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家庭の安全と平和を守ります!私は警察官のお嫁さん!

日本の治安維持のため、日々犯罪に立ち向かうのが警察官です。その警察官も、元々は一人の人間であり、家に帰れば夫として、お父さんとして家族を持っている人も多くいます。今日は警察官と結婚した、いわゆる警察官のお嫁さんのお話です。

2017年09月14日更新

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目次
警察官を好きになるか、好きになった人が警察官だったか
警察官の夫とのなれそめと、夫が警察官になるまで
うちの夫はこんな人 警察官のお嫁さんから見た夫
こんな所が大変!警察のお嫁さん
生と死を体験した、夫の側面に触れたエピソード
おわりに
家庭の安全と平和を守ります!私は警察官のお嫁さん!

警察官を好きになるか、好きになった人が警察官だったか

警察官と結婚するパターンは2通りあります。ひとつは、警察官という職業に憧れがあって、警察官と結婚したい!と思って警察官の方と知り合い、結婚したパターンです。もう一方は好きになった人が警察官になった・警察官だったというパターンです。

言わずもがな、後者のパターンの方が多くなっています。そして、今回のお話の主人公も、高校生の時から付き合っていた人が、警察官になったので、好きになった人が警察官になったパターンに該当します。

今回のお話は、とある警察官のお嫁さんが主人公です。付き合っていた彼氏が警察官としての道を選び、その過程をずっと見守ってきました。そして結婚し、警察官のお嫁さんとなりました。夫が日本の安全と平和を守っている間、家庭の安全と平和を託された彼女の、警察官のお嫁さんの体験談を見てみましょう。

警察官の夫とのなれそめと、夫が警察官になるまで

私はどこにでもいる、普通の主婦です

私は、3人の子供を育てながら自宅近くでパートもしている、ごく普通のどこにでもいる主婦です。毎日パートに子供の世話に家事に、忙しいけれども充実した毎日を過ごしています。

ごく普通の主婦でもあり、お母さんでもある私ですが、私の夫は警察官です。夫との出会いは高校時代、共通の友人を介して知り合いました。最初の夫の印象は「表情の変化があまりなく、まじめな人」でした。一方で、自分が言うのも何ですが私はいつでも明るく、人と話すのが大好きなハキハキとしたタイプです。一見正反対にも見える私たちでしたが、友人たちと一緒に何度か会うようになって、お互いに惹かれ合い、付き合う事になりました。

両親ともに警察官だった彼氏

彼氏と付き合うようになり、何度かお互いの家にも遊びに行く事になりました。家族を紹介された時に、彼の両親ともに警察官という事を知りました。特に、お父さんは県警でも評判の優秀な警察官で、叩き上げの中では階級も高く、部下からの人望も厚いとの事でした。けれども、彼の両親ともに実際に遊びに行った時には、警察官と言われなければ分からない、いつでも普通の優しいご両親として接してくれました。

また、彼には妹がいます。妹とも気が合った私は、今でも本当の妹のように可愛がっています。お休みの日に会う事があると、私の3人の子供に対しても優しい叔母さんとして接し、とても可愛がってくれています。

卒業後、警察官の道を歩む

付き合っている時から、彼はお父さんのような警察官になりたい、と言っていました。お父さんの事を話す時の彼の様子は、珍しく饒舌で、かつ誇らしそうでした。

その後警察官採用試験に合格し、見事夢を叶えた彼は、高校卒業後に警察学校に通い、警察官としての一歩を踏み出しました。私も社会人として働き始めました。

私も彼も、新しい道に進みました。私は早く仕事を覚えて職場の戦力になりたいと思い、毎日忙しい日々を送っていました。それでも彼とはメールや電話でお互い励まし合いつつ、合間を縫って会っていました。

数年後結婚し、私は警察官のお嫁さんになりました。

うちの夫はこんな人 警察官のお嫁さんから見た夫

オンオフがはっきりしている夫

夫は警察官ですので、三交代制勤務です。もちろん当直の時には24時間体制での勤務です。休みの日で自宅にいても、何かあればそのまま出勤します。

肉体的にも精神的にも過酷な仕事をしているというのは分かりますが、私の夫は仕事を一切家庭には持ち込みません。もちろん、守秘義務がありますので仕事内容は一切言わない事に加えて、疲れた、辛かったなどの愚痴もほとんど言いません。

