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【目指せ!外交官】南アメリカ大陸で唯一英語が公用語の国「ガイアナ共和国」の基礎知識(2021年5月調査情報)

世界の国特集、今回紹介するのは、南アメリカ大陸北東部に位置する共和制国家で、イギリス連邦加盟国の一つである「ガイアナ共和国」です。

「ガイアナ共和国」は、東にスリナム、西にベネズエラ、南にブラジルと国境を接し、北はカリブ海、大西洋に面する国です。

外交官になるなら押さえておきたい国の基本知識です。


「ガイアナ共和国」ってどんな国?

「ガイアナ共和国」の正式名称は英語で「Republic of Guyana」、漢字では「圭亜那」と表記されます。

「ガイアナ共和国」の広さ 面積・場所について

「ガイアナ共和国」の面積は約21.5万平方キロメートルで、日本の本州よりやや小さい大きさです。

「ガイアナ共和国」の場所は、南アメリカ大陸北東部に位置し、東にスリナム、西にベネズエラ、南にブラジルと国境を接しており、北はカリブ海、大西洋に面しています。

「ガイアナ共和国」の首都について

「ガイアナ共和国」の首都は「ジョージタウン」で、「ジョージタウン」はデメララ川の河口に位置し、大西洋に面しています。

「都市名」の人口は、2012年現在で約11万8,363人す。

「ガイアナ共和国」の人口について

「ガイアナ共和国」の人口は、世界銀行が2019年に調べた時点で約78.2万人であり、人口密度は、約3.66人で、第188位です。

「ガイアナ共和国」の成り立ちについて

「ガイアナ共和国」は、1621年にオランダ西インド会社設立とともに同社の支配下に入り、1814年に英国統治下におかれ、1831年に英領ガイアナとなり、1966年に独立し、1970年に共和制へ移行されました。

1980年に新憲法が公布、1985年にホイト大統領が就任、1992年にジェーガン大統領が就任、1997年にジェーガン大統領急逝によってハインズ大統領が就任、1998年にジャネット・ジェーガン大統領が就任しました。

1999年にジャネット大統領の辞任によりジャグデオ大統領が就任、2001年にジャグデオ大統領が再選、2006年にジャグデオ大統領が再選、2011年にラモター大統領が就任、2015年にグレンジャー大統領が就任、2020年にアリ大統領が就任しました。

「ガイアナ共和国」の国民・宗教・言語について

「ガイアナ共和国」の国民について

「ガイアナ共和国」の人種割合は、現在のガイアナの国民は非常に多様な人種的背景から構成され、国民の人種的背景はヨーロッパ人の到達以前から居住していたインディヘナに加え、イギリス、オランダ、ポルトガルなどのヨーロッパ、アフリカ、中国、インド、中東など多岐におよんでいます。

住民は、2002年には印僑が約43.5パーセントで最も多く、黒人が約30.2パーセントと続き、3番目に多いのが混血者の約16.7パーセント、インディヘナは4番目の約9.2パーセントとなっています。


なお、最も少ないグループは ポルトガル人を含む白人で約0.06パーセント、華人は約0.19パーセントで、国民の約0.01パーセントは種族的な背景は不明とされています。

「ガイアナ共和国」の宗教について

「ガイアナ共和国」の国家宗教は、ヒンドゥー教が約28.4パーセント、プロテスタントが約16.9パーセント、カトリックが約8.1パーセント、イスラム教が約7.2パーセント、イギリス国教会が約6.9パーセント、セブンスデー・アドベンチスト教会が約5パーセントです。

また、その他のキリスト教は、約20.5パーセント、無宗教が約4.3パーセント、ラスタファリアンが約0.5パーセント、バハーイー教が約0.1パーセント、その他の宗教が約2.2パーセントです。

このほか、ヒンドゥー教が1800年代初頭にインド人によって持ち込まれたほか、イスラム教はアフリカ系ガイアナ人、インド系ガイアナ人、アラブ系ガイアナ人によって信仰されています。

そんな「ガイアナ共和国」のキリスト教徒は、プロテスタント、カトリックを問わず、全ての人種によって構成されています。

「ガイアナ共和国」の言語について

「ガイアナ共和国」の公用語は英語で、英語に加えて、アラワク語、アカワイオ語、ワイ=ワイ語、マクシ語などのインディヘナの言語やガイアナ・クレオール語、ヒンディー語、ウルドゥ語なども使用されています。

「ガイアナ共和国」の経済状況について

「ガイアナ共和国」の通貨はガイアナ・ドルで、GNIは約40億5,000万米ドルで、世界151位です。そして、一人当たりのGDPは約7,327.17ドルで、世界80位です。

