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【目指せ!外交官】エウェ語で「川辺の村」という意味の「トーゴ共和国」の基礎知識(2021年6月調査情報)

世界の国特集、今回紹介するのは、西アフリカに位置する共和制国家「トーゴ共和国」です。

「トーゴ共和国」は、東にベナン、北にブルキナファソ、西にガーナと国境を接し、南は大西洋のギニア湾に面している国です。


「トーゴ共和国」ってどんな国?

「トーゴ共和国」の正式名称はフランス語で「 République Togolaise(レピュブリク・トゴレーズ)」、英語では「Togolese Republic」です。漢字では「多哥」と表記します。

「トーゴ共和国」の広さ 面積・場所について

「トーゴ共和国」の面積は約5万4,390キロ平方メートルです。

「トーゴ共和国」の場所は、西アフリカにあり、東にベナン、北にブルキナファソ、西にガーナと国境を接し、南は大西洋のギニア湾に面しています。

「トーゴ共和国」の首都について

「トーゴ共和国」の首都は「ロメ」で、「ロメ」は、西はガーナとの国境に接しており、南はベニン湾(ギニア湾の一部)に面し、トーゴの南西部に位置する首都で、ロメとは現地語で「小さな市場」を意味します。

「ロメ」の人口は、2010年現在、約83万7,437人です。

「トーゴ共和国」の人口について

「トーゴ共和国」の人口は、世界銀行が2019年に調べた時点で約808万人であり、人口密度は、約145.90人で、第59位です。

「トーゴ共和国」の成り立ちについて

「トーゴ共和国」は、1884年にベルリン会議によりドイツ領「トーゴランド」となり、1919年にフランスに委任統治され、「東トーゴランド」となり、1946年にフランスに信託統治されました。

1960年4月に独立・初代大統領にオリンピオ氏が就任、1963年1月にオリンピオ大統領が殺害、グルニッキー大統領が就任、1967年1月に軍事クーデターが発生、1972年1月にエヤデマ中佐が元首・大統領に選出されました。

1979年12月にエヤデマ将軍・第三共和国初代大統領に当選、1986年12月にエヤデマ大統領が三選、1991年12月に軍が首相を拘留、国民統合暫定政府が発足、1992年3月に国民投票により第四共和制憲法が採択、1993年3月にエヤデマ大統領襲撃事件が発生しました。

1993年7月に民主化に向けたワガドゥグ国際合意が成立、1993年8月に大統領選挙が実施、1994年2月に国民議会選挙で野党勢力が勝利、1998年6月に大統領選挙が実施、エヤデマ大統領が再選されました。

2002年10月に国民議会選挙が実施、2002年12月に憲法が改正、2003年6月に大統領選挙が実施、エヤデマ大統領が再選、2005年2月にエヤデマ大統領が逝去、2005年4月に大統領選挙が実施、フォール・ニャシンベ設備・鉱山・郵政大臣が当選しました。


2007年10月に国民議会選挙が実施、2010年3月に大統領選挙が実施、フォール・ニャシンベ大統領が再選、2013年7月に国民議会選挙が実施、2015年4月に大統領選挙が実施、フォール・ニャシンベ大統領が再選されました。

2018年12月に国民議会選挙が実施、2020年2月に大統領選挙が実施され、フォール・ニャシンベ大統領が再選、4期目に突入しました。

「トーゴ共和国」の国民・宗教・言語について

「トーゴ共和国」の国民について

「トーゴ共和国」の人種割合は、アフリカ系が約99パーセントで、約40以上の民族が存在しています。

最大民族は南部に住むエウェ族であり、人口の約22パーセントを占め、このほか、北部に主に居住しエヤデマ一族の属するカビエ族が約13パーセントを占め、ほかには、ドイツ、フランスやレバノンからの移民が在住しています。

「トーゴ共和国」の宗教について

「トーゴ共和国」の国家宗教は、キリスト教が約47パーセント、伝統的宗教が約33パーセント、イスラム教が約14パーセントです。

「トーゴ共和国」の言語について

「トーゴ共和国」の公用語は、フランス語で、南部のエウェ語や北部のカビエ語、ダバニ語などが主要言語となっています。

また、北部は、グル語群のモシ語やグルマンチェマ語なども使用されています。

「トーゴ共和国」の経済状況について

「トーゴ共和国」の通貨はCFAフランで、GDPは約55億米ドルで、世界149位です。そして、一人当たりのGDPは約904.68米ドルで、世界170位です。

「トーゴ共和国」の貿易について

「トーゴ共和国」の貿易相手は主に、輸出がベナン、ブルキナファソ、インド、ニジェールで、輸入が中国、フランス、米国、ガーナとなっています。

「トーゴ共和国」の主な輸出品目は、リン酸塩、石油等、綿花で、輸入品目は、石油製品、自動車関係、プラスチック製品です。

「トーゴ共和国」の政治・政策について

政治体制について

「トーゴ共和国」は、共和制で、議会は、国民議会です。

「トーゴ共和国」の政策

「トーゴ共和国」は、1967年以来、エヤデマ大統領による長期政権が継続してきましたが、1990年に民主化の動きが高まりました。

1991年3月、首都ロメにて野党支持派による流血を伴う大衆デモが発生し、1993年2月ロメ市民の約半数の20~30万が国内外に退避する事態となりました。

主要野党が不参加のまま大統領選挙が実施され、EU等からの援助は中止されましたが、1994年2月の国民議会選挙では野党側が過半数の議席をおさえ、与野党連立政権が成立して、民主化の歩みが始まりました。

