【子供の不登校】学校以外にもある「子供の居場所」いついて考える

元気に学校に通っていた我が子がある日から学校に行かなくなる…いわゆる不登校となる生徒は年々増加しており、その原因や理由は多岐にわたります。子どもが不登校になった時に考えられる対策や、やってはいけない事について先生の視点ではなく親の視点で、まとめました。

大きなストレスがかかる時 子供が不登校になる具体的な原因

いじめなど不当な扱いを受けている

子供が不登校になる原因で、代表的なものがいじめなどの不当な扱いを受けている事です。これは、クラスや同じ学年の中で発生する同級生からのいじめだけでなく、先輩・後輩関係が絡む部活内でのいじめの場合もあります。

中には、同級生や先輩などの生徒同士での問題ではなく、学級担任や教科担当、部活の顧問の教師など、教師からのいじめを含めた不当な扱いを受けている場合もあるのです。自分だけクラスの皆の前で教師から暴言を吐かれる、体罰と称した暴行を受ける、えこひいきを受けるなどです。

時代の変遷に応じていじめの種類や方法も多様化してきました。今では、クラスや部活内で無視される、悪口を言われるといった直接的ないじめだけでなく、インターネットのLINEを始めとしたメールツールやSNSを通じたいじめも増えています。特に、インターネット上のツールを使用したいじめは発覚しにくく、いじめと判断しにくい物もあり、よりいじめが悪質になっていると言わざるを得ません。

また、不当な扱いの中には性的なハラスメントもあります。これは男女問わずです。性的なハラスメントは同級生だけでなくもちろん教師から受けている場合もあり、中には教師が逮捕される事態となるほどの不当な扱いを受けている事もあるのです。

新しい環境に適応できない

いじめなどの他からの原因がなく、不登校になった場合には子供自身に一時的に精神的なストレスがかかっている場合があります。親の転勤や引っ越しに伴って、通っている学校が変わった、クラス替えがあったなど、普段通っている学校の環境が変わった事で、不登校となるケースは実は珍しくありません。新一年生の場合には、「小1トラブル」と呼ばれる幼稚園から小学校に入学した事によって変化する環境に対応できない場合もあります。

発達障害や母子分離不安

他にも、いじめなどを受けているわけではないが、苦手な教師がいる、苦手な教科があるなどの理由により、精神的なストレスを抱えた子供が不登校に発展するケースもあります。

また、ストレスを発症する原因のひとつに、母親と離れる事に対して不安を覚えたり、保護者や本人が気が付かない発達障害が隠れていたりする事もあります。

成長による反抗期やプレッシャー

主に中学生の不登校の原因となりうるのが、反抗期による物です。反抗期は青少年の発育過程において、とても大切であり当たり前の期間となりますが、反抗期時や反抗期に至るまでの親との関係が適切でない場合、子供には精神的なストレスがかかるだけでなく、正常な発育の妨げとなる事もあり、不登校の原因となります。

高校生となると、将来の進路も考える時期になります。本人の希望と周りの希望が一致していない、過度のプレッシャーをかけられるなども、精神的なストレスとなり、不登校の原因となります。

「学校に行きたくない…」我が子が不登校となった場合への対応

まずは話を聞いてみよう

学校に行きたくない、と子供が言い出したらどうすれば良いでしょうか。まずは、なぜ学校に行きたくないのか理由を聞いてみるのが良いです。子供が具体的な理由を話したくない時には、単に恥ずかしさなどから話したくない時と、何らかの理由によって話す事が阻まれている可能性がありますので、無理に聞き出す事はせず、まずは子供自ら話してくれるのを待ってみましょう。

学校に行きたくない、と言ったら1日だけ休ませて様子を見てみるのも良いです。やってはいけないのは、明らかな怠け心から来ている場合を除いて、登校を無理強いする事です。

理由が分かったら、学校へ相談してみる

もしも、学校へ行きたくない理由を子供が話してくれたら、その原因に対して対処する必要があります。特定の同級生などからいじめを受けている時など、他の事が不登校の要因となっている時には、まず学校に相談しなければいけません。いじめをしている同級生の保護者と直接話し合おうとすると、トラブルに発展する可能性がありますので、まずは学校を通じて相談をしましょう。

いじめが原因の場合、担任に相談して解決しなかったら教頭や校長、教育委員会まで相談しても構いません。また、母親ひとりで相談に行くと、あまり真剣に対応してもらえない可能性もありますので、配偶者や父親、義父など男性に同席してもらうのも効果的です。

学校へ相談後は、原因に応じて色々な対応がされます。担任教師による個別訪問や面談、スクールカウンセラーと連携した他の機関への対応要請、場合によっては普通学級への復帰ではなく保健室登校を併用して通級をするなどの対応が取られます。

学校以外の相談機関も利用してみる

相談できる機関は学校だけではなく、自治体の力を借りる事もできます。

自治体では、家庭に関する悩み事ならいつでも気軽に相談できる相談ダイヤルを開設している事が多いです。その中には、子供の不登校に関する相談もできるダイヤルも開設している場合があります。

自治体が併設している「教育支援センター」へ相談・利用する手段もあります。教育支援センターは、適応指導教室と言う名前がついている事もあり、自治体の教育委員会が管轄している施設です。

他にも、全国に支部を持つ不登校支援センターに無料カウンセリングを受ける事もできます。プロによるカウンセリングを受けられますので、具体的な解決に向けての方向を見据える事もできます。また、子供が外出したくない場合には、保護者のみのカウンセリングにも対応しています。

