はじめに
国立大学法人「鹿児島大学」は、本拠地(大学本部/キャンパス)は、鹿児島県鹿児島市郡元にあり、1949年(昭和25年)に設置された国立大学です。
国立大学法人「鹿児島大学」の入試の偏差値は、学部によって変わりますが、45~65程度のようです。
今回は国立大学法人「鹿児島大学」に関する基本的な情報について解説します。
国立大学法人「鹿児島大学」の沿革について
国立大学法人「鹿児島大学」の沿革は、下記の9つの教育機関の歴史を踏襲しています。
1)1773年(安永2年)設置「藩学造土館」
2)1875年(明治8年)設置「小学校授業講習所」
3)1875年(明治8年)設置「小学正則講習所」
4)1924年(大正13年)設置「鹿児島県立実業補習学校教員養成所」
5)1908年(明治41年)設置「鹿児島高等農林学校」
6)1908年(明治41年)設置「鹿児島県立商船学校」
7)1869年(明治2年)設置「島津藩医学校」
8)1869年(明治2年)設置「島津藩病院」
9)1945年(昭和20年)設置「鹿児島県立工業専門学校」
このうち、1)~6)が統合されて、1949年(昭和24年)に「鹿児島大学」が設置されました。
さらに、7)~9)が統合されて、1949年に「県立鹿児島大学」が設置されて「医学大学工学部」が「鹿児島県立大学」と改称された後、1952年に「鹿児島大学」の医学部として設置されました。
国立大学法人「鹿児島大学」の理念・スローガンについて
国立大学法人「鹿児島大学」の理念・スローガンは、「地理的特性と教育的伝統を踏まえ、学問の自由と多様性を堅持しつつ、自主自律と進取の精神を尊重し、地域とともに社会の発展に貢献する」です。
この理念のもと、国立大学法人「鹿児島大学」は、4つの分野「教育」「研究」「社会貢献」「大学運営」について、それぞれ目標を定めています。
教育
1)学生の潜在能力を発見し、適性の開花に努め、幅広い教養教育と高度な専門教育を行い、地域の特性を活かせる材を育成する。
2)真理を愛し、高い倫理性と社会性を備え、向上心を持って困難と対峙し、国際社会で活躍できる人材を育成する。
研究
1)個々の研究を重視し、様々な学問分野において研究者と連携することにより、21世紀を先導する研究者を育成する。
2)地域の要請に応える研究を推進し、普遍性を求める研究活動を行い、世界水準の研究拠点をめざす。
社会貢献
1)南九州を中心とする地域産業の振興や医療・福祉の充実、環境の保全や教育・文化の向上など、地域社会の発展と活性化に貢献する。
2)アジアや太平洋諸国との連携を深め、研究者や学生の双方向交流や、国際共同研 究・教育を推進し、人類の福祉・世界平和の維持・地球環境の保全に貢献する。
大学運営
1)大学の全構成員が運営に責任をもち、教育研究環境の充実を図る。
2)大学の自治を礎とし、常に自己を点検・評価し、外部からの意見を積極的に反映させ、公正な大学運営を行うことにより、社会への責任を果たす。
国立大学法人「鹿児島大学」の学章・校歌について
学章について
国立大学法人「鹿児島大学」は、大学の創立50周年を機に全国公募して決定されました。
この学章は、国立大学法人「鹿児島大学(Kagoshima University)」の「鹿児島(Kagoshima)」部分の頭文字[K]をデザインしたものです。
この「K」の図形は、飛び立とうとする「鳳」の姿をデザインし、国立大学法人「鹿児島大学」のキャンパスを巣立つ卒業生が世界を舞台に翔く姿がシンボル化されています。
なお、国立大学法人「鹿児島大学」には、この学章のほかに、2013年(平成25年)に学内公募によって選定された公式マスコットキャラクター「さっつん」があります。
校歌について
国立大学法人「鹿児島大学」の校歌は、1915年(大正4年)に創作された「第7高等学校造土館」の寮歌の1つ「北辰斜(ななめ)に」が歌い継がれています。
この校歌の作詞は、簗田 勝三郎さん、作曲は、須川 政太郎さんです。
国立大学法人「鹿児島大学」の学長について
現在の国立大学法人「鹿児島大学」の学長は、「前田 芳實(まえだ よしざね)」さんです。
「前田 芳實」さんの経歴は、1969年(昭和44年)に鹿児島大学大学院農学研究科を修了、同年に同大学農学部助手に就任、1978年(昭和53年)にアメリカ合衆国ジョージア大学に留学、1981年に鹿児島大学農学部助教授に就任、1994年(平成6年)に鹿児島大学農学部教授に就任しました。