「ガイアナ共和国」の貿易について

「ガイアナ共和国」の貿易相手は主に、輸出がカナダ、米国、パナマ、EU、アラブ首長国連邦で、輸入が米国、トリニダード・トバゴ、中国、EU、スリナムです。

「ガイアナ共和国」の主な輸出品目は、石油、金、ボーキサイト、米、砂糖、アルミナで、輸入品目は、機械部分品、自動車、薬品、ブルドーザーとなっています。

「ガイアナ共和国」の政治・政策について

政治体制について

「ガイアナ共和国」は、立憲共和制で議員は65名の一院制です。

内政の経緯は、人民国民会議(PNC)の創設者フォーブズ・バーナムが独立前の1964年から死去する1985年までガイアナ首相および大統領として統治しており、バーナムの死後、ヒュー・デズモンド・ホイト副大統領が大統領に就任しました。

1992年の総選挙の結果、人民進歩党(PPP)の党首チェディ・ジェーガンが大統領に就任、1997年3月にチェディ・ジェーガン大統領が逝去し、同年末の大統領選挙でジャネット・ジェーガンが当選しました。

1999年8月にジェーガン大統領が辞任し、ジャグデオ蔵相が大統領に就任、2001年3月の総選挙でも与党人民進歩/市民党(PPP/C)が勝利した結果、ジャグデオ大統領が再任されました。

2006年8月の総選挙でも、与党PPP/Cが勝利し、ジャグデオ大統領が再選、2011年11月の総選挙では、与党PPP/Cが国会全65議席のうち32議席を獲得し、同党の大統領候補であるラモター氏が大統領に就任しました。

2015年5月に総選挙が行われ、野党連合「国民統一のためのパートナーシップ(APNU)及び変化のための同盟(AFC)」が国会全65議席のうち33議席を獲得し、23年ぶりに政権が交代し、グレンジャー氏が大統領に就任しました。


2018年12月グレンジャー政権に対する不信任案が可決、2020年3月に総選挙が行われ、PPP/Cが勝利した結果、アリ大統領が就任ました。

これについては、当初の集計で一部選挙区の集計方法が不透明であるとして野党PPP/C側が提訴したことを受けて、再集計が実施され、結果が8月に確定するまで5か月の期間を要しました。

「ガイアナ共和国」の元首・首相・外相について

「ガイアナ共和国」の元首について

「ガイアナ共和国」の元首は、モハメド・イルファーン・アリ大統領です、

「ガイアナ共和国」の首相・外相について

「ガイアナ共和国」の首相は、マーク・フィリップスで、外相はヒュー・ヒルトン・トッドです。

「ガイアナ共和国」の国防・軍事制度・兵役について

「ガイアナ共和国」は、カリブ共同体(カリコム)の一員として、カリブ海諸国との関係を重視し、ベネズエラ、ブラジル、スリナム等の近隣諸国および米国、英国、カナダ、インド、中国等との友好関係の維持発展を進めています。

また、英連邦の一員であるほか、カリブ諸国連合(ACS)、南米諸国連合(UNASUR)、及びイスラム協力機構(OIC)にも加盟している一方、ベネズエラおよびスリナムとの間に国境問題があり、近年、気候変動問題における森林保存の重要性を提唱しています。

軍事力は、2019年現在、予算は約68百万ドルで、兵役は志願制、兵力は、約3,400人で、その内訳は陸軍が約3,000人、海軍が約200人、空軍が約200人、予備軍が約670人で、その内訳は陸軍が約500人、海軍が約170人です。

「ガイアナ共和国」と「日本」の関係は?

「ガイアナ共和国」と「日本」の関係は、1966年5月26日、独立と同時に日本が承認し、1967年6月6日外交関係を開設、在コロンビア大使館が兼轄しています。

1977年から在ベネズエラ大使館が兼轄し、1980年1月に在ジョージタウン名誉総領事を任命し、2006年から在トリニダード・トバゴ大使館が兼轄しています。

経済関係は、貿易額は、輸出が約9.1億円、輸入が約65.35億円、主要品目は、輸出がアルミニウム鉱、輸入が機械類、自動車です。

在留邦人数は、2019年現在6名で、在日当該国の人数は、2019年現在で21名です。

まとめ

以上、国特集「ガイアナ共和国」でした。

ちなみに、「ガイアナ共和国」の男子サッカーFIFAランキングでは、2020年11月の時点では「167位」でした。

本記事は、2022年11月6日時点調査または公開された情報です。
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