前兆はない?我が子のサインに気が付こう

前々から、不登校の予兆となるサインを子供自身が出している場合があります。いじめられている、学校で嫌な事がある、勉強についていけない、など日ごろから子供の様子や話に耳を傾けておくことも大切です。子供のサインに気が付き、その時点で適切な行動をしておけば、不登校自体が回避できる可能性も高くなります。

学校に行かなくても卒業可能? 色々ある不登校への対応

無理に学校に行かなくても道はある

不登校となると、学校に出席とならなくなりますので、卒業や今後の進学に影響があるのではないか?と不安になる保護者の方も多いです。けれども、今は不登校の子供が学校に通わなくても出席扱いとなる、色々な勉強の方法があります。

「学校に通わなくなったら終わり」と絶望する必要もありません。昔と違って今は色々な施設や機関もありますので、子供の学び方や希望に応じて、勉強できる場所もたくさんあります。また、学校は勉強以外にも今後社会に出る際に生きていく力を身に着ける場所でもありますが、その役割を果たす施設や機関もあります。

何よりも、学校や家庭以外にも自分の居場所があると子供が確信する事で、精神状態の改善にも繋がる可能性があります。

小学校・中学校は出席しなくても卒業はできるが…

小学校や中学校で不登校となっても、日本の場合小学校と中学校は義務教育に当たる為、学校に行かなくても卒業や進級自体はできます。また、不登校だけでなく、病気や怪我などの理由で長期欠席をしていた時には、保護者と本人の希望を元に原級留置(いわゆる留年)の措置が取られる事もあります。

学校に行かなくてもいずれは卒業の扱いとなりますが、前述の通り特に小学校・中学校は勉強だけでなく将来社会に出る子供たちが、今後生きていくための基本的な力も身に着ける場所です。ですので、卒業を目的とするのではなく、今後社会に出る上での力を身に着ける目的で、学校に代わるどこかの施設や機関での勉強や集団生活は学ぶべきと考えられます。

高校の場合には不登校=留年や退学に

小学校や中学校は義務教育の為、最終的には卒業はできます。一方で高校は義務教育ではありませんので、不登校になると出席日数が足りなくなり、取得すべき単位を履修できなくなりますので、留年や退学となります。

次は、ケース別の学校に代わる機関について見てみましょう。

小学校・中学校に代わる学習の為の機関とは

教育支援センター(適応指導教室)

教育支援センターは、不登校児の相談だけでなく、学習支援も提供している所もあります。学年相当の教科書を使用し、教職に携わる者や、教職を退職した者が対応します。

学習支援だけでなく、小学校・中学校と連携を取って生徒の学校復帰の為の取り組みも行っています。学校や生徒の自宅への個別訪問を行っている所もあります。

ただし、教育支援センターは自治体によって機能にばらつきがあります。相談のみで学習支援を行っていない所もあれば、教育支援センター自体が存在しない自治体もあるのです。

塾や家庭教師

不登校になる子供の状態を見て、家族や友達、他の人と接するのは大丈夫な時には学習塾や家庭教師を利用するのも有効です。小学校・中学校なら出席はしなくても、在籍していた小学校・中学校に籍を置きながら他の機関で勉強をする事もできます。

学習塾や家庭教師は、不登校の生徒専門の所も多くなりました。学習面だけでなく、不登校の生徒の抱えている心の問題の解決を連携して目指すようなサービスを提供している所もあります。

不登校だけでなく、学習障害や自閉症スペクトラムなど、発達障害の生徒専門の塾や家庭教師もありますので、子供の状態に合わせた学習塾や家庭教師を選ぶのがポイントです。

フリースクール・フリースペース

不登校児の学校に代わる居場所とて代表的なのが、フリースクールやフリースペースです。学校のカリキュラムの様に朝登校して夕方まで過ごすようなフリースクールもあれば、好きな時に顔を出して好きな時に勉強する、といったスペースを設けている所もあります。

フリースクールでは、キャンプや制作活動など、独自のプログラムを取り入れて学校では体験できない事ができる所もありますので、子供によってはフリースクールが学校に代わる居場所となって、精神状態の改善につながる事もあります。

そして、フリースクール・フリースペースでは、自分と同じように不登校となった生徒もたくさんいます。不登校となって家に引きこもりがちになる子供は、そのまま孤独感にさいなまれ、社会復帰がどんどん難しくなってしまいます。けれども、フリースクールやフリースペースなら、自分の仲間も見つけられる、学校に代わる居場所としても働くので、不登校に対する罪悪感なども薄れ、自己肯定感も高くなる効果が期待できます。

また、フリースペースは不登校だった生徒が学校へ復帰した後でも、いつでも遊びに来られるように開放している所も多いので、学校復帰後にも心の支えとして機能する場合も多いです。

フリースクールやフリースペースは、利用する施設や機関によっては費用が高額となる事も多いです。子供の状態や費用面でも納得のいく場所を見つけるのが重要です。

高校の代わりとなる道とは

退学後の進路を考える

高校生が不登校となった場合には、復帰が難しい場合今通学している学校を退学し、他の道を選ぶ事も視野に入れます。

具体的には、夜間や通信性も含んだ他の高校への編入、単位取得も認められているフリースクールを利用する、高校への通学はせずに高卒認定(旧名称:大検)に合格し、その後の道に進むなどの方法があります。

まとめ

不登校児の割合は年々増加しています。また、不登校一歩手前の生徒が追い詰められ、夏休みなどの長期休みの後に、自ら命を絶ってしまう事残念な事もたくさんあります。

不登校となる原因は人によってさまざまで、誰でもなる可能性はあります。なってしまう前、なってしまった時にも、子供にとって何が一番大切であるのかを考え、親として対応してあげるのが大切だと考えています。

本記事は、2017年10月14日時点調査または公開された情報です。
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