2023年3月更新

日本国営公園「昭和記念公園」とは?知っておくべき基礎知識

日本の国営公園は全国に17つあります。今回は、その中の東京都にある「昭和記念公園」について解説します。

「昭和記念公園」は豊かな自然環境の中で多彩なレクリエーション活動の場として、多くの人たちに利用されていることご存知ですか?この公園の成り立ちや、公園の内容をまとめました。


昭和記念公園とは?と開設の経緯

昭和記念公園とは

昭和記念公園(しょうわきねんこうえん)は、国が設置した国営公園で、東京都の昭島市と立川市にまたがって位置しています。なお、国営公園とは、国が運営する、都市公園法に定められた要件を満たしている公園及び緑地のことをいいます。

住所は、東京都 立川市緑町 3173で、最寄り駅、武蔵砂川駅・立川北駅やJR立川・西立川・東中神となっています。入場料は国営公園ということで、比較的リーズナブルで大人で450円と設定されています。(2023年3月29日情報)

昭和記念公園へのアクセス
出典)https://www.showakinen-koen.jp/access/

昭和記念公園の開設の経緯

昭和記念公園は天皇陛下御在位五十周年事業の一環として、1975年(昭和50年)、立川基地跡地の一部を記念公園として、建設することが検討され始めました。

立川基地は第二次大戦後米軍が旧立川飛行場を接収したもので、立川市と昭島市にまたがっていました。その立川基地跡地の一部である180ヘクタールの場所が記念公園の建設地として検討され、1976年(昭和51年)には閣議決定しています。

その後、1978年(昭和53年)度から「緑の回復と人間性の向上」をテーマに掲げ、国土交通省の手によって施設整備が進められ、1983年(昭和58年)10月26日に昭和天皇臨席のもとで開園式典が行われ、約70ヘクタールの広さのエリアが開園しました。

そして、1985年(昭和60年)にレインボープール、1986年(昭和61年)には水鳥の池や花木園、水遊び広場が開園し、その翌年、1987年(昭和62年)にはバードサンクチュアリー、1988年(昭和63年)には渓流広場と運動広場、10年後の1997年(平成9年)には日本庭園が開園しました。2005年(平成17年)には「みどりの文化ゾーン・花みどり文化センター」が開設され、昭和天皇記念館も開館しました。

昭和記念公園の園内施設

昭和記念公園はみどりの文化ゾーンや展示施設のエリア、水鳥の池の周辺エリア、こどもの森の周辺エリア、みんなの原っぱの周辺エリアに分かれており、それぞれのエリアには、特色ある施設があります。

みどりの文化ゾーン

みどりの文化ゾーンは国営昭和記念公園の南東に位置しており、「都市における緑の文化の創造と発信」をテーマに整備されたエリアです。

このエリアには、みどりの文化ゾーンのメイン施設である「花みどり文化センター」や広々とした芝生が広がる「ゆめひろば」などがあります。また、花みどり文化センター内には、昭和天皇記念館が設置されています。

展示施設のエリア

展示施設のエリアには、愛犬と遊ぶことができる「ドッグラン」やコンサート、イベントなども開催される「ふれあい広場」などがあります。ふれあい広場は、なだらかな起伏のある芝生広場で、のんびりくつろげるスポットになっています。

水鳥の池の周辺エリア

水鳥の池の周辺エリアには、「レインボープール」や「水あそび広場」「バードサンクチュアリー」などがあります。レインボープールは夏季限定でオープンする首都圏でも最大級のレジャープールです。


こどもの森の周辺エリア

こどもの森の周辺エリアには、「日本庭園」や「盆栽園」、「こどもの森」などがあります。このこどもの森には、ふわふわドームという巨大なトランポリンや、自然の材料を使った工作などが楽しめる木工房など、様々な遊具や施設がそろっています。

みんなの原っぱの周辺エリア

みんなの原っぱの周辺エリアには、「みんなの原っぱ」や「バーベキューガーデン」、「スポーツエリア」などがあります。みんなの原っぱは昭和記念公園の中心に位置しており、園内最大の約11ヘクタールの広さがあります。この原っぱはイベント会場としても使用され、夏になると例年花火大会が行われています。

昭和記念公園の避難場所としての機能

昭和記念公園は、レクリエーション施設として年間を通して多くの人に利用され、幅広い世代の人が訪れる、地元住民の憩いのスポットとなっています。

そのうえ、昭和記念公園の役割はそれだけでなく、大規模な災害が発生した時の避難場所も担っています。

この公園は立川市と昭島市の広域避難場所に指定されており、避難場所として機能を果たすよう設計されています。例えば、園路は幅が広く、スムーズに避難ができるようになっています。

東京ドーム2つ分の芝生が広がるみんなの原っぱは避難所として、立川口の駐車場やみどりの文化ゾーンは、救援隊のベースキャンプや救護所、物資集積所として活用できます。

また、防災機関の施設が集約された立川広域防災基地が隣接しています。立川広域防災基地は、首都圏における大規模災害が発生した際、空輸による物資や人員の緊急輸送を担う中継地点及び集積拠点として機能します。この基地は、自衛隊や消防、警察、災害派遣医療チームといった援助隊の受け入れ拠点及び運用拠点として、そして災害応急対策活動の中核拠点として、災害応急対策活動の中枢を担います。

昭和記念公園の季節ごとの見どころ・名物は?

昭和記念公園には季節ごとにイベントなども開催されており、四季それぞれの楽しみ方ができます。

昭和記念公園の春

春には様々な種類の花が楽しめるフラワーフェスティバルが行われます。桜の花を始めとして、菜の花やチューリップ、シャーレポピー、ネモフィラ、アイスランドポピーといった花々の開花リレーは見ごたえがあります。

昭和記念公園の夏

夏には、みんなの原っぱで大規模な花火大会(立川まつり)が行われます。花火大会の歴史は古く、1954年(昭和29年)から続いています。この大会は例年、7月末に開催されており、迫力ある花火や花火の競演が楽しめます。

昭和記念公園の秋

秋には、コスモスまつりが行われます。例年、9月の中旬から11月にかけて開催される人気のイベントです。広大な敷地にあるコスモス畑には、約550万本の様々な種類のコスモスが咲き誇り、見事な風景をつくり出します。

昭和記念公園の冬

冬は、クリスマスイルミネーションやシャンパングラスツリーが楽しめるスポットとしても知られています。クリスマスイルミネーションは12月の初旬からクリスマス頃まで行われており、毎年多くの来園者を集める人気の高いイベントです。

12月の週末やクリスマス時期には、花火も打ち上げられます。キラキラ輝くイルミネーションと夜空に打ち上げられる花火のコラボレーションを楽しむことができます。

まとめ

いかがでしたか?

日本を代表する国営公園「昭和記念公園」についての解説でした。東京ドーム約40倍の広さをもっています。


昭和の日をはじめとして、年に数日入園が無料となるそうです。

▼公式サイト:昭和記念公園
http://www.showakinen-koen.jp/

続いて昭和記念公園に関するSNSでの口コミ・評判をご紹介します。

昭和記念公園に関するSNSでの口コミ・評判について

2023年3月のツイッターでの評判を検索してみましたが、春・桜という幸せなツイートであふれていました。

 

 

 

 

 

 

 


本記事は、2018年2月8日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

気に入ったら是非フォローお願いします!
NO IMAGE

第一回 公務員川柳 2019

公務員総研が主催の、日本で働く「公務員」をテーマにした「川柳」を募集し、世に発信する企画です。

CTR IMG