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【目指せ!外交官】国土面積が十和田湖とほぼ同じ「サンマリノ共和国」の基礎知識(2021年6月調査情報)

世界の国特集、今回紹介するのは、イタリア半島の中東部に位置する共和制国「サンマリノ共和国」です。

「サンマリノ共和国」は、イタリア半島北東部、周囲をイタリア共和国に囲まれた面積61平方キロメートルの小規模な国です。

外交官になるなら押さえておきたい国の基本知識です。


「サンマリノ共和国」ってどんな国?

「サンマリノ共和国」の正式名称はイタリア語で「Repubblica di San Marino」、英語では「Most Serene Republic of San Marino」です。漢字では「聖馬力諾」と表記し、その他「散馬利梛、聖馬利諾、塞馬利諾」などとも表記されます。

「サンマリノ共和国」の広さ 面積・場所について

「サンマリノ共和国」の面積は約61.2平方キロメートルで、アメリカ合衆国のニューヨーク市にあるマンハッタン島や日本の八丈島とほぼ同じ大きさです。

「サンマリノ共和国」の場所は、イタリア半島北東部にあり、周囲をイタリア共和国に囲まれ、西・北・東側でイタリアのエミリア=ロマーニャ州のリミニ県と、南側でマルケ州のペーザロ・エ・ウルビーノ県に接し、これらのイタリアの2つの県に挟まれて立地しています。

「サンマリノ共和国」の首都について

「サンマリノ共和国」の首都は「サンマリノ市」で、「サンマリノ市」は、イタリア半島の北緯43度56分、東経12度27分に位置しています。

「サンマリノ共和国」の人口について

「サンマリノ共和国」の人口は、2020年に調べた時点で約3万3,547万人であり、人口密度は、約557.38人で、第14位です。

「サンマリノ共和国」の成り立ちについて

「サンマリノ共和国」は、4世紀初頭、ローマ皇帝によるキリスト教徒迫害を逃れるため、マリーノという石工がこの地にたてこもり、信徒を集め共同体を作ったのが建国の伝説とされています。

中世にも天然の要塞を利用し外敵の侵入を防ぎ、自由と独立を守り続けました。

1631年にローマ法王により独立的地位を認められ、1862年にイタリアとの友好善隣条約を結び近代国家としての主権と独立を確立しました。

「サンマリノ共和国」の国民・宗教・言語について

「サンマリノ共和国」の国民について

「サンマリノ共和国」の人種割合は、イタリア系です。

「サンマリノ共和国」の宗教について

「サンマリノ共和国」の国家宗教は、キリスト教で約92.2パーセント、そのうちカトリック教会が約88.7パーセントで、ローマ・カトリックが支配的です。

「サンマリノ共和国」の言語について

「サンマリノ共和国」の公用語は、イタリア語で、日常語としては、ガロ・イタリア語のロマーニャ語に含まれるサンマリノ語も話されています。


「サンマリノ共和国」の経済状況について

「サンマリノ共和国」の通貨はユーロで、GDPは約1,430百万ユーロで、世界174位です。そして、一人当たりのGDPは約44,818.19米ドルで、世界17位です。

「サンマリノ共和国」の貿易について

「サンマリノ共和国」の貿易相手は主に、輸出がイタリア、英国、スイス、中国、ドイツで、輸入がイタリア、中国、ドイツ、ポーランド、スペインです。

「サンマリノ共和国」の輸出額は、2019年現在、2,423百万ユーロで、輸入額は、1,790百万ユーロです。

「サンマリノ共和国」の政治・政策について

政治体制について

「サンマリノ共和国」は共和制で、議会は大評議会のみの一院制で、任期は5年、定数は60名です。

「サンマリノ共和国」の政策

「サンマリノ共和国」は、戦後長年にわたりキリスト教民主党と社会党を中心とする左派勢力との連立政権が続いていましたが、2000年以後はキリスト教民主党、社会党、民主主義者党(旧共産党)およびその他の政党による連立の組み替えなどの政治的に不安定な状況が続きました。