1998年6月大統領選挙ではエヤデマ大統領再選をめぐり与野党間の政治的緊張が高まりましたが、EU等の仲介により1999年7月末に与野党間合意に至りました。


2002年12月にエヤデマ大統領は憲法を改正し、大統領の多選禁止規定を廃止して、2003年6月に再選されましたが、2005年2月に逝去しました。

国民議会は再び憲法を改正し、子息のニャシンベ氏が後任大統領に就任しましたが、AUおよび西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)からクーデターとして非難を受け同氏は辞任しました。

2005年4月に大統領選挙が実施され、ニャシンベ氏が当選、2006年4月に連立に加わらない主要野党も含めた和解対話が開始され、8月に包括的政治が合意成立しました。

2007年10月には、国民議会選挙が民主的に実施され、2012月にマリ内閣が成立し、ニャシンベ政権は民主化の促進や国内融和に取り組み、2010年の再選後は、ロメ自治港を中心としたインフラ整備に注力するなどして、安定した政権運営を続けました。

2015年4月には、大統領選挙が平和裡に実施され、ニャシンベ候補(共和国連合)が3期目となる再選を果たし、6月にはコミ・クラス首相を首班とする新内閣が成立しました。

2018年12月の国民議会選挙を経て、2019年1月に第2次コミ・クラス内閣が発足、2020年2月の大統領選挙でニャシンベ大統領が再選されました。

2020年9月にクラス内閣の総辞職に伴い、ドグベ首相が任命され、10月新内閣が組閣されました。

「トーゴ共和国」の元首・首相について

「トーゴ共和国」の元首について

「トーゴ共和国」の元首は、フォール・エソジンナ・ニャシンベ大統領です。

「トーゴ共和国」の首相・外相について

「トーゴ共和国」の首相は、ヴィクトワール・トメガ=ドグべで、外務・地域統合・在外国民大臣は、ロベール・ドゥセです。

「トーゴ共和国」の国防・軍事制度・兵役について

「トーゴ共和国」は、穏健な非同盟中立路線が基調で、アフリカ域内では、積極的に紛争の平和的解決に努力しています。

リビア・チャド関係の正常化、モーリタニア・セネガル間の紛争調停、ナイジェリア・カメルーン国境紛争に関与する等、その外交手腕は評価されています。

エヤデマ大統領は1997年にはザイール(現コンゴ民主共和国)紛争問題でモブツ、カビラ両派の会談を実現、また、1999年中は西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)議長としてギニアビサウ紛争、シエラレオネ紛争、また、2002年コートジボワール危機仲介の役割を積極的に果たしました。

2007年10月の国民議会選挙が平和裡に実施されたことを受け、主要援助国・国際機関は援助が再開、2012~2013年は国連安保理非常任理事国を務めました。

最近も、コートジボワールやスーダンの国連PKO、国連マリ多面的統合安定化ミッション(MINUSMA)へそれぞれトーゴ軍を派遣する等、紛争防止、平和構築に貢献しています。

2017年はECOWAS議長として、ギニアビサウの危機解決、ガンビアの経済再建および安定等を支援しました。

また、2018年から2019年まではアフリカ連合(AU)平和安全保障理事会の理事国を務める等、西アフリカおよび国際社会の平和と発展に積極的に貢献しています。

軍事力は、2018年現在、予算は約8,900万米ドル、兵役は選択徴兵制で任期は2年です。

兵力は、約8,550名で、陸軍は約8,100名、海軍は約200名、空軍は約250名、憲兵隊は約750名です。

「トーゴ共和国」と「日本」の関係は?

「トーゴ共和国」と「日本」の政治関係は、日本はトーゴ独立直後の1960年4月27日に政府を承認、日本は、在コートジボワール大使館(兼轄)、倉光秀彰特命全権大使を設置、「トーゴ共和国」では、駐日トーゴ大使館 セダミヌ・アフォニョン・クアク臨時代理大使が設置されています。


経済関係は、対日貿易において、2019年現在、貿易額は、輸出が約7.09億円、輸入が約31.94億円で、主要品目は、輸出が非鉄卑金属くずなどで、輸入が織物用繊維およびくずなどで、進出日本企業は、2019年10月現在、6社です。

文化関係は、文化無償によって、1990年度教育・文化番組制作機材(国営テレビ局)を供与しました。

在留邦人数は、2020年10月現在、2人、在日当該国人数は、2019年12月現在、71人です。

まとめ

以上、国特集「トーゴ共和国」でした。

ちなみに、「トーゴ共和国」の男子サッカーFIFAランキングでは、2020年11月の時点では「133位」でした。

FIFAデータ

https://fifaranking.net/ranking/

本記事は、2023年3月8日時点調査または公開された情報です。
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