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【目指せ!外交官】世界で最も電力を多く輸出している「パラグアイ共和国」の基礎知識(2021年7月調査情報)

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目次

「パラグアイ共和国」ってどんな国?

「パラグアイ共和国」の正式名称は、スペイン語で「República del Paraguay」、グアラニー語で「Tetã Paraguái」、英語では「Republic of Paraguay」です。漢字では「巴拉圭」と表記し、その他「巴羅貝、巴羅怪、巴拉貝、巴剌克歪」などとも表記されます。

「パラグアイ共和国」の広さ 面積・場所について

「パラグアイ共和国」の面積は、約40万6,752平方キロメートルで、日本の約1.1倍の大きさです。

「パラグアイ共和国」の場所は、南アメリカ中央南部にあり、東と北東をブラジル、西と北西をボリビア、南と南西をアルゼンチンに囲まれています。

「パラグアイ共和国」の首都について

「パラグアイ共和国」の首都は「アスンシオン」で、「アスンシオン」はパラグアイ川の東岸に位置し、港が設置されています。

市の中心付近には高層建築が見られますが、それ以外には10階以上の建築物は多くありません。

「アスンシオン」の人口は、2016年現在、約52万5,294人です。

「パラグアイ共和国」の人口について

「パラグアイ共和国」の人口は、世界銀行が2019年に調べた時点で約704万人であり、人口密度は、約17.83人で、第168位です。

「パラグアイ共和国」の成り立ちについて

「パラグアイ共和国」は、1811年にスペインから独立、1864年~1870年に三国戦争で人口が激減、1932年~1935年にチャコ戦争(対ボリビア)に勝利しました。

1954年にストロエスネル将軍がクーデターにより政権掌握。以後35年間にわたり独裁政権が継続、1989年2月にクーデターによりロドリゲス将軍が政権を掌握、1989年5月にロドリゲス将軍が大統領に就任しました。

1993年8月にスモシ大統領が就任、1998年8月にクーバス大統領が就任、1999年3月にゴンサレス大統領(前上院議長)が就任、2003年8月にドゥアルテ大統領が就任、2008年8月にルゴ大統領が就任しました。

2012年6月に上院によりルゴ大統領が弾劾、フランコ副大統領が大統領に昇格、2013年8月にカルテス大統領が就任、2018年8月にアブド・ベニテス大統領が就任しました。


「パラグアイ共和国」の国民・宗教・言語について

「パラグアイ共和国」の国民について

「パラグアイ共和国」の人種割合は、パラグアイ国民の約90%以上が、日本人と同じモンゴロイド系であるグアラニー人などのインディヘナの血が強く、スペイン人との間の混血(メスティーソ)です。

なお、移民としては、ドイツ人、イタリア人、スペイン人、日本人、中国人、アラブ人などがいますが、社会に及ぼす影響としてはブラジル人とアルゼンチン人の二集団の存在がもっとも大きいものとなっています。

「パラグアイ共和国」の宗教について

「パラグアイ共和国」の国家宗教は、ローマカトリックが約90パーセントですが、メノニータ、末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)なども存在しています。

「パラグアイ共和国」の言語について

「パラグアイ共和国」の公用語は、スペイン語、グアラニー語で、約94パーセントの国民がグアラニー語を話すことができ、スペイン語も約75パーセントの国民によって使用されています。

また、全人口の約2.5パーセントに当たる約16万人がドイツ語を話すことができます。

「パラグアイ共和国」の経済状況について

「パラグアイ共和国」の通貨はグアラニーで、GDPは約381億米ドルで、世界94位です。そして、一人当たりのGDPは約4,946.46米ドルで、世界97位です。

「パラグアイ共和国」の貿易について

「パラグアイ共和国」の貿易相手は主に、輸出がブラジル、アルゼンチン、チリ、ロシア、米国、インドで、輸入が中国、ブラジル、アルゼンチン、米国、シンガポール、ドイツとなっています。

「パラグアイ共和国」の主な輸出品目は、大豆(大豆粉、大豆油等含む)、電力、牛肉、トウモロコシ、コメで、輸入品目は、機械および機械部品、その他消費財、中間財、燃料、自動車です。