その後、1998年にアメリカ合衆国ミシガン州立大学に留学、2006年(平成18年)に鹿児島大学農学部長に就任、2009年に国立大学法人「鹿児島大学」理事に就任した後、2013年(平成25年)に国立大学法人「鹿児島大学」の学長に就任しました。
学長の「前田 芳實」さんは、国立大学法人「鹿児島大学」が地域志向型人材の育成の中核的拠点として地域創生に取り組むとともに、学習環境の整備や海外留学の支援によって、「日本で一番学生を大切にする大学」を目指しています。
なお、「前田 芳實」さんは、国立大学法人「鹿児島大学」の第20代目の学長です。
国立大学法人「鹿児島大学」の本拠地・キャンパスについて
国立大学法人「鹿児島大学」には、本拠地(本部キャンパス)を含め、3つのキャンパス「郡元キャンパス」「桜ヶ丘キャンパス」「下荒田キャンパス」があります。
郡元キャンパス
国立大学法人「鹿児島大学」の「郡元キャンパス」には、法文学部、教育学部、理学部、工学部、農学部、共同獣医学部、理工学研究科、臨床心理学研究科、連合農学研究科があります。
このほかに、中央図書館、稲盛会館、学習交流プラザ、学習情報基盤センター、地域コトづくりセンター、総合研究博物館、大学間、埋蔵文化財調査センターなどが置かれています。
この「郡元キャンパス」は、鹿児島県鹿児島市郡元にあり、最寄り駅は、「騎射場駅」または「唐湊駅(とそ)」または「工学部前駅」です。
桜ヶ丘キャンパスキャンパス
国立大学法人「鹿児島大学」の「桜ヶ丘キャンパス」には、医学部、歯学部、医歯学総合研究科があります。
このほかに、鶴陵会館、さくらっ子保育園、地域医療支援センター、附属図書館桜ヶ丘分館などが置かれています。
この「桜ヶ丘キャンパス」は、鹿児島県鹿児島市桜ヶ丘にあり、最寄り駅は、「脇田駅」です。
下荒田キャンパス
国立大学法人「鹿児島大学」の「下荒田キャンパス」には、水産学部があり、ほかには、国際交流会館、附属図書館水産学部分館などが置かれています。
この「下荒田キャンパス」には、鹿児島県鹿児島市下荒田にあり、最寄り駅は、「騎射場駅」です。
国立大学法人「鹿児島大学」の教職員数について
国立大学法人「鹿児島大学」の教職員数の総数は、3,714人で、このうち職員数は、2,562人で、教員数は、1,152人です。
教職員採用に関する情報は、下記ページをご覧ください。
> 国立大学法人「鹿児島大学」の教職員数
URL https://www.kagoshima-u.ac.jp/about/gaiyou2018_syokuinsuu.pdf
国立大学法人「鹿児島大学」の学生数について
国立大学法人「鹿児島大学」の平成30年5月1日の学生数は、学部学生数は、8,881名(外国人学生を含む)で、大学院学生数は、1,596名(外国人学生を含む)です。
参考URL:https://www.kagoshima-u.ac.jp/about/gaiyou2018_gakubu_in_zaigaku.pdf
国立大学法人「鹿児島大学」の学部について
国立大学法人「鹿児島大学」には、9つの学部があります。
1)法文学部
2)教育学部
3)理学部
4)医学部
5)歯学部
6)工学部
7)農学部
8)水産学部
9)共同獣医学部
国立大学法人「鹿児島大学」大学院について
国立大学法人「鹿児島大学」の大学院は、下記の通り、10あります。
1)人文社会科学研究科
2)教育学研究科
3)保健学研究科
4)理工学研究科
5)農学研究科
6)水産学研究科
7)医歯学総合研究科
8)臨床心理学研究科
9)共同獣医学研究科
10)連合農学研究科
国立大学法人「鹿児島大学」の財務状況について
平成29年度の、国立大学法人「鹿児島大学」の収入は、575億7,800万円でした。
その主な内訳は、附属病院収入、運営費交付金、授業料・入学料および検定料、産学連携等研究収入および寄付金収入などです。
参考URL:https://www.kagoshima-u.ac.jp/about/18kessanhoukokusyo.pdf
まとめ
いかがでしたか?
国立大学法人「鹿児島大学」は、多彩な学科で、地域産業への貢献度が高いことを特徴とする国立大学です。
ちなみに、国立大学法人「鹿児島大学」出身の有名人は、下野 竜也さん、甲斐谷 忍さん、松木圭介さん、赤崎 勇さん、中村 愛さんなどがいらっしゃいます。
国立大学法人「鹿児島大学」のウェブサイトのURL
https://www.kagoshima-u.ac.jp/
コメント