2012年11月11日に実施された総選挙では、「サンマリノ公益」連合が勝利し、12月5日にヴァレンティーニ内閣が発足しました。

2016年7月に与党の一角をなす人民同盟が内閣から閣僚を引き揚げたことが直接の契機となって与党連合が崩れ、8月下旬に大評議会が解散されました。

同年の11月20日に繰上げ総選挙が実施されたが、いずれの政党連合も総得票数の過半数も議席数の半数以上も得られなかったため、12月4日に上位2政党連合による決選投票が行われ、野党「adesso.sm」連合が勝利しました。

2019年9月、国家経済の悪化やIMFによる勧告を背景に、レンツィ内閣は緊縮財政について国民に信を問うべく早期解散・総選挙に打って出る意向を固め、同年12月8日、総選挙が実施されました。

選挙の結果、いずれの政党・政党連合も総得票数の過半数又は議席数の半数以上を得られなかったことから、野党で第一党となった中道政党のサンマリノ・キリスト教民主党は、政党連合「動く明日」および中道右派「共和国のための我ら」との協議の末、連立に合意し、2020年1月8日、ベッカーリ内閣が発足し、政権交代が実現しました。

「サンマリノ共和国」の元首について

「サンマリノ共和国」の元首について

「サンマリノ共和国」の大統領は、執政が2名で6か月毎に議会の議員の中から互選し、毎年4月1日と10月1日に就任します。

2021年現在の元首は、ジャン・カルロ・ヴェントゥリーニ執政およびマルコ・ニコリーニ執政です。

「サンマリノ共和国」の首相・外相について

「サンマリノ共和国」には、首相職がなく、外務・国際経済協力・通信長官は、ルカ・ベッカーリです。

「サンマリノ共和国」の国防・軍事制度・兵役について

「サンマリノ共和国」は、四方をイタリアに囲まれており、歴史的・地理的・経済的に最も同国との関係が深く、イタリアとの友好善隣条約のもとに、通信や郵便等の運営協力を通じて同国と密接な協力関係にあります。

約100か国と外交・領事関係を有し、従来からユネスコ、世界保健機関(WHO)、国際労働機関(ILO)等の国際機関に加盟し、1992年には国連及び国際通貨基金(IMF)にも加盟ししました。


欧州内においては、欧州安全保障協力会議:CSCE(現欧州安全保障協力機構:OSCE)(1972年)、欧州評議会(1988年)等のメンバーで、現在は、アンドラおよびモナコとともにEU側と連携協定締結交渉を行うとともに、そのために必要な国内的措置を鋭意進めています。

軍事力は、通常の意味での軍隊は存在せず、城塞警備隊、大評議会衛兵憲兵隊および民兵隊からなる護衛隊が任務にあたっています。

「サンマリノ共和国」と「日本」の関係は?

「サンマリノ共和国」と「日本」の政治関係は、1961年に領事関係が開設、1962年より名誉総領事が交換、1996年11月に外交関係が開設、1999年3月に在本邦サンマリノ総領事館が開設、2002年12月に在本邦サンマリノ大使館が開設、2004年6月に在神戸サンマリノ名誉領事館が開設されました。

経済関係は、輸入、輸出ともに少額に留まり、日本からの輸入は、2019年現在、約6.3百万ユーロ、日本への輸出は、約4.3百万ユーロ、日本からの直接投資はありません。

文化関係は、サンマリノ日本友好協会、日本サンマリノ友好協会等による文化事業が両国において随時開催されています。

2019年現在、在留邦人数は7人、在日サンマリノ人数等については、在日サンマリノ人は6人、訪日サンマリノ人は96人です。

まとめ

以上、国特集「サンマリノ共和国」でした。

ちなみに、「サンマリノ共和国」の男子サッカーFIFAランキングでは、2020年11月の時点では「210位」でした。

本記事は、2022年12月30日時点調査または公開された情報です。
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