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【目指せ!外交官】「kiwi」という愛称が国に関連するものに用いられる「ニュージーランド」の基礎知識(2021年7月調査情報)

世界の国特集、今回紹介するのは、南西太平洋のオセアニアのポリネシアに位置する立憲君主制国家「ニュージーランド」です。

「ニュージーランド」は、二つの主要な島と、多くの小さな島々からなる島国です。

外交官になるなら押さえておきたい国の基本知識です。


「ニュージーランド」ってどんな国?

「ニュージーランド」の正式名称はマオリ語で「 Aotearoa(アオテアロア)」、英語では「New Zealand…」です。漢字では「新西蘭」と表記し、その他「牛西蘭、新西蘭土、新設蘭杜、紐斯蘭、新地伊蘭土、新刖蘭土、新則蘭土、新則蘭地、榒日倫敦」などとも表記されます。

「ニュージーランド」の広さ 面積・場所について

「ニュージーランド」の面積は約27万534平方キロメートルで、日本の約4分の3ほどの大きさです。

「ニュージーランド」の場所は、南西太平洋のオセアニアのポリネシアにあり、二つの主要な島と、多くの小さな島々によって構成され、北西に2,000km離れたオーストラリア大陸(オーストラリア連邦)と対しています。

「ニュージーランド」の首都について

「ニュージーランド」の首都は「ウェリントン」で、「ウェリントン」は、北島の南西端に位置し、北島と南島を分ける水路であるクック海峡に面し、緯度は南緯およそ41度です。

「ウェリントン」の人口は、2008年現在、約38万3,000人です。

「ニュージーランド」の人口について

「ニュージーランド」の人口は、統計局が2019年12月に調べた時点で約504万人であり、人口密度は、約18.93人で、第165位です。

「ニュージーランド」の成り立ちについて

「ニュージーランド」は1642年 タスマン(オランダ人探険家)により発見され、

1769年にクック(英国人探険家)が南北両島を探検、1840年に英国代表と先住民マオリの伝統的首長との間でワイタンギ条約署名し、これにより英国は「ニュージーランド」を自国の植民地としました。

1907年に英国自治領となり、1947年に英国のウェストミンスター法が受諾、英国議会から独立した立法機能が取得されました。

「ニュージーランド」の国民・宗教・言語について

「ニュージーランド」の国民について

「ニュージーランド」の人種割合は、2013年現在、ヨーロッパ系が約74.0パーセント、先住民族マオリ人が約14.9パーセント、アジア系が約11.8パーセント、太平洋諸島系が約7.4パーセント、中東系・ラテン系・アフリカ系が約1.2パーセント、その他が約1.7パーセントとなっています。

なお、2001年時点では、アジア系が約6.6パーセントであったことから、近年アジア系の急増がうかがえます。


「ニュージーランド」の宗教について

「ニュージーランド」の国家宗教は、ニュージーランドはキリスト教が主な宗教ですが、人口の多くは世俗的です。

2013年現在、キリスト教が約47パーセントで、その内訳は、カトリック教会が約12.6パーセント、聖公会が約11.8パーセント、長老派教会が約8.5パーセント、その他が約15.1パーセント、その他の宗教が約6.0パーセント、無宗教が約41.9パーセントとなっています。

「ニュージーランド」の言語について

「ニュージーランド」の公用語は、英語で全人口の約95.9パーセントによって使用されています。

このほか使用されている言語とその割合は、マオリ語が約4.1パーセント、その他、ニュージーランド手話が約0.63パーセント、サモア語が約2.23パーセント、フランス語が約1.40パーセント、ヒンディー語が約1.16パーセント、広東語が約1.15パーセント、北京官話が約1.08パーセント、中国語が約0.99パーセント、ドイツ語が約0.98パーセント、トンガ語が約0.77パーセント、オランダ語が約0.70パーセント、朝鮮語が約0.70パーセント、スペイン語が約0.56パーセント、アフリカーンス語が約0.55パーセント、日本語が約0.55パーセントです。