「パラグアイ共和国」の政治・政策について

政治体制について

「パラグアイ共和国」は、立憲共和制で、議会は二院制、上院は45議席、下院は80議席で、任期は5年です。

「パラグアイ共和国」の政策

「パラグアイ共和国」は、1954年より35年にわたったストロエスネル軍事独裁政権は、1989年2月、ロドリゲス将軍のクーデターによって倒壊しました。

政治活動・言論の自由、労働者の団結権等を保証する新憲法が1992年に公布され、1993年8月に同国で初めて民主的選挙が実施されました。

2008年8月に中道左派のルゴ元司教(野党連合「変革のための愛国同盟」)が大統領に就任し、61年ぶりの政権交代を果たしました。

しかし、ルゴ大統領は国会内の少数与党出身で政治的基盤が脆弱であったことに加え、農地改革や治安問題の解決に向けた取組の遅れに対する不満が与野党各方面から噴出しました。

2012年6月にパラグアイ上院においてルゴ大統領は弾劾され、憲法の規定に基づき、フランコ副大統領が新大統領に昇格しました。

2013年8月に就任したカルテス大統領(コロラド党(中道右派))は、政権の優先課題として貧困の撲滅を掲げるとともに、積極的な外国企業誘致を推進しました。


2018年4月の大統領選挙では、与党コロラド党のアブド・ベニテス候補が勝利し、同年8月に大統領に就任し、前政権の開放的経済政策を引き継ぐとともに、貧困対策、治安・麻薬対策、汚職対策を主要課題に掲げ、力を入れています。

「パラグアイ共和国」の元首・首相・外相について

「パラグアイ共和国」の元首について

「パラグアイ共和国」の元首は、マリオ・アブド・ベニテス大統領で、任期は2023年8月までで、再選は禁止されています。

「パラグアイ共和国」の首相・外相について

「パラグアイ共和国」には、首相職がなく、外相は、エウクリデス・ロベルト・アセベド・カンディアです。

「パラグアイ共和国」の国防・軍事制度・兵役について

「パラグアイ共和国」は、伝統的に中南米諸国との関係を重視し、特にメルコスール(南米南部共同市場)を戦略的同盟と位置づけ、加盟諸国間との関係強化を図る一方、これらと歩調を合わせることで対外交渉力の拡大を狙っています。

また、南米で唯一台湾との外交関係が維持されています。

ルゴ大統領の弾劾プロセスにおいて同大統領に十分な抗弁の時間を与えなかったことを理由に、メルコスールおよびUNASURは、パラグアイの民主的秩序の回復が確認されるまでパラグアイの関連会合への参加権が停止されました。

2013年7月に行われた第45回メルコスール首脳会議にて、パラグアイのメルコスール参加権の一時停止措置を新政権の発足する8月15日で解除することが決定されました。

カルテス大統領は、2014年7月にベネズエラで行われた第46回メルコスール首脳会合に出席し、パラグアイとメルコスールとの関係が正常化され、アブド・ベニテス政権でも、前政権の基本的外交政策が踏襲されています。

軍事力は、予算は、2020年現在、約2億8,800万ドル、兵役は徴兵制、兵力は、陸軍が約7,400人、海軍が約3,800人、空軍が約2,750人です。

「パラグアイ共和国」と「日本」の関係は?

「パラグアイ共和国」と「日本」の政治関係は、外交関係樹立日は1919年11月17日で、経済技術協力と日本人移住者および推定約1万人の日系人の存在を基盤として友好協力関係にあります。

経済関係は、対日貿易において、2020年現在、貿易額は、対日輸出が約74.9億円、対日輸入が約72.8億円、主要品目は、対日輸出がごま、大豆油かすで、対日輸入が電気機器・機械輸送機器および関連品です。

在留邦人は、2020年10月現在、5,603名、在日当該国人数は、2020年6月末現在、2,161名となっています。

まとめ

以上、国特集「パラグアイ共和国」でした。

ちなみに、「パラグアイ共和国」の男子サッカーFIFAランキングでは、2020年11月の時点では「35位」でした。

FIFAデータ

https://fifaranking.net/ranking/

本記事は、2023年4月25日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

2021年に公務員総合研究所に入所した新人研究員。

好きな言葉は、「つまづいたっていいじゃないか にんげんだもの」

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