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【目指せ!外交官】石油・天然ガス資源が豊富な「カザフスタン共和国」の基礎知識(2021年5月調査情報)

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目次

「カザフスタン共和国」ってどんな国?

「カザフスタン共和国」の正式名称はカザフ語で「Қазақстан Республикасы」、ロシア語で「Республика Казахстан」、英語では「Republic of Kazakhstan」です。漢字では「哈薩克斯坦」と表記されます。

「カザフスタン共和国」の広さ 面積・場所について

「カザフスタン共和国」の面積は約272万4900平方キロメートルで、日本の7倍の大きさで、旧ソ連ではロシアに次いで世界第9位を誇っています。

「カザフスタン共和国」の場所は、北をロシア連邦、東に中華人民共和国、南にキルギス、ウズベキスタン、西南をトルクメニスタンとそれぞれ国境を接し、カスピ海、アラル海に面しています。

「カザフスタン共和国」の首都について

「カザフスタン共和国」の首都は「ヌルスルタン」です。

「ヌルスルタン」は、イシム川右岸に位置し、首都としては、アルマトイに次ぐ大都市で、1998年に開催されたカザフスタン政府主催の国際コンペで1位に選ばれた日本の建築家である「黒川紀章」氏の都市計画案に基づいて開発が続けられています。

そんな「ヌルスルタン」の人口は、105万人です。

「カザフスタン共和国」の人口について

「カザフスタン共和国」の人口は、国連人口基金が2019年に調べた時点で約1,860万人であり、人口密度は、約6.93人で、第182位です。

「カザフスタン共和国」の成り立ちについて

「カザフスタン共和国」は、14世紀頃まで、現在のカザフ人とほぼ同じ人種的特徴と、カザフ語とよく似た言語が定着していました。

その後、15世紀後半に遊牧ウズベク国家から分離し、カザフスタンのキプチャク草原に勢力を拡大し、カザフ・ハン国が成立、18世紀初め頃にジュンガルとの戦いの中にカザフ人の一体性の意識が明確化、大ジュズ、中ジュズ、小ジュズの三つの部族連合体が分裂しました。

1730年代にカザフの支配層の一部がロシア皇帝に臣従、18世紀中頃に清朝に朝貢、1820年代までは、ロシア帝国、南部を除くカザフスタンが直接支配下に収めされました。

1837年~1847年にカザフ人による対ロシア反乱「ケネサルの反乱」を経た後、1850年~1860年代にカザフスタン南部がロシア帝国に併合、カザフスタン全域がロシアの支配下に置かれました。


1920年にロシア連邦共和国の一部として「カザフ(キルギス)自治ソビエト社会主義共和国」が成立、1924年に中央アジアの民族・共和国境界画定により国境線が変更されました。

1925年に首都がオレンブルグからクズィルオルダに移され、国名は「カザフ(カザク)自治ソビエト社会主義共和国」と変更、1929年 首都がアルマティ(アルマ・アタ)に移転、1936年にソ連邦を構成するカザフ・ソビエト社会主義共和国に昇格されました。

1986年12月1日にアルマ・アタ事件が勃発、1990年4月24日にナザルバエフ大統領が就任、1990年10月25日に共和国主権が宣言、1991年12月1日に大統領選挙が実施され、ナザルバエフ候補が当選し、12月10日に国名が「カザフスタン共和国」に変更され、12月16日に共和国独立宣言が発せられました。

1997年12月10日に首都がアルマティよりアスタナ(旧アクモラ)に移転、1999年1月10日に大統領選挙が実施され、ナザルバエフ候補が再選、2005年12月4日に大統領選挙が実施され、ナザルバエフ候補が再選、2011年4月3日に大統領選挙が実施され、ナザルバエフ候補が再選されました。

2015年4月26日に大統領選挙が実施され、ナザルバエフ候補が再選、2019年3月19日にナザルバエフ大統領が辞任を表明、2019年3月20日にトカエフ上院議長が大統領に就任、6月9日に臨時大統領選挙が実施され、トカエフ候補が当選しました。

「カザフスタン共和国」の国民・宗教・言語について

「カザフスタン共和国」の国民について

「カザフスタン共和国」の人種割合は、2019年のカザフスタン国民経済省統計委員会によると、カザフ系が約67.98パーセント、ロシア系が約19.32パーセント、ウズベク系が約3.21パーセント、ウクライナ系が約1.47パーセント、ウイグル系が約1.47パーセント、タタール系が約1.10パーセント、ドイツ系が約0.97パーセント、その他が約4.5パーセントです。