「ニュージーランド」の経済状況について

「ニュージーランド」の通貨は、ニュージーランド・ドルで、GDPは約2,052億米ドルで、世界50位です。そして、一人当たりのGDPは約41,127.16米ドルで、世界21位です。

「ニュージーランド」の貿易について

「ニュージーランド」の貿易相手は主に、輸出が中国、豪州、米国、日本で、輸入が中国、豪州、米国、日本となっています。

「ニュージーランド」の主な輸出品目は、乳製品、食肉、木材・木材製品で、輸入品目は、機械類、自動車類、原油・石油製品です。

「ニュージーランド」の政治・政策について

政治体制について

「ニュージーランド」は、立憲君主制で、議会は、一院制、議席は120名で、任期は3年です。

「ニュージーランド」の政策

「ニュージーランド」は、2008年以降、国民党が小政党と連立を組み、3期連続の長期政権を担ってきました。

2017年9月23日の総選挙では、国民党が獲得議席第一党の座を維持し、過半数の議席を得るべく小政党と連立交渉が行われましたが、キャスティング・ボートを握ったNZファースト党は、国民党ではなく第二党の労働党と連立政権を組むことを決定し、緑の党と連立政権との閣外協力により過半数を確保しました。

これによって、2017年10月26日に労働党・NZファースト党連立政権への政権交代が実現しました。

2020年10月17日の総選挙では、アーダーン首相率いる与党・労働党が議会過半数を超える65議席を獲得し、緑の党との協力合意を成立させ、2020年11月6日に新政権が発足され、労働党は2017年の前回総選挙時より獲得議席を19議席増やしました。

「ニュージーランド」の元首・首相・外相について

「ニュージーランド」の元首について

「ニュージーランド」の元首は、エリザベス二世女王(英国女王)とパッツィ・レディ総督です。

「ニュージーランド」の首相・外相について

「ニュージーランド」の首相は、ジャシンダ・アーダーンで、外務大臣は、ナナイア・マフタです。

「ニュージーランド」の国防・軍事制度・兵役について

「ニュージーランド」は、豪州、米国、中国を含むアジア太平洋地域との関係強化、太平洋島嶼国中心の支援、非核政策の堅持等が外交の基本政策となっています。


また、貿易自由化に積極的であり経済外交が推進され、さらに、国連を中心として、テロ対策を含む安全保障や人道人権、軍縮・不拡散、気候変動等地球規模問題への対応も重要な外交政策としています。

防衛力は、2020年現在、予算が約39.7億ニュージーランド・ドル、兵役は、志願制で、兵力は、正規が約9,639名で、その内訳は、陸軍が約4,710名、海軍が約2,343名、空軍が約2,586名です。

「ニュージーランド」と「日本」の関係は?

「ニュージーランド」と「日本」の政治経済関係は、捕鯨などの分野で意見の相異はあるが、全体的に良好な関係が維持されており、アジア・太平洋地域の先進民主主義国の一員として基本的価値が共有されています。

首相、閣僚レベルの会談の他、事務レベルでの活発な意見交換が行われています。

二国間の貿易は、貿易額は、2020年8月現在、総額は約7,100億円、「ニュージーランド共和国」からの輸出は約3,633億円、日本からの輸出は約3,467億円で、日本への主要品目は、乳製品、アルミニウム、木材・木製品、果実類、肉類などで、「ニュージーランド共和国」への主要品目は、自動車、自動車部品、機械類、電子機器類、石油製品、医療機器類などです。

まとめ

以上、国特集「ニュージーランド」でした。

ちなみに、「ニュージーランド」の男子サッカーFIFAランキングでは、2020年11月の時点では「122位」でした。

FIFAデータ

https://fifaranking.net/ranking/

本記事は、2023年4月1日時点調査または公開された情報です。
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