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【目指せ!外交官】人口密度は米州最高「エルサルバドル共和国」の基礎知識(2021年5月調査情報)

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目次

「エルサルバドル共和国」ってどんな国?

「エルサルバドル共和国」の正式名称は、スペイン語で「República de El Salvador(レプブリカ・デ・エル・サルバドル)」、英語では「Republic of El Salvador」です。漢字では「救世主国」と表記し、その他「薩爾瓦多」などとも表記されます。

「エルサルバドル共和国」の広さ 面積・場所について

「エルサルバドル共和国」の面積は約2万1,040平方キロメートルで、九州の約半分にあたります。

「エルサルバドル共和国」の場所は、中央アメリカ中部に位置し、北西にグアテマラ、北と東にホンジュラスと国境を接し、南と西は太平洋に面している国で、中央アメリカ5か国のうち、唯一カリブ海に面していません。

「エルサルバドル共和国」の都市について

「エルサルバドル共和国」の首都は「サンサルバドル」で、「サンサルバドル」はエルサルバドル共和国中部のサン・サルバドル県の県都でもあります。

「都市名」の人口は、2016年現在、約24万7,959人で、面積は約72.3平方キロメートル、人口密度は3,432人/平方キロメートル、2016年の都市圏人口は約181万5,600人で、「エルサルバドル共和国」で1位で、中米有数の世界都市です。

「エルサルバドル共和国」の人口について

「エルサルバドル共和国」の人口は、統計局が2018年に調べた時点で約664万人です。

「エルサルバドル共和国」の成り立ちについて

「エルサルバドル共和国」は、1525年にスペイン人がサンサルバドル市を建設後、グアテマラ総督領に編入、1821年に独立宣言が行われ、1823年に中米諸州連合が結成されました。

その後、1841年に同連合から分離独立され、1962年に国民協議党政権が成立、1979年にクーデターにより革命評議会が発足、1989年にクリスティアーニ大統領(ARENA)が就任しました。

1992年に政府とゲリラの間で和平合意が調印、内戦が終結され、1994年にカルデロン大統領(ARENA)が就任、1999年にフローレス大統領(ARENA)が就任し、2001年1月および2月に大地震が発生しました。

2004年にサカ大統領(ARENA)が就任、2009年にフネス大統領(FMLN)が就任、2014年にサンチェス・セレン大統領(FMLN)が就任、2019年にブケレ大統領(GANA)が就任しました。

「エルサルバドル共和国」の国民・宗教・言語について

「エルサルバドル共和国」の国民について

「エルサルバドル共和国」の人種割合は、スペイン系白人と先住民の混血が約84パーセント、先住民が約5.6パーセント、ヨーロッパ系が約10パーセントです。


「エルサルバドル共和国」の宗教について

「エルサルバドル共和国」の国家宗教は、伝統的にローマ・カトリックが主流で、約57パーセントがローマカトリックです。

なお、近年は、急速にプロテスタントが流行し、さまざまな宗派のプロテスタント教徒を合わせると人口の約33パーセントを超え、その多くは、エバンヘリコと呼ばれる 福音派プロテスタントで、年々、エバンヘリコが増加しています。

「エルサルバドル共和国」の言語について

「エルサルバドル共和国」の公用語は、スペイン語で、先住民を除き、ほぼすべての国民によって用いられていますが、英語教育もなされています。

「エルサルバドル共和国」の経済状況について

「エルサルバドル共和国」の通貨は米ドルで、GDPは約27,022百万ドル億、世界101位です。そして、一人当たりのGDPは約3,794.31ドルで、世界116位です。

「エルサルバドル共和国」の貿易について

「エルサルバドル共和国」の貿易相手は、主に輸出が、米国、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカで、輸入が、米国、中国、グアテマラ、メキシコ、ホンジュラスとなっています。

「エルサルバドル共和国」の主な輸出品目は、衣類、砂糖、紙製品、コーヒー豆で、輸入輸入品目は、燃料、医薬用品、通信機器、自動車、プロパンガスです。

「エルサルバドル共和国」の政治・政策について

「エルサルバドル共和国」の政治体制について

「エルサルバドル共和国」は、立憲共和制です。

1979年以来、約7万5千人の戦死者が出る政府軍とゲリラ勢力の間で続いた激しい内戦は、1992年1月に政府とファラブンド・マルティ民族解放戦線(FMLN)の和平合意締結によって終結されました。

和平プロセスは、国連の監視・検証の下に順調に進展し、国連平和維持活動の成功例として高い評価を得ており、1998年に和平合意の完全履行が宣言されています。

国民共和同盟(ARENA)は、1989年から2009年まで連続4期大統領が輩出されましたが、2009年には、ファラブンド・マルティ民族解放戦線(FMLN)に20年ぶりに政権が交代されました。

2019年2月に実施された大統領選挙にて、野党国民統合のための大連合(GANA)のブケレ候補が選出され、6月1日に大統領に就任しています。

「エルサルバドル共和国」の元首・外相について

「エルサルバドル共和国」の元首について

「エルサルバドル共和国」には首相職はなく、元首は、ナジブ・アルマンド・ブケレ・オルテス大統領で、任期は2019年6月~2024年5月の5年で、連続再選は禁止されています。

「エルサルバドル共和国」の外相について

「エルサルバドル共和国」の外相は、アレクサンドラ・ヒルです。

「エルサルバドル共和国」の国防・軍事制度・兵役について

「エルサルバドル共和国」は、エルサルバドル人が多く居住している対米関係を重視しながら、中米諸国との連帯強化および中米統合機構(SICA)を通じた統合が推進されています。

また、台湾との外交関係を維持してきましたが、2018年8月に台湾と断交し、中国との外交関係が樹立されました。


「エルサルバドル共和国」の国防・軍事制度・兵役にかかる予算は、220百万米ドルで、兵役は志願制で、任期は12ヶ月です。

兵力は、24,500人で、その内訳は、陸軍20,500人、海軍2,000人、空軍2,000人です。

「エルサルバドル共和国」と「日本」の関係は?

政治関係は、伝統的に友好関係にあり、1935年2月に外交関係が樹立、1952年5月6日に外交関係が再開、1992年5月に1980年より停止されていた大使館員常駐が再開されました。

これまでの日本の援助実績は、有償資金協力が約568億円、無償資金協力が約376.76億円、技術協力実績が約263.70億円です。

経済関係は、日本への輸出は約19.4億円、日本からの輸入は約100.8億円で、主要品目は、日本への輸出はコーヒー、衣類などで、日本からの輸入は自動車、鉄鋼製品です。

文化関係は、2016年度までの一般文化無償累計は17件で約7.903億円、草の根文化無償累計は7件で約5,347万円、在留邦人数は2019年4月現在で142人、在日エルサルバドル人数は2021年2月現在で150人です。

まとめ

以上、国特集「エルサルバドル共和国」でした。

ちなみに、「エルサルバドル共和国」の男子サッカーFIFAランキングでは、2020年11月の時点では「70位」でした。

本記事は、2022年11月6日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

2021年に公務員総合研究所に入所した新人研究員。

好きな言葉は、「つまづいたっていいじゃないか にんげんだもの」

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