大分県で働く「警察官(刑事課員)」の仕事内容・給料レポート

現役もしくは元・公務員へのキャリア・アンケートです。 今回は、「大分県」勤務の「警察官(刑事課員)」に回答いただきました。 仕事内容、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてアンケートしたものを編集して掲載しています。

はじめに

「大分県」勤務の「警察官」(刑事課員)によるキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール
公務員としての職業・勤務先:警察官(刑事課員)/大分県勤務
性別:男性
雇用体系:正規雇用
所有資格:普通自動車運転免許、陸上特殊無線二級

「警察官(刑事課員)」を目指した理由

祖父が元憲兵、父親と叔父が警察官という環境で育ち、自然と警察官を目指すようになりました。

また、幼少時に父が山間部の駐在所員になり、間近で警察業務に触れたことから強い憧れを抱いたのも志望理由のひとつでした。

「警察官(刑事課員)」の仕事内容について

警察学校、交番勤務を経て刑事課員になりました。

交番勤務はパトロールや通報への対応が主でしたが、刑事課員になってからは犯罪事件の捜査を担当していました。

私の仕事は詐欺・横領などの知能犯事件が担当だったので、被害者からの聴取に始まり、裏付け捜査、逮捕状請求、被疑者の取り調べなどを担当していました。

知能犯刑事の仕事は、刑事ドラマのような張り込みや逮捕劇は少なく、どちらかといえば分析とデータ作成で客観的に犯罪を証明する捜査が多かった印象です。そのため、財務に関する知識や分析資料の作成に多くの時間を割いていました。

会社や銀行での業務上横領事件になると、毎日のように被害者の会社にお邪魔して業務のフローやシステムなどを理解する必要がありました。最終的には、社員よりも業務フローに詳しくなるほどでした。

「警察官(刑事課員)」の1日の仕事の流れ

日勤

7時30分 自宅から自動車で出勤
8時00分 警察署に到着、夜間の事件書類などに目を通す
9時00分 始業、朝礼
12時00分 昼休憩(60分)
13時00分 再開
18時00分 終業(終礼等はなし)、以降は残業扱い
21時00分 退庁
21時30分 帰宅

夜勤

7時30分 自宅から自動車で出勤
8時00分 警察署に到着、夜間の事件書類などに目を通す
9時00分 始業、当直体制に移行 以後、基本的に休憩等はなしで通報や事件対応
23時00分 仮眠
3時00分 起床
9時00分 当直終了
12時00分 勤務終了、以後は残業扱い
18時00分 退庁
18時30分 帰宅

日勤勤務は1週間のうち5日で土日は休みです。ただし、当直のシフトがあり、概ね6日に1回のペースで当直をしていました。

当直は「夜間だけは当直勤務をする」という警察署と、「一日中、事件対応はすべて当直が受け持つ」という警察署がありました。

「警察官(刑事課員)」の給料・残業・有給休暇について

月給は残業代や諸手当込で総支給45万、手取りで38万程度です。 ボーナスは80~90万円で、年収は700万円前後でした。

残業は月に100~200時間が当たり前でしたが、最近は働き方改革によって40~60時間程度に抑えられているそうです。

有給は事件処理が落ち着いている間に積極的に取得するよう指示があるので、忙しくない限り消化できます。

この仕事で、働いているときに困ったこと

昼夜なく呼び出しがあり、プライベートを満喫できる機会が少なかったという印象はあります。

この点を不満に感じるのではないかと想像する方は多いかもしれませんが、実際のところ、警察官として働いているとあまり不満に感じなくなります。それよりも「事件を解決したい」という職責の自覚が強く、むしろ「休みなんていらない」という感覚のほうが強かったと思います。

ただし、そんな勤務を繰り返しているものだから、家族によほどの理解がないと家庭関係を良好に保つのは困難です。

私の場合、家族に理解があったほうなので特に問題はありませんでしたが、約束していた家族旅行にいけなくなったときは批難を浴びてしまいました。

この仕事や職場でよかったこと

待遇がとくに恵まれていたとは感じません。福利厚生はある程度の規模の企業と同レベルだと思うし、共済事業も利用する機会が少なければ大きなメリットではありません。

特に恵まれていたといえば、保険料が安かったことが挙げられます。団体扱いになるため、生命保険、損害保険、自動車保険などが最大割引で利用できるというスケールメリットがあったと思います。共済と外部を掛け持ちしても、一般的な保険料の半分程度でしたから、月々の負担は非常に軽くなります。

「警察官(刑事課員)」の仕事エピソード

大きな事件の発生から解決までをすべて知る立場になるため、被害者や家族の心労をみて一緒に傷ついてしまうことが多くありました。だからこそ、犯人をみつけて逮捕し、有罪が決まったときの感動や達成感はひとしおです。

また、知能犯事件の担当が多かったので、選挙事件の捜査に従事する機会もありました。

大きな国政選挙で、違反を見つけ出して内定捜査し、当選発表の翌日に逮捕して当選した議員を辞任に追い込んだときは、本当に「悪いやつを懲らしめた」という思いを強く感じました。 残業230時間を記録してしまう大変な捜査でしたが、それだけのやりがいを感じる仕事でした。

「警察官(刑事課員)」の職場恋愛について

職場恋愛は非常に多いと思います。特に、女性警察官にいたってはほぼ確実に男性警察官と結婚します。

仕事が特殊であり、しかも一般の方に漏らせない情報などがあるため、男女間で理解を深めるには警察官同士のほうが都合が良いからだと思います。

また、上司も警察官同士の結婚に積極的で、組織対応で引っ付けようとするケースもあります。 男性警察官の多くは、紹介やコンパなどで知り合った女性とお付き合い、結婚する傾向があります。

被害者や関係者と恋愛に至るというイメージがあるかもしれませんが、このパターンはほとんどないでしょう。

まとめ ー「警察官(刑事課員)」を目指す方へメッセージ

警察官はとても大変な仕事です。 公私ともに職責に縛られるため、自由は大きくありません。しかし「人の役に立つこと」や「人から感謝されること」に喜びを感じる方には、これ以上の天職はないのでは、と思います。

それに付随して、安定した収入や福利厚生があると考えれば、厳しい職務にも耐えられるのではないでしょうか。

安定第一で目指すことは、あまりおすすめできません。実際の業務で辛い場面に出会ったとき、モチベーションを維持できないからです。

きれいごとのようですが「かっこいい!」「人の役に立ちたい」といった憧れだけで目指すのがベストでしょう。採用試験というハードルはありますが、ぜひこれを乗り越えて警察官になってください。

本記事は、2019年12月13日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

警察官(刑事課員)
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