輩に命令します。年齢ではなく、入隊した順番で上下関係が決まります。
ここまで上下関係が厳しい会社も珍しいと思います。しかし、そのおかげで、目上の方に対する態度はしっかりと習得しました。
自衛隊を離れた今でも役に立っています。
よかったこと その5
5つ目は、いろいろな場所に行けるという点です。旅行ではなく、仕事で行くことが出来るのです。
演習場は、大抵山の中にあります。演習が行われる度に駐屯地から離れ、演習場へ行きます。演習場によっては、駐屯地から半日かかる場合もあります。
移動間の楽しみは、休憩で寄る道の駅やサービスエリア等で買い物をすることです。短い休憩時間ですが、お目当ての物が手に入ると嬉しいです。
行く演習場は、大体決まっているので休憩場所も同じですが、支援等で行く他駐屯地は、知らない土地なのでより、楽しみな気持ちが大きいです。
支援が長いと、仕事が終わった後は外出することが出来ます。知り合いがいれば案内してもらったり、自分で調べて出かけたりします。
全国に駐屯地があるので、支援が終わってもいろいろな土地の知り合いが増えることは、楽しみの1つでした。
まとめ
いかがでしたか。
女性自衛官として働いていた当時を振り返っていただき、実体験についての貴重なお話を伺いました。
以上、元・女性自衛官による「自衛官になってよかったこと5つ」でした。
コメント
コメント一覧 (1件)
自衛隊のお休みがカレンダー通りということを初めて知りました。勝手にお休みのないイメージを持ってしまっていました。4月に年間スケジュールがわかるのは羨ましいなと思いました。