一方で、休みの日には全く何もしません。家事を手伝う、という事もほとんどありません。夫が休みの日でも我が家は毎日変わりなく過ぎていきます。例えば、朝、子供たちを学校や幼稚園へ送り出して私もパートに出かけ、夕方私がパートから帰ってきた時に、リビングで横になっていた夫が朝から夕方までほぼ同じ位置から動いていなかった、という事も珍しくありません。

仕事を全く持ち込まない代わりに、本人ではきちんとオンオフをつけているのだと思います。ですので、私もできるだけ休みの日には、夫には自宅でのんびり過ごしてもらえる様にしています。

子供たちに対しては厳しくも優しい夫

夫はとてもまじめな人です。それは子供たちに対しても同じです。特に、道徳や倫理に反する事など、いわゆる「悪い事をしてはいけない」という事に関しては、徹底的に子供に対して教えてきました。悪い事をしない、というのは当たり前の事に見えても、子供はついいじめや嘘をつく、ルール違反などもしがちです。その都度根気よく夫は子供たちに対して言い聞かせたおかげで、子供3人とも素直な良い子に育っています。

また、夫は自分の職務に対して誇りを持って仕事をしているのは、話さなくても家族全員が理解しています。言い聞かせるだけでなく警察官である背中を見せる事によっても、「悪い事をしてはいけない」という事を子供たちに伝えているのだと思います。

とても忙しい夫ですが、できる限り子供たちの行事には休みを取っています。運動会や入園式、卒業式や七五三などの行事は不測の事態が起きない限りは、休みを取って家族で過ごします。まとまった休みが取れる時はめったにありませんが、急なお休みが取れた時には突発的な旅行に行く事もあります。

家庭の中では、優しくも厳しい普通の父親だと思います。

一般の人とは関わらない事も…

これは、私の夫だけかもしれませんが、いわゆるパパ友と言われる子供たちの父親同士での付き合いや、町内会で当番の仕事はしますが、飲み会などの付き合いは一切行っていません。本人曰く、「自分は一般人とは慣れ合わない方が良い」そうです。

逆に、警察官同士の付き合いなどは大切にしています。これらは、もしも一般の人と仲良くなった時に、自分が警察官という立場だからこそ相手に嫌な思いをさせてしまう可能性があるのを、夫は知っているからこその対応だと思います。

偶然一度だけですが、私の友人の家族が、とある事件の被害者になった事があり、その時の被害者家族への聴取も偶然私の夫が担当しました。担当の警察官は被害者家族に対しては、答えにくい事も、嫌な事も聴取しなければいけません。また、被害者のご家族は感情的になっている事も多いです。友人と私はずっと親しく交流しており、結婚式にも招待していたので夫を見たこともありました。そして、聴取を続ける中で、担当警察官が私の夫である事に気が付いてしまいました。

友人から、担当警察官が夫ではないかとのメールが入ったので、夫に連絡をしました。偶然ですが、担当した被害者家族が自分の配偶者の友人だったため、話しにくいなどの捜査に支障が出る可能性があります。このように、自分と関わった一般人が、被害者や加害者となる事もあるのです。その時に出る弊害についても、夫は知っているので、自ら一般人と関わらないようにしているのではないかと思います。

ちなみに、この後担当を変えてもらう様にしたのですが、被害者家族が夫の対応の良さを評価して、このまま担当を続けて欲しいとの希望を出したと聞きました。友人も、私の夫というフィルターもなく、聞きづらい話も落ち着いて話をしてくれたそうです。普段、夫の警察官としての評価を聞く機会はありませんので、この話を聴いた時には、警察官としての夫が評価された事がとても誇らしく、嬉しく感じました。

こんな所が大変!警察のお嫁さん

予定が立てられない

警察官のお嫁さんになって、大変だと思った事についてお話します。

ひとつは、旅行などの予定が立てられない事です。まとまった休みが貰えるのも、1日前という事も珍しくありません。また、旅行などで予定を前もって立てていても、何か事件が起きればすぐに出勤してしまいます。ですので、旅行は行き先をその場で決めて、突発的に行く事が多いです。

