【新型コロナ】2021年度(令和3年度)上半期の国籍別入国者速報(2021年10月時点)

2021年10月、新型コロナウイルス感染症について、日本では感染者数の減少に伴い、全国的に緊急事態宣言が解除され、飲食店への時短営業等も解除されようとしています。

一方で第6派を心配する声もあり、ここで第5波の前にも課題とされていた「水際対策」の現在を振り返りたいと思います。


*2021年4月までの状況についてはこちら

》【新型コロナ】ザル入国?日本への月別入国者数と、本人確認ができている割合について(2021年5月調査)

新型コロナウイルス感染症について、日本では、水際対策がうまくいかなったため、英国型の「変異株」の流入阻止に失敗したと指摘する専門家もいます。そして今、インドで確認された「二重変異株」への対策の必要性が叫ばれています。 「ザル入国」と批判する専門家もいる、これまでの日本の入国者の状況を振り返ります。

 

空港検疫での、「外国籍」割合の推移(2021年10月時点)

現在も続けられている「新型コロナウイルス」の空港検疫での直近の状況は以下の通りです。
2021年7月には一度41%にまで減っていた陽性者の外国籍の割合ですが、8月、9月とまた増えてきています。

空港検疫での陽性者の国籍内訳

2021年度(令和3年度) 日本国籍 外国籍 合計 外国籍の割合
1月 59名 190名 249名 76%
2月 28名 46名 74名 62%
3月 66名 106名 172名 62%
4月 83名 224名 307名 73%
5月 79名 160名 239名 67%
6月 64名 94名 158名 59%
7月 213名 151名 364名 41%
8月 147名 214名 361名 59%
9月 81名 189名 270名 70%

▼参考URL:厚生労働省|新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和3年10月21日版)(外部サイト)

空港検疫対象者は?外国人の入国者数と日本人の帰国者の推移(2021年度上半期)

2021年度上半期で空港を利用した外国人と日本人の割合を比較します。

外国人入国者の空港利用者は141,146名、日本人帰国者の空港利用者は190,655名でした。単純計算すると、空港検疫の対象となるのは合計331,801名だったということです。

空港検疫を受けている外国人の割合は約43%程度ですが、上記で示したように、新型コロナウイルスの陽性者については6〜7割が外国人であり、入国数の割合と比較すると、外国籍の新型コロナウイルス陽性者が、日本人帰国者と比較してまだ高い状態にあるということがわかります。

▼参考URL
》出入国管理庁|令和3年上半期における外国人入国者数及び日本人出国者数等について
(https://www.moj.go.jp/isa/publications/press/13_00020.html)

外国人・日本人出入(帰)国別 表
出典)出入国在留管理庁|【令和3年上半期】公表資料
(https://www.moj.go.jp/isa/content/001356733.pdf)

国別入国者の推移(2021年度上半期)

2021年(令和3年)上半期の外国人入国者等の合計は35万291人でした。2020年同期に比べ442万6867人(92.7%)減少となったようです。


新規入国者数を国籍・地域別で上位からご紹介すると、1位はベトナム(2万779人、対前年同期比60.6%減)、2位は中国(1万1,498人,同98.6%減)、3位はアメリカ(2810人、同98.6%減)の順となっているようです。

国籍・地域別(上位10か国・地域)外国人新規入国者数の推移 表
出典)出入国在留管理庁|【令和3年上半期】公表資料
(https://www.moj.go.jp/isa/content/001356733.pdf)

2021年10月時点では、どの国からの入国者・帰国者に陽性者が多い?

厚生労働省の報道発表資料をもとに、どの国からの入国・帰国者に陽性者が出ているのか、2021年10月1日から15日かけての状況を調査しました。

国籍については公表されていませんので不明です。あくまで行動歴での国名を表示していますのでご注意ください。

特に陽性者が多く、期間中満遍なく陽性者が出ている滞在国としてはフィリピン、パキスタン、ネパールなどが挙げられますが、そのほかの国については陽性者が点在している状況で、世界的な流行が続いていることがうかがえます。

日本への入国者が多いベトナムでの行動歴がある方については、期間中の1名の陽性者がいましたが、2番目に入国者の多い中国からの陽性者はいませんでした。

アメリカからの入国者については陽性者数の数は少ないものの、期間中はたびたび陽性者が確認されています。

感染が拡大しつつあるロシアからの帰国者に陽性者が微増傾向にあるようですので、今後の動向が注目されます。

▼参考URL:厚生労働省報道資料(2021年10月)(外部サイト)

2021年10月1日から15日かけての空港検疫での陽性者発生状況まとめ

10月(到着日) 1日 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
インドネシア 1 1
ロシア 1 1 3
ネパール 6 1 2 1 1 1 2
フィリピン 5 2 5 1 2 1 1 1 2 2 2
パキスタン 3 6 4 1 1 1
アメリカ 1 1 1 1 1 2 1 1
カメルーン 1
バーレーン 1
アラブ首長国連邦 1 1 1
エジプト 1
トルコ 1 1 1
ケニア 1
ポーランド 1
モンゴル 1 2
モロッコ 1 1
ブラジル 2 1 1
ウクライナ 1 1
シリア 1
ペルー 1
タイ 1
インド 1 1
イギリス 1 2 1
ベラルーシ 1
ベトナム 1
ウズベキスタン 1
スリランカ 1
フランス 1
アゼルバイジャン 1
スペイン 1
バングラデシュ 1 1
エチオピア 1
アルメニア

※国名については行動歴
※複数国滞在の場合は1カ国目のみカウント

本記事は、2021年10月28日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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