中核市シリーズ第59回「吹田市」について

地方自治体特集「中核市」シリーズ、第59回は「吹田市」です。

大阪府にある「吹田市」の人口は2020年4月1日時点で約38万1千人と、愛知県岡崎市に次いで国内46番目です。そんな「吹田市」とはどんな都市なのか解説します。

「吹田市」について

「吹田市」は、大阪府の北部に位置し、南は大阪市、西は豊中市、北は箕面市、東は茨木市及び摂津市に接し、東西6.3キロメートル、南北9.6キロメートルで、面積は36.09平方平方キロメートルです。

北部は、北摂山系を背景として標高20メートルから116メートルのなだらかな千里丘陵で、南部は安威川・神崎川・淀川のつくる標高およそ10メートルの低地によって形成されています。

吹田市域の地質は、北部の千里丘陵の大阪層群の古期洪積層と、南部の安威川・神崎川沿岸低地の沖積層の2つから構成されされ、北部の洪積層は、約200万年前から1万年前に土砂が堆積した地層になっています。

南部の沖積層は、およそ1万年前以降にできた地層で、市域の南端を安威川が、東から西は神崎川が流れています。

「吹田市」の北から南にかけては、千里丘陵を源流とする山田川・糸田川・正雀川・高川が流れ、安威川・神崎川に合流しています。

そんな「吹田市」の産業は、第3次産業のなかでも特に商業の比重が高いことが特徴で、大正から昭和にかけては「ビールと操車場の町」と言われたこともあり、アサヒビールのビール工場は今も存在しています。

産業人口は、1次産業が0.1パーセント、2次産業が21.8パーセント、3次産業が76.0%です。

特産品は、かつては天皇家にも献上されていたという吹田クワイ(吹田慈姑)や千里丘陵で採れるタケノコ、ビールのアサヒスタウト・生一丁などがあります。

商業は、大正時代から駅前に自然にできた商店街や千里ニュータウンの計画的なショッピングセンターなどがあり、卸売業は、「吹田市」内の小売り業の5倍以上ありますが、1991年頃をピークに年間の販売額は減少を続けています。

この「吹田市」内で卸売額の多い分野は、電気機械器具や食料・飲料などです。

「吹田市」の気候は、瀬戸内海式気候区の気候で、温暖で雨が少ないことが特徴です。

ちなみに、「吹田」の地名は「水田」に由来していると考えられるほどの稲作地帯ですが、昔から雨が少なく、多数のため池があります。

>吹田市のホームページ
https://www.city.suita.osaka.jp/

「吹田市」の成り立ち

「吹田市」の成り立ちは、三島郡吹田町・千里村・岸部村・豊能郡豊津村が合併して発足した1940年(昭和15年)4月1日までさかのぼります。

その後、1953年に三島郡新田村の一部(大字下新田)が編入、1955年に三島郡山田村が編入、1958年に大字山田小川・山田別所・山田下の各一部が茨木市に編入されました。

2001年(平成13年)に特例市に移行され、2020年4月に中核市に移行されました。

吹田市長「後藤 圭二」(ごとう けいじ)さんはどんな人?

2015年5月14日から吹田市長を務める「後藤 圭二」さんは、1957年(昭和32年)6月18日に吹田市に生まれました。

経歴は、東京水産大学(現:東京海洋大学)を卒業後、1980年に吹田市役所に入庁、水道部(南吹田)、市長室参事、環境政策室長、都市整備部室長、道路公園部長を歴任し、2014(平成26年)に退職、2000年に環境省に派遣、2015年に第20代吹田市長に就任しました。

趣味は、「スキー・テニス・野球・ダイビング・音楽・合唱」だそうです。

>吹田市長公式ホームページ
https://gotokeiji.com/

「吹田市」の行政プラン

「吹田市」は、市民の利便性を向上させ、行政運営の効率化を目指すため、2019年度から2028年度までの10年間を計画期間とする「吹田市第4次総合計画」を策定しました。

この計画で、「吹田市」は、将来像を実現するための基本方向として、下記の8つの大綱を掲げました。

1)大綱1:人権・市民自治
2)大綱2:防災・防犯
3)大綱3:福祉・健康
4)大綱4:子育て・学び
5)大綱5:環境
6)大綱6:都市形成
7)大綱7:都市魅力
8)大綱8:行政経営