「カザフスタン共和国」の宗教について

「カザフスタン共和国」の国家宗教は、2009年のカザフスタン国勢調査によると、イスラム教が約70.2パーセント、ロシア正教が約26.3パーセント、仏教が約0.1パーセント、無宗教が約2.8パーセント、無回答が約0.5パーセントとなっています。

「カザフスタン共和国」の言語について

「カザフスタン共和国」の公用語は、ロシア語で、カザフ語が国語として使用されています。

「カザフスタン共和国」の経済状況について

「カザフスタン共和国」の通貨はデンゲで、GDPは約1,817億米ドルで、世界54位です。そして、一人当たりのGDPは約8,732.64ドルで、世界70位です。

「カザフスタン共和国」の貿易について

「カザフスタン共和国」の貿易相手は主に、輸出が、イタリア、中国、ロシア、オランダ、フランスで、輸入が、ロシア、中国、韓国、米国、イタリアとなっています。

「カザフスタン共和国」の主な輸出品目は、エネルギー・鉱物資源、金属・金属製品、食料品、化学製品、自動車で、輸入品目は、自動車、化学製品、金属・金属製品、食料品、エネルギー・鉱物資源です。

「カザフスタン共和国」の政治・政策について

政治体制について

「カザフスタン共和国」は、共和制で、議会は二院制です。

上院は、セナートと呼ばれ、定員49名、任期6年で、15名は大統領による任命制、そのほかは3年毎に半数が改選され、下院はマジリスと呼ばれ、定員107名、任期は5年となっています。

「カザフスタン共和国」の元首・首相・外相について

「カザフスタン共和国」の元首について

「カザフスタン共和国」の元首は、カシム=ジョマルト・トカエフ大統領です。

「カザフスタン共和国」の首相について

「カザフスタン共和国」の首相は、アスカル・マミン、外相は、ムフタル・トレウペルディです。


「カザフスタン共和国」の国防・軍事制度・兵役について

「カザフスタン共和国」は、国境を接し、政治・経済面で密接な関係を有するロシアとの良好な関係維持を重視し、ユーラシア経済同盟、集団安全保障条約機構など、ロシアを中心とするCIS関連の国際機関に幅広く参加しています。

中国との関係も重視し、創設した2001年より上海協力機構(SCO)に加盟、米国、EU、日本とも良好な関係を維持しています。

また、アジア信頼醸成措置会議(CICA)を主導するなど独自の国際的イニシアティブも発揮し、2010年にはOSCE(欧州安全保障協力機構)の議長国を務め、2017年~2018年には国連安保理非常任理事国を務めました。

軍事力は、総兵力は3万9,000人で、その内訳は、陸軍が約20,000人、海軍が約3,000人、空軍が約12,000人、その他が約4,000人、準兵力が約3万1,500人です。

なお、ロシア軍は、バイコヌール、サルイシャガン、エンバなど国内数か所に少数が駐留しています。

「カザフスタン共和国」と「日本」の関係は?

「カザフスタン共和国」と「日本」の政治関係は、1991年12月28日に国家承認、1992年1月26日に外交関係が開設、1993年1月20日に日本大使館が開館、1996年2月22日に在日カザフスタン大使館が開設されました。

2001年1月1日にアスタナ出張駐在官事務所が開設、2005年1月1日に大使館をアルマティからアスタナに移転され、アルマティに出張駐在官事務所が開設、2014年1月1日に在アルマティ出張駐在官事務所が閉鎖されています。

「カザフスタン共和国」と「日本」の経済関係は、日本の対カザフスタン貿易は、貿易額は、輸出が約455.41億円、輸入が約1,138.82億円で、主要品目は、輸出が自動車、鉄鋼管、建設用・鉱山用機械、ゴムタイヤおよびチューブ、輸入が原油および粗油、合金鉄、非鉄金属、石炭、日本からの直接投資が約4億ドルです。

文化関係は、両国間には当初旧ソ連との間で締結、その後カザフスタンとの間で承継した文化協定があり、2019年度までの一般および草の根文化無償資金協力は計12件で約4.17億円です。

最近の事例では、一般文化無償資金協力として、2005年にA. V. セレズニョフ名称アルマティ・バレエ専門学校に対する教育機材に約4,860万円、2005年に草の根文化無償資金協力(供与限度額)としてカザフ労働・社会関係アカデミー日本語学習機材整備計画に約252万円が供与されています。

在留邦人数は、2019年10月現在で171人、在日当該国人数は、2019年12月現在で465人です。

まとめ

以上、国特集「カザフスタン共和国」でした。

ちなみに、「カザフスタン共和国」の男子サッカーFIFAランキングでは、2020年11月の時点では「122位」でした。

本記事は、2022年12月8日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

2021年に公務員総合研究所に入所した新人研究員。

好きな言葉は、「つまづいたっていいじゃないか にんげんだもの」

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