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【ドラマや映画でも活躍!】海上自衛隊が保有する「イージス艦」とは?

ドラマや映画にも登場する海上自衛隊の「イージス艦」ですが、いったいどんなものかご存知ですか?実は「イージス艦」は、イージスシステムを搭載するあらゆる艦艇を示す総称なのです。

今回は、海上自衛隊が保有する8つ「イージス艦」についても含めて、イージス艦について、解説します。

2018年05月23日更新

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目次
「イージス艦」とは?
イージス艦の特徴は「高い防御力」にある
日本にあるイージス艦は8つ
イージス艦を保有している国は少ない
まとめ
【ドラマや映画でも活躍!】海上自衛隊が保有する「イージス艦」とは?

「イージス艦」とは?

「イージス艦」は、イージスシステムを搭載するあらゆる艦艇を示す総称です。

イージスシステムとは、正式には「イージス武器システム」といい、英語では「Aegis Weapon System Mk.7」といいます。略称は、AWSです。

イージスシステムは、1960年代末にアメリカ海軍によって防空戦闘を重視して開発されました。数百km離はなれた多数の標的を追跡できる高性能レーダーと、それを瞬時に分析するコンピュータ、表的を迎撃する対空ミサイルを組み合わせたシステムで、艦隊を狙おうとするミサイルや空の脅威に対する絶対とも言える防御力を誇っています。

また、高度な情報処理能力とネットワーク機能をもつことから海上での軍事作戦の中核をになう存在でもあります。

なぜイージス艦が誕生したのか

イージス艦は、アメリカがロシアの攻撃力増大を受けて開発されました。

従来のアメリカの艦艇は、空母を中核とする空母打撃群を編成し、有事の際は複数の打撃群を投入することで、先進国でさえ屈服させる圧倒的な軍事力を誇っていました。しかし、ミサイルや戦闘機による飽和攻撃に弱いという弱点を持っていました。

ロシアは、この弱点を狙い、空母にミサイルを大量発射し、艦艇を沈めることでアメリカの戦力を大幅に削ぎました。アメリカは、ロシアからのミサイルの飽和攻撃から艦艇守るためイージス艦を開発しました。

なお、世界初のイージス艦は、「タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦」として1983年に誕生しました。「タイコンデロガ」という名は、18世紀に起こったフレンチ・インディアン戦争内の「タイコンデロガの戦い」に由来しています。

「イージス」の意味

イージス艦の「イージス」は、ギリシャ神話に登場する女神・アテナの防具「アイギス」が由来しているそうです。

アイギスは、ありとあらゆる邪悪・災厄を払う魔除けの能力を持つとされてい盾です。盾には、ギリシャ神話の怪物・メドゥーサの首がついており、見たものは石化するといわれています。

イージス艦の特徴は「高い防御力」にある

イージス艦の特徴は、防御力の高さにあります。

従来の艦隊は対空攻撃に弱く、航空からの攻撃1~2個程を対処するのが限界で、その判断も人に依存していたため対応に遅れが生じることがありました。

しかし、イージス艦は、搭載されているイージスシステムによって、攻撃や情報に関するシステムが全てデータ化されており、自動的かつ迅速に対処することができます。また、10以上もの対空攻撃に対処することが可能となっています。こうした防御力の高さから、イージス艦は、空母の中にハエさえも通さないと言われています。

また、イージス艦は、攻撃も可能な艦艇です。イージス艦は、SM-2対空ミサイルを用いて攻撃を行います。目標に対してビームを照射することで、ミサイルを誘導させる独自のシステムを用いており、これにより同時多目標対処も可能になっています。データ上では、200個以上もの目標を対処できるといいます。

日本にあるイージス艦は8つ

海上自衛隊は、アメリカ軍に次いで世界で2番目にイージス艦を導入しています。

1993年に「こんごう」、1995年に「きりしま」、1996年に「みょうごう」、1998年に「ちょうかい」が導入され、その後2007年に「あたご」、2008年に「あしがら」が導入されました。さらに、ヘリ搭載護衛艦として2009年に「ひゅうが」と「いせ」の2隻が導入されています。

ここでは、とくに有名なイージス艦をご紹介します。

護衛艦「こんごう」

護衛艦「こんごう」は、日本に最初に導入されたイージス艦です。こんごうを導入したことにより、日本は世界で2番目のイージス艦保有国となりました。

こんごうは、日本に導入されてからおよそ20年が経ちますが、今もなお海上自衛隊の主力として活躍しています。こんごうの索敵範囲はおよそ450kmといわれており、同時に6~10個の対空目標の対処にあたることが可能です。

護衛艦「ひゅうが」

護衛艦「ひゅうが」は、艦首から艦尾まで甲板が平らになっている“全通甲板”と呼ばれる艦艇です。

ひゅうがは、東西冷戦時に世界でも珍しいヘリコプター搭載型艦艇として導入された護衛艦「はるな」が老朽化した際に、後継として建造されました。

2011年にドック入りする予定でしたが、同年に発生した東日本大震災を受けてドック入りは中止となり、ひゅうがはすぐさま被災地へ向かいました。そして、陸上自衛隊や消防隊などのヘリ基地として活躍します。ここには「トモダチ作戦」を展開していたアメリカ軍も着陸しました。

護衛艦「あたご」

護衛艦「あたご」は、海上自衛隊が運用するイージス艦です。

ヘリコプター格納庫が設置されていて、ヘリコプターを格納することが可能です。さらに、ステルス性の高い艦艇です。護衛艦「あたご」は、アニメや映画に多数登場していて、これまでに登場した作品は、『バトルシップ』やアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』、『名探偵コナン 絶海の探偵』などがあります。

護衛艦「いせ」

護衛艦「いせ」は、ヘリコプター搭載護衛艦です。艦首から艦尾まで全通する195メートルの飛行甲板が特徴で、同時に3機ものヘリコプターが発着可能です。

イージス艦を保有している国は少ない

高度な防御力を誇り、有事の際には海上の基地にもなる「イージス艦」ですが、実は世界的にはそう多く導入されていません。

それは、イージス艦に搭載されているイージスシステムのコストが高いことが理由です。イージスシステムは、一式そろえるためには873億円ものコストがかかります。これに加えて艦艇のコストも発生するため、イージス艦を購入するにはおおよそ1000億円が必要になるといわれています。

また、イージスシステムは、機密レベルが高いため、開発国であるアメリカの提供認可査定をクリアしなければ保有することができません。そのため、一定の経済力と信頼がある国家にのみ保有が許可されているようです。

現在、アメリカ海軍と日本の海上自衛隊に加え、「スペイン海軍」、「ノルウェー海軍」、「大韓民国海軍」、「オーストラリア海軍」などがイージス艦を保有しています。

まとめ

今回は、イージス艦についてご紹介しました。

イージス艦は、しばしば「イージス艦」という艦艇だと勘違いされていますが、「イージスシステム」という武器システムを搭載している艦艇のみがイージス艦を名乗ることができます。

なお、海上自衛隊では、年に数回イージス艦を含む艦艇見学イベントを開催しています。公式サイトにて日程が公開されますが、「イージス艦の見学」という分類ではなく「艦艇一般公開」という分類となっています。さらに、セキュリティーのため、どのイージス艦を見学できるのか直前まで分からず、日程も1週間~数日前まで公開されません。

気になる方は、根気よく海上自衛隊のイベント情報ページをチェックしましょう。

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