さらに、「吹田市」は、先の8つの大綱ごとに、それぞれ政策と施策を示しました。

大綱1:人権・市民自治

「吹田市」は、大綱1:人権・市民自治について、2つの政策とそれぞれの施策をまとめました。

1)政策1:平和と人権を尊重するまちづくり
・非核平和への貢献
・人権の保障
・男女共同参画の推進

2)政策2:市民自治によるまちづくり
・情報共有の推進
・市民参画・協働の推進
・コミュニティ活動への支援

大綱2:防災・防犯

「吹田市」は、大綱1:防災・防犯について、2つの政策とそれぞれの施策をまとめました。

1)政策1:災害に強く安心して暮らせるまちづくり
・危機管理体制の充実
・防災力・減災力の向上
・消防・救急救命体制の充実

2)政策2:防災を許さないまちづくり
・防犯力の向上
・消費者意識の向上

大綱3:福祉・健康

「吹田市」は、大綱3:福祉・健康について、4つの政策とそれぞれの施策をまとめました。

1)政策1:高齢者の暮らしを支えるまちづくり
・生きがいづくりと社会参加の促進
・暮らしを支える支援体制の充実
・介護保険制度の安定的運営

2)政策2:障がい者の暮らしを支えるまちづくり
・生活支援など暮らしの基盤づくり
・社会参加の促進

3)政策3:地域での暮らしを支えるまちづくり
・地域福祉の増進
・生活困窮者への支援と社会保障制度の適正な運営

4)政策4:健康・医療のまちづくり
・健康づくりの推進
・健都を生かした健康づくりと医療イノベーションの促進
・地域医療体制の充実

大綱4:子育て・学び

「吹田市」は、大綱4:子育て・学びについて、4つの政策とそれぞれの施策をまとめました。

1)政策1:子育てしやすいまちづくり
・就学前の教育・保育の充実
・地域の子育て支援の充実
・配慮が必要な子供・家庭への支援

2)政策2:学校教育の充実したまちづくり
・学校教育の充実
・学校教育環境の整備

3)政策3:青少年が健やかに育つまちづくり
・青少年の健全育成
・放課後の居場所の充実

4)政策4:生涯にわたり学べるまちづくり
・生涯学習活動の支援
・生涯学習環境の整備

大綱5:環境

「吹田市」は、大綱5:環境について、1つの政策と3つの施策をまとめました。

1)政策1:環境先進都市のまちづくり
・低炭素社会への転換の推進
・資源を大切にする社会システムの形成
・安全で健康な生活環境の保全と自然共生の推進

大綱6:都市形成

「吹田市」は、大綱6:都市形成について、2つの政策とそれぞれの施策をまとめました。

1)政策1:みどり豊かで安全・快適な都市空間づくり
・土地利用誘導と良好な景観形成
・良好な住環境の形成
・みどりの保全と創出

2)安全・快適な都市を支える基盤づくり
・道路などの整備
・水道の整備
・下水道の整備
・交通環境の整備

大綱7:都市魅力

「吹田市」は、大綱7:都市魅力について、3つの政策とそれぞれの施策をまとめました。

1)政策1:地域経済の活性化
・産業振興と創業支援
・就労と働きやすい環境づくりの支援

2)政策2:文化・スポーツに親しめるまちづくり
・文化の振興
・文化財の保存と活用
・地域におけるスポーツの振興

3)政策3:市民が愛着をもてるまちづくり
・魅力の向上と発信
・本市独自の強みを活かしたまちづくり

大綱8:行政経営

「吹田市」は、大綱8:行政経営について、1つの政策と4の施策をまとめました。

1)政策1:行政資源の効果的活用
・効果的・効率的な行財政運営の推進
・公共施設の最適化
・人材育成の推進
・ICTの利活用

このように、「吹田市」は、変化の激しい時代のあんかでさまざまな課題に対応するため、これらの施策を実行し、すこやかで快適に暮らし続けられるまちづくりを目指しています。

▼参考URL:吹田市|第4期情報化推進計画
https://www.city.suita.osaka.jp/var/rev0/0285/3447/jouhoukasuishinkeikaku.pdf

まとめ

以上、地方自治体特集「中核市」シリーズ、第59回は大阪府の「吹田市」についてご紹介させていただきました。

本シリーズの他の都市は下記よりご覧いただけます。

地方自治体特集「中核市」シリーズ 記事一覧

本記事は、2021年1月1日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

気に入ったら是非フォローお願いします!
NO IMAGE

第一回 公務員川柳 2019

公務員総研が主催の、日本で働く「公務員」をテーマにした「川柳」を募集し、世に発信する企画です。

CTR IMG