60ヶ国以上の国が徴兵制を導入しています。

【日本にはない徴兵制】世界主要各国の徴兵制についてまとめ(2022年5月)

海外の行政・歴史シリーズ、本記事では、「世界の徴兵制」についてご紹介します。


はじめに

徴兵制とは国家が憲法や法律によって国民に兵役に服する義務を課す制度で、日本は戦後1945年以降徴兵制が廃止されました。

日本は軍隊を所有しておりませんので徴兵制は必要なくなったのです。それでは軍隊を所有している国はどのように兵を集めているでしょうか。本ページでは、各国の制度についてまとめました。

兵役がある主な国

国名 徴兵年齢・備考 男女別 期間
ロシア 18歳か27歳
徴兵期間中に兄弟が死亡した場合は徴兵を免除される。
男性のみ 1年
スイス 18歳以上
兵役代替勤務(要申請)を選択することが可能。 健康上などの理由から兵役に適さないとみなされた場合、兵役は免除され、社会奉仕活動などの代替勤務を行うか、免除金を支払う。
男性・女性志願制 4ケ月入校訓令
以後10年間毎年3週間予備兵訓練有
イスラエル 18歳以上
ユダヤ教徒、イスラム教徒、ドゥルーズ派、ベドウィン、チェルケス人のみ。キリスト教徒およびその他のムスリムなどは免除。志願は可能。
男・女 3年・2年
ノルウェー 18歳~44歳 男女 12ケ月~15ケ月
フランス 16歳 男女 第1 1ケ月
第2 3ケ月~1年(奉仕活動)
スェーデン 18歳 男女 11ケ月
イラン 成人 2年
エジプト 19歳~34歳 1年~3年 予備兵9年
トルコ 18歳~40歳 12ケ月~15ケ月
オーストリア 18歳以上 6ケ月
中国 徴兵制をとっているものの志願兵で人が足りているため実質徴兵なし
韓国 18歳~30歳
女志願兵制
18ケ月以上
40歳まで予備兵
北朝鮮 17歳~
10年
7年
シンガポール 17歳~
永住権取得者も含まれる
2年
40歳または50歳まで予備兵
マレーシア 18歳~
無作為選抜制
男女 3ケ月
タイ 21歳~6歳
くじ引き
2年

現在60ヶ国以上の国が徴兵制を取り入れています。

しかしながら世界最大の軍事国であるアメリカでは徴兵制度を採用していません。これまで、徴兵制は世界的に廃止に向かっていましたが、スウェーデンおよびフランスは2018年に徴兵制を再開しました。これまで男性だけを徴兵していた国も、現在では男女平等の観点および兵員の不足などから女性の徴兵を開始したり、志願する女性を受け入れたりすることを開始しています。

男女ともに徴兵する国

男女ともに徴兵する国は、イスラエル、マレーシア、エリトリア、北朝鮮、ノルウェー、スウェーデンの6ケ国です。

徴兵制度についての日本人の盲点

自分は日本人だから徴兵されることもなければ、兵役義務もないと安心していませんか?

日本人でも徴兵されることがあります!

それでは、どこでどのような場合に兵役義務が課せられるのでしょうか?

それはシンガポールです。シンガポールの徴兵制度について理解しましょう。

シンガポールの徴兵制

シンガポールを除く国々の徴兵制度は自国民に限られています。

しかしながらシンガポールの徴兵制はシンガポール人以外にも外国人永住権保持者が含まれるのです。そのため、仮に17歳の時点でシンガポールに永住権を保有して生活している日本人男性は徴兵され、兵役の義務が課せられるのです。


もし、この兵役の義務を遂行しなかったらどうなるのでしょうか?もちろん刑罰が下されます。

過去に実刑判決が下された事例

  • 2019年6月21日 永住権保持者のインド人男性が、インドで学校に通うために5年間兵役を無視した結果、10週間の実刑判決により投獄。
  • シンガポール生まれの男性、リムさん28歳は、両親と共にオーストラリアに移住し、オーストラリア市民となる。オーストラリアに8年居住後徴兵義務を知り、シンガポールに戻り兵役義務を履行。しかしながら徴兵年齢でありながらシンガポール国の許可なく、海外に長期にわたり渡航した罪で実刑4ヶ月により投獄。

シンガポールの兵役義務は2年間訓練を終了後も40歳、士官の場合は50歳まで予備兵として1年に1度最大40日間の訓練への参加が義務付けられています。そのため、その間に長期に渡り海外渡航をする場合にはシンガポール国から許可を得なければなりません。兵役期間中は行動に制限がかけられることになります。

まとめ

近隣国との関係が不安定であったり脅威を感じたりするようになると、自国軍事力強化のため、徴兵制の見直しが行われがちです。2022年2月24日に開始されたロシアとウクライナの戦争により、アメリカも徴兵制の見直しについて検討を始めようとしています。

世界が平和であれば必要のない軍隊であり、徴兵制度といえるでしょう。そのような時が早く来てくれることを望むばかりです。

参考資料サイト

フランス、新たな形で「兵役」復活へ 16歳の男女に奉仕義務 – BBCニュース(外部サイト)

https://melakajp.com/about/mysterious/004.html#:~:text=(外部サイト)

https://kuno-cpa.co.jp/thailand_blog/thailand-conscription/#:~:text=(外部サイト)

スウェーデン徴兵制復活 ロシアの脅威に対応、女性も対象 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News(外部サイト)

Man jailed after defaulting on NS obligations for 5 years while studying overseas (channelnewsasia.com)(外部サイト)

NS defaulter who stayed outside Singapore without permit for more than 8 years gets jail – CNA (channelnewsasia.com)(外部サイト)

徴兵制のある国一覧表:韓国やスイスは先進国でも採用…実際戦うの? – トレンドジャンプ! (samuraitax.com)(外部サイト)

本記事は、2022年5月29日時点調査または公開された情報です。
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