トランプ大統領は選挙期間中、自分が大統領になると劇的に安くなる物の一つに食費も挙げていましたが、実際のところはどうなのか、お話していきたいと思います。
2025年から2026年初頭アメリカの食卓事情
高すぎるアメリカの食費
アメリカの生活費は住んでいる場所によって大きく変わるので、一概には言えないと思いますが、2025年1月第2次トランプ政権発足後も食品を含め幅広い品目で物価高騰が続いて、トランプ大統領のアメリカの食費を下げると言う選挙公約はほとんど守られていないと個人的には感じます。
アメリカの物価と人件費は鰻登り、生活費の負担が日々増えていっている感じで、私が住んでいるアリゾナ州フェニックスで夫婦2人暮らしの外食を含めない食費の平均は、現在約1000ドル(約15万円)必要だそうです。日本で大人ふたり世帯の1ヶ月の食費平均は自炊・外食を含め7〜8万円台が目安であるという総務省のデータと比べると、自炊だけでも日本の倍以上かかる計算になり、アメリカの物価高の深刻さをより具体的に感じて頂けると思います。
ただ幸いな事に、我が家の食費はまだそこまで高くなく、自炊分だけなら日本の平均よりちょっと高めの月に500ドル位で済んでいます。我が家の食費が平均の半額でやっていける理由は、私が節約カリスマ主婦で、食費をものすごく節約しているから、ではなく、うちは二人ともお酒を飲む習慣がなくてペットも飼っていないからではないかと思っています。
ペットと飲酒がアメリカの食費を押し上げている
もともと犬好きが多いアメリカ人ですが、コロナ禍を機に犬を飼い始めた人が爆発的に増えました。自分の飼っている犬はEmotional Support Animal(エモーショナル・サポート・アニマル E.S.A.)だと言って溺愛し、出かける時はどこでも一緒、飛行機での移動が必要な旅行にも自分の隣の座席をペット用に購入して、機内に大きな犬を持ち込んでくる人をよく見かけるようになりました。
E.S.A.は精神的問題を抱えている人のサポートをする動物の総称で、正式なE.S.A.になるには専門訓練を受け、厳しい適正試験に合格する必要があります。しかし昨今の風潮は「ペットを飼えば誰でも心理的に良い効果を得られる」ということで、以前はほとんど動物を見かけなかった場所、例えば空港や高級レストランの店内などでも、ペット同伴の人を見かける頻度が驚くほど増えてきました。
空港内でペットを同伴する人達は例え自分の犬が寝そべって道を塞いだとしても、それが当然の事のように平然としている人が多いです。また空港の職員や他の乗客もそれを別に気にしている様子がほとんどありません。これに関してはいくら犬好きが多くてもちょっと行き過ぎてきているのではないかと思っています。
そんなコロナ以降のペット(主に犬)ブームのなかで、一番変わったなと個人的に思うのは、ペットフードの在り方です。ドライフードが主流だった時代が終わり、今は人間が食べても大丈夫な食材で作られた「生」のペットフードが、普通のスーパーで簡単に手に入るようになりました。

近所のスーパーのペットフード売り場付近にも専用冷蔵庫が設置され、結構な種類のフードがびっしりと陳列されています。フードの価格はひとつ6〜12ドルくらいで、与える量や頻度によっては人間の食事より高くつきそうです。
ペットフードは少量でも高額ですが、スーパーで売られているビールやワインは、日本よりはるかに安く手に入ります。特別セールでなくても、6本だと12ドル の缶ビールが12本で18ドル、18本なら22ドル、ワインなら2本買うと1本無料になるなど、本数を多く買えば買うだけどんどん安くなるのが普通です。しかしビールを沢山買えば、おつまみも欲しくなるわけで、アメリカの大きなショッピングカートに箱買いしたビールとおつまみになりそうな冷凍食品が山盛りになっている人を見かけると、もしこの人が自宅で飼っている犬に毎日「生」ペットフードを与え、日常的にアルコールを楽しんでいるなら、月1000ドルの食費も十分あり得るわと思ってしまいます。
アメリカは酒類だけでなく食品に対する税金も安い
アメリカのビールが安いのはアルコール度数の低い酒類の税が日本より安く設定されているからですが、食品に対する税率も日本と比べると凄く低いです。州や地域ごとで細かい決まりは色々とあるものの、アメリカでは原則として、スーパーマーケットで売られている未調理の食品には州の売上税がかからないか、軽減税率が適用されます。

この写真は、スーパーで買ったものを並べて撮ってみたものです。この日の合計金額は52.82ドル、1ドル150円で計算すると約8000円の出費となります。この数量でこの金額が高いかどうかはまず置いておくとして、これにかかった税金は83セント(125円)、日本のスーパーで購入商品全てに一律8%の税金がかかるのと比べると、アメリカの売上税がとても安いのがわかってもらえると思います。
多分この日買ったサラダセットは調理済みとみなされ、税金がかけられたのだと思いますが、その他の商品に関しては非税金がかかっていないようなので、自炊が多い我が家にとってこの制度は大きな助けになっています。
日本もアメリカのように「手をかけないと食べられない食材は基本的に非課税、もしくは軽減税率を適用する」という考え方で減税すれば、近年の物価高騰対策に大きな助けになると思いますし、もし不具合が出た時には少しずつ修正して行けば良いというフレキシブルな姿勢で試してみると、案外うまくいくような気がします。
まとめ
アメリカの物価の上昇は物凄くて、一つひとつの商品の値段が確実に値上がりしているのを実感する機会が増えました。生活スタイルによっては、収入が支出を上回って生活に支障をきたしている人も沢山います。食品の税率は日本より低いですが、国民の生活は日に日に苦しくなっているのが現実です。


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