はじめに
神奈川県等勤務の「海上自衛官」(男性)によるキャリアレポートです。
- レポート者のプロフィール
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公務員としての職業・勤務先:海上自衛官/ 神奈川県、青森県、千葉県、京都府、山口県
性別:男性
雇用体系:正規雇用
所有資格:普通自動車免許、第三種電気主任技術者、第一種電気工事士、一級ボイラー技士、認定電気工事従事者認定証、電話級アマチュア無線技士
「海上自衛官」を目指した理由
父親が「陸上自衛官」でした。
父の転勤のために鹿児島県の国分(今は、霧島市国分)、鹿屋、静岡県 御殿場、山形県 東根、と多感な少年期を過ごしました。実業高校生の就活中に多くの企業の中で「海上自衛隊」の白い制服方もみえられお話を伺いさせて頂きました。大企業が20数社の中、「海上自衛隊」に数名が入隊しました。
「海上自衛隊」を目指したのは、育った環境、初めて見る白い制服、海への憧れではなかっかと思います。お世話になった先生には大変怒られましたが、今は、楽しい思い出です。
「海上自衛官」の仕事内容について
仕事は、特別国家公務員とはいえ、公務員と同じ時間の勤務時間です。
各隊員は、入隊後自衛官隊員としての基本の教育を3ヶ月間教育隊で学び、その後希望の職種専門の自衛隊内の学校に行き技術者の資格者付与(学校を出ても先輩方から多くのアドバイスを受けます)され、部隊配属先の専門の仕事をします。
私のマーク(専門の職種)は、対戦哨戒機の飛行機のエンジン(レシプロエンジン、ガスタービンエンジン)整備で、先輩方、後輩とチームで行いました。飛行機は、民間航空会社と同じく飛行時間で整備になります。
整備には、稼働時間に達した定期点検、オーバーホール時間に達した作業(エンジンを外して、オーバーホール済みエンジンと交換)、軽微故障の部品交換、定期点検整備が終わったら、格納庫から牽引車(資格者が運転)でエプロン(格納庫前の広場)で試運転(整備員が運転)調整をします。
試運転が良好でテストフライト(約、40分の試験飛行)を行います。整備をした整備員が同乗して、整備のチェックリストでの点検をします。 チェックの合格で飛行機を飛行部隊に戻します。
「海上自衛官」の1日の仕事の流れ
6時00分 起床の合図
6時10分 全員(営内居住隊員)でのラジオ体操
6時30分 朝食 基本的に御飯食で週1回パン食
7時50分 基地内隊員全員で整列します。
8時00分 国旗掲揚
8時10分 基地司令官の朝礼
8時30分 勤務開始 各隊員の専門職種の業務に付きます
12時00分 昼食 12時45分 勤務開始 各隊員の専門職種の業務に付きます。
15時00分 休憩 お茶、煙草、珈琲等
15時15分 勤務開始 各隊員の専門職種の業務に付きます。
17時30分 勤務終了 営内居住隊員は居住区へ、営外居住隊員は、自宅へ
18時30分 入浴 営内居住隊員
20時50分 自由時間(基地内のカフェテリア、売店、飲食店での飲食)と居住区内の清掃(営内居住隊員)
21時00分 当直幹部(普通は自宅で過ごしますが、交代で基地内に泊まる勤務)居住区内の点検
21時10分 就寝 (営内居住隊員)
「海上自衛官」の給料・残業・有給休暇について
給料は、他の国家公務員よりも、特別が付く分危険を伴う勤務になり危険手当支給で高くなります。艦船勤務(本俸の3割増しの手当支給)潜水艦勤務、航空機搭乗勤務(本俸の6割増しの手当支給)等でした。
又、私も整備での搭乗時に危険手当支給されてました。残業は、平時だったので殆どなく、残業した場合は代休がありました。有給休暇は交代勤務で問題なく可能でした。
この仕事で、働いているときに困ったこと
他の公務員の勤務と違い隊員の勤務は、基本的に基地内(航空部隊)の勤務、艦船(潜水艦)内の特殊な勤務になります。「自衛隊」の日本国における役割の位置上、24時間体制で、交代勤務になります。隊員の士気向上の為に基地内の飲酒も含めて外出など色々と緩和されてました。
艦船(潜水艦も含む)勤務隊員は、日本国「自衛隊」の任務遂行状行動は極秘になり出港時間、出港日は、休暇外出中でも、連絡が有れば至急勤務に戻ります。又、私の勤務時代は、女性隊員がいませんでした。男性の職場でしたのである意味では特殊な組織ですが、今は大部改善されて、女子隊員も多く、艦隊の司令官をトップに多くの女子隊員が活躍されてます。今は女子に人気が高く試験の倍率が高くて入隊が難しいそうです。
「海上自衛官」の仕事エピソード
高校卒業、18才で仙台から神奈川県横須賀の海上自衛隊横須賀教育隊に入りました。3ヶ月間の「自衛官」としての基礎的な教育でした。遠泳として3時間泳ぎます。海の中で汗が出ると聞いてましたが、3時間も泳ぐと本当に汗をかきました。 貴重な体験でした。
又、3時間にわたるカッター(13名が乗る手漕ぎボート)漕ぎでの経験、お尻の皮がこすれて剥けてとても痛い思いもしました。今は良い思い出 です。
今年の3月10日、50年前に入隊した日に横須賀で第100期会を開き当時の、話しに花が咲き何時までも何時までも、いい思い出が出来ました。
「海上自衛官」の職場恋愛について
当時は女子隊員が居ない男性の職場でしたので、外出中の出会い(カフェ、飲み屋、飲食店、バー、ショッピングセンター、旅行中、借家の大家の紹介)などが多かったと思います。又、上司、同僚からの紹介、家族、親戚からの紹介での結婚も多いようでした。
今は、女子隊員が多ので、職場結婚が多いと思われますが、今の現役隊員の方々の方が詳しいと思われます。私も親戚関係の紹介での見合い結婚でした。時代が進んでますのであまり参考にならないと思います。
まとめ ー「海上自衛官」を目指す方へメッセージ
若い時は二度無い!若い時の苦労は買ってでもせよとの格言がありますが、日本の広大な領土を守る尊い使命の職場を、二度と無い若い時に体験をしていただきたいです。
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