「テレワーク川柳」とは?
「テレワーク川柳」とは、一般社団法人日本テレワーク協会の「ライフコース多様化とテレワーク部会」が公募している川柳のコンテストです。
テレワーク川柳では、「テレワーク」について、企業だけではなく、一般家庭や社会でも理解を深めることで、より一層身近な働き方として「テレワーク」という考え方を普及、促進していくことを目的としています。
2021年度は第7回目の開催となり、過去作品からさらに多様なテレワークにまつわる作品が集まったようです。
▼参考URL:一般社団法人日本テレワーク協会|2021年度『テレワーク川柳』審査結果と入賞・佳作作品(外部サイト)
グランプリ作品は「田舎でも 本社勤務の チャンス来た」
グランプリ作品は、山宗雲水さんの「田舎でも 本社勤務の チャンス来た」です。これまで、働き方のマイノリティであった「テレワーク」が、会社の中のメインストリームである「本社勤務」が可能になってきた、というのが2021年度らしい変化ということでしょうか。
選考理由について、「テレワークが進んで本社が田舎に移ってきたのか、 それとも田舎でテレワークに励んでいる人が全員テレワークになったので本社勤務のチャンスが来たのか、どちらかはわかりませんが、「田舎」に勤める人に本社に勤める機会がでてきたという明るい話題」と解説されています。
働く場所に左右されずに人材の登用が進んでいることを表す作品です。
入選作品には、テレワークでの困りごとの作品も目立つ
2021年度の「テレワーク川柳」の応募は1031首で、2020年より応募は少なくなったようです。2020年度に比べ、2021年度は在宅勤務が解除された会社が多かったことが影響しているようです。
その中でも、レベルの高い川柳の応募があり、入選作品には多様なテレワークの環境を詠んだ川柳が並んでいます。
中には、よいことばかりではなく、ちょっと困った事例なども川柳の中に見られます。
例えば、「困ったな 同僚忘れ 名前出ず」や、「痛勤が 減った分だけ 脂肪増え」など、自身についての困りごとや、「回線が 悪いとシラを 切る上司」、 「オンライン 部長の話 長すぎる」などの仕事上での上司などに対するぼやきも出てきています。
また、同僚と初めて会えた喜びや、出社するときにほこりを被ったカバン、食堂の恋しいカレーなど、長らくオフィスに出社していないからこそ出てくる風景がうまく描き出されています。
入選作品はテレワーク協会のホームページ等に掲載されています。
▼参考URL:一般社団法人日本テレワーク協会|2021年度『テレワーク川柳』審査結果と入賞・佳作作品(外部サイト)
「テレワーク川柳」の小冊子はダウンロードが可能
「テレワーク川柳」をまとめた小冊子は、協会ホームページ上でダウンロードが可能です。グランプリ、入選、佳作の作品、合計100作品が掲載されています。
小冊子では作品が「社会」「多様な働き方」「上司部下」「働き方(仕事)」「働き方(職場)」「コミュニケーション」「育児・介護」「家庭」に分類されて掲載されています。
「育児・介護」や「家庭」にまつわる作品が目立ったことも2021年度の特徴の一つのようです。
「一般社団法人日本テレワーク協会」とは?
「日本テレワーク協会」とは、ICT(情報通信技術)を活用した場所や時間にとらわれない柔軟な働き方である「テレワーク」を、広く社会に普及・啓発することによって、個人に活力とゆとりをもたらし、
企業・地域が活性化できる調和のとれた日本社会の持続的な発展に寄与することを目的とした協会です。
1991年(平成3年)に前身となる任意団体「日本サテライトオフィス協会」が設立し、2013年からは現在の一般社団法人「日本テレワーク協会」として活動しています。
2022年3月15日現在で、449の企業や団体が加入しています。
▼参考URL:一般社団法人日本テレワーク協会(外部サイト)
まとめ
このページでは、「日本テレワーク協会」が公募した「テレワーク川柳」について、ご紹介しました。
2021年度で第7回目となる今回は、より多様化したテレワークの風景を切り取った作品が多く見られたようです。
2018年度グランプリの『できるじゃん 工場勤めの オレにでも』や、2019年度グランプリの『モバイルの やり方わからず 出勤し』などでは、慣れないテレワークに四苦八苦したり、なんとか対応したりする様子が描かれていましたが、2021年度については、本社勤務という会社の主流に、テレワークの人材が乗ったという象徴的な作品が選ばれました。
時代と共に変化するテレワーク川柳、今後もどのような作品が応募・選定されるのか注目されます。
本記事は、2022年6月21日時点調査または公開された情報です。
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