夫がいなくても大丈夫なようになった

結婚前から、会う約束をしていても急に出勤する事が多かったので、警察官のお嫁さんになる事に対しては、ある程度の覚悟は持っていました。けれども、子供が増えるにつれて、家族で出かけている時に急に出勤になると、子供たちが悲しい顔をするようにもなってしまいました。

これを踏まえて、だんだんと夫の事をあてにしないように、頼らないようになりました。旅行に行くときも、夫抜きで子供たちと私だけ、もしくはおじいちゃん、おばあちゃんたちと一緒に行くようになりました。出かける時、用事がある時にも夫はいない事を前提に考え、もしも夫の休みが取れればラッキー、くらいに考えるようになりました。

元々私はひとりでいるよりも誰かといる方が好きで、頼られるよりも頼る立場の人間でしたが、今では夫がいなくても、しっかりひとりで育児も家事も、そしてパートも行っています。

子供たちへのフォローは欠かさずに

夫をあてにしない、頼らないというと軽薄な印象かもしれません。特に子供たちは予定をドタキャンする父親に対して不信感が募るようになります。だからこそ、私は子供たちに対して夫の悪口などは絶対に言わないようにしています。予定がだめになってしまった時には「本当はパパもみんなと一緒にいたいんだよ」、家でゴロゴロしている時には「パパは毎日お仕事がとっても大変だから、休ませてあげてね」とフォローをしています。

そのおかげか、子供たちは父親に対して不満もなく、普通の家庭の父親として愛しているのが分かります。

制服や本など、荷物がたくさん!

警察官だけでなく、制服のある職種の旦那様を持つ奥様なら「あるある!」と言われるかもしれませんが、特に自宅のクローゼットは夫の制服が場所を取っています。警察官の夏服、冬服だけでなく合服、冠婚葬祭用の礼服まで色々な種類の制服があり、3畳ある我が家のクローゼットの約半分を、夫の制服が占めています。

また、警察官は階級制ですので昇任試験の勉強もします。その関係か、仕事で使用する本もたくさんあり、それらでも自宅の場所を取るのが、密かな悩みでもあります。

生と死を体験した、夫の側面に触れたエピソード

3人目の出産直前、被災地へ

普段は仕事の事を全く話さない夫が、家庭に仕事を持ち込んだ唯一のエピソードとして忘れられない話があります。

3人目の子供を妊娠していた時に、東日本大震災が発生しました。そして、出産予定日を控えていたある日、夫にも被災地への招集がかかります。当時、鑑識課にいた夫に、広域緊急援助隊として被災地に向かう様に要請が来たのです。夫は被災地に向かい、その後私は夫がそばにいない状態で3人目の出産に挑みました。

もちろん夫にそばにいて欲しいとは思いましたが、警察官という職業の人を選んだ時から、このような事が起きるだろうと覚悟はしていました。しかも、今回は3人目でしたのでひとりでも産める、と腹をくくり、無事に出産を乗り越えました。我ながら強くなったものです。

「こいつ、生きてるんだ」

偶然ですが、出産したその日の夜に夫が被災地から一回目の任務を終えて帰ってきました。病院に駆け付け、生まれたばかりの3人目を抱いて、夫は一言「こいつ、生きてるんだ」とつぶやきました。

夫は広域緊急援助隊として、被災地では主に沿岸部でご遺体の検視を行っていました。ひどい状態になってしまったご遺体をきれいに洗い、ご家族の元に返したり、身元不明のご遺体でもご本人だと分かりやすいようにしたりといった職務を行っていたそうです。毎日毎日、損傷も激しい何百体ものご遺体と向き合う日々は、精神的にも過酷で、今までの仕事の中で一番辛い思いをしたのではないでしょうか。初めて、夫が被災地で体験した出来事を、少しだけ話してくれました。

ご遺体と向き合う日々の直後に、産まれてきた自分の子供を抱いた時に、正直に「こいつ、生きているんだ」という言葉となって出てきたのでしょう。短時間の内に、生と死の両面を経験した夫の、今までひとりで抱えて来た警察官としての側面に触れた気がしました。

おわりに

これからも、警察官として夫は色々な体験をしていくでしょう。私はそんな警察官のお嫁さんとして、そして子供たちのお母さんとして、ずっと陰ながら支えていきたいと思っています。

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