地方自治体特集「中核市」シリーズ

中核市シリーズ第13回「宇都宮市」について(2019年9月情報)

地方自治体特集「中核市」シリーズ、第13回は「宇都宮市」です。

栃木県にある「宇都宮市」の人口は2019年9月時点で約52万人と、兵庫県姫路市に次いで国内26番目です。そんな「宇都宮市」とはどんな都市なのか解説します。


※本記事は、2019年9月調査の内容です(今後更新予定です)。

「宇都宮市」について

栃木県の県庁所在地である「宇都宮市」は、同県中南部に位置する中核市です。北関東最大の都市であり、「宇都宮市」を中心とする宇都宮都市圏は、政令指定都市を除いた都市圏としては国内最大の人口を誇っています。

また、「宇都宮市」は、1984年(昭和59年)に関東地方で唯一の「テクノポリス」に指定され、各メーカーは研究開発拠点を置き、県内の工業製品出荷額は1位、年間商品販売額は北関東で1位になるなど国内屈指の商工業都市です。

さらに、首都圏に立地し、鉄道路線による都心とのアクセスが良好なことから、東京の衛星都市としての機能も果たしています。一方、同市は日本一の「餃子の街」としても知られ、観光客が増加しています。

最後に、「宇都宮市」の気候は、太平洋側気候に属し、内陸部に位置していることから、日格差と年較差が比較的大きいです。冬は、雨が少なく、乾燥し晴天の日が続き、日照時間は長く、栃木県の中では温暖です。夏は、「雷都」と称されるように、曇天の日が多く不安定で、午後は頻繁に雷鳴が響き渡ります。

>宇都宮市のホームページ
http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/

「宇都宮市」の成り立ち

「宇都宮市」の成り立ちは、1896年(明治29年)4月1日の市制施行によって、人口約3万5千人で誕生したのが始まりです。その後、1947年(昭和22年)に人口は10万人に達し、1955年(昭和30年)に20万人、1972年(昭和47年)に30万人、1984年(昭和59年)に40万人に到達しました。

市制100周年となった1996年(平成8年)4月に中核市に移行し、その後も市域の拡大などにより、人口は激増しました。現在は50万人を超え、なお増加傾向にあり、北関東最大の都市になっています。

宇都宮市長「佐藤 栄一」(さとう えいいち)さんはどんな人?

2004年11月から宇都宮市長を務める「佐藤栄一」さんは、1961年10月5日に宇都宮市で生まれました。大学卒業後、父親の急逝により、北関東観光開発株式会社取締役に就任しました。その後、宇都宮青年会議所理事長や、栃木県初の日本青年会議所副会頭を歴任し、43歳で第33代の宇都宮市長となり、4期目になります。

座右の銘は、「義をみてせざるは勇無きなり」、「雨好晴奇」(人生には雨の時が多い、それに耐えられる強い人間になれ)だそうです。

>宇都宮市長公式ホームページ
https://www.ei1.info/


「宇都宮市」の行政プラン

「宇都宮市」の行政プランは、2022年度を目標年次とし、「くらしいきいき まちキラキラ つながる人 ★ 夢のみや うつのみや」を目指す都市像に設定しています。そして、まちづくりの10の重点課題を以下のように明確化し、解決に努めるとしています。

1) 子育て支援の充実
2) 高齢者の生活の質の向上
3) 安全で安心な生活環境の創出
4) 環境調和型社会の構築
5) 総合的な交通体系の確立
6) 魅力ある拠点の創造
7) 都市の個性づくりと発信
8) 次代を築く人材の育成
9) 産業力の強化
10) 地域が主体となったまちづくり

さらに、目指す都市空間の姿を「ネットワーク型コンパクトシティ」(まちの機能や人口が拠点に集積し、拠点が連携した都市)とし、以下の3のまちづくりの目標を設定しています。

1) 輝く希望と笑顔にあふれた「みんなが幸せに暮らせるまち」
2) 独自の存在感と風格を備えた「みんなに選ばれるまち」
3) まちづくりの仕組みが整い、みんなでまちをつくる活力にあふれた「持続的に発展できるまち」

まとめ

以上、地方自治体特集「中核市」シリーズ、第13回は栃木県の「宇都宮市」についてご紹介させていただきました。

本シリーズの他の都市は下記よりご覧いただけます。

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本記事は、2020年8月28日時点調査または公開された情報です。
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