はじめに
地方公務員である「秋田県庁」の平成30年度の公務員採用試験情報について紹介します。
秋田県職員の「大学卒業程度採用」は、試験の区分が複数あり、試験区分「行政BⅠ」「行政BⅡ」「行政C」は、1次試験に全試験区分で実施される「論文試験Ⅰ」に加えて「論文試験Ⅱ」が実施されます。また、試験区分「行政BⅠ」「行政BⅡ」は、2次試験の「口述試験」にプレゼンテーション面接があることも特徴です。
なお、秋田県職員の「大学卒業程度採用」では、試験区分「行政BⅠ」「行政BⅡ」「行政C(職務経験者)」をのぞき、英語・韓国語・中国語・ロシア語に外国語資格加点があります。
「秋田県庁」で働く公務員として知っておきたいこと
秋田県は、東北地方の日本海側に位置し、人口は全国で第38位の約96万人(平成27年国勢調査情報)の県です。
面積は、福岡県と茨城県を足した広さの第6位で、市町村数は25エリア、13市9町3村です。県庁所在は秋田市で、中核市でもあります。中核市は、日本の地方公共団体のうち、地方自治法第252条の22第1項に定める政令による指定を受けた市で、現在は、「法定人口が20万人以上」が指定要件となっています。
その他、小野小町生誕の地として知られる湯沢市、縄文遺跡「大湯環状列石」のある鹿角市などがあります。
秋田県の強み(産業の特徴)
秋田県は、第1次産業が全体の約3%、第2次産業が約18%、第3次産業が約79%を占めている県です。
具体的な各産業の特徴としては、農業では「ねまがりたけ」の収穫量は全国第1位、「わらび」「みょうが」「ラズベリー」は全国第2位、「ブラックベリー」「アケビ」は全国第3位に入っています。
水産業では、「カニ」「貝」「タコ」「トラフグ」「ハタハタ」「ヒラメ」「カレイ類」ほか、約150種類の魚介類が漁獲される一方で、秋田県内で流通する県産魚の割合は低く、漁業者の減少や高齢化などが進んでいる現状にあります。
工業では、「電子部品・デバイス」「化学工業」「 食料品」を中心に製造されており、具体的な品目では、「ラジオ受信機」「その他の貴金属・宝石製品(装身具・装飾品を 除く)の附属品」「同材料加工品」「同細工品」「照明用・信号用ガラス製品」などの出荷額が全国第1位となっています。
「秋田県」が募集する職種紹介
平成30年度の秋田県庁の採用募集職種は、「行政職」、警察事務や学校事務の「事務職」、「技術職」、「資格免許職」、「少年補導職員」などがあります。
秋田県職員「大学卒業程度」の採用試験情報
平成30年度に実施される採用試験では、秋田県職員「大学卒業程度採用」の試験区分は、「行政A」「行政BⅠ」「行政BⅡ」「行政C(職務経験者)」「心理判定」「保健師」「化学」「農芸化学」「農学(一般)」「農業農村工学」「畜産」「林学」「電気」「土木」「建築」「警察事務」「少年補導職員」での募集を予定しています。
なお、秋田県職員「大学卒業程度採用」では、試験区分「行政Ⅰ」「行政Ⅱ」「行政C(職務経験者)」をのぞき、「英語」「韓国語」「中国語」「ロシア語」についての外国語資格加点があります。
秋田県職員「大学卒業程度採用」の受験資格
秋田県職員「大学卒業程度採用」の受験資格は、22~34才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、21才の年齢までで、短期大学を除く学校教育法による大学を卒業した人、または、2019年3月31日までに卒業する見込みの人、または、秋田県人事委員会が同等の資格があると認める人にも資格があります。
なお、試験区分「行政C(職務経験者)」「保健師」「農芸化学」の受験資格については、下記の通りです。
区分:「行政C(職務経験者)」
試験区分「行政C(職務経験者)」は、59才の年齢までで(※試験実施年度の4/1の年齢)、以下の職務経験を有する人に受験資格があります。
【試験区分「行政C(職務経験者)」の受験資格要件 補足】
(1)試験区分「行政C(職務経験者)」は、民間企業等における職務経験年数が5年以上である人に受験資格があります。
(2)試験区分「行政C(職務経験者)」は、国家公務員または秋田県外の地方公共団体に限る地方公務員の職務経験年数が5年以上である人に受験資格があります。ただし、臨時職員、非常勤職員、任期付職員は含まれません。
また、試験区分「行政C(職務経験者)」の民間企業等における職務経験および5年に関する注意事項は、下記の通りです。
【試験区分「行政C(職務経験者)」の民間企業等の職務経験等 注意事項】
(1)試験区分「行政C(職務経験者)」の「職務経験年数」とは、上記(1)については会社員、自営業者等として、上記(2)については公務員として、6ヶ月以上継続して就業した期間を通算して計算します。なお、採用時に職務証明書等の提出が必要となります。
(2)試験区分「行政C(職務経験者)」の「5年」とは、受験申し込み期日までに、これに達する人を含みます。
区分:「保健師」
試験区分「保健師」は、22~34才の年齢、または、21才の年齢までで(※試験実施年度の4/1の年齢)、短期大学を除く学校教育法による大学を卒業した人、または、2019年3月31日までに卒業する見込みの人、または、秋田県人事委員会が同等の資格があると認める人であって保健師の免許を有する人、または、同免許を2019年度中に実施する国家試験で取得する見込みの人に受験資格があります。
なお、試験区分「保健師」は、外国籍であっても受験できますが、担当できる職務等については下記の制限がありますので、ご注意ください。
【試験区分「保健師」の外国籍 担当職務等に関する制限】
(1)外国籍の秋田県職員「保健師」は、行政処分・行政行為や事実行為により、県民等の権利、義務に影響を与えることなどの公権力の行使に携わる職務を担当できません。
(2)外国籍の秋田県職員「保健師」は、県の意思決定において、知事等から権限の委任を受けまたは専決権を与えられた職であり、原則として秋田県庁の課長級以上および地方機関の長など、公の意思の形成への参画に携わる職に就くことはできません。
区分:「農芸化学」
試験区分「農芸化学」は、22~34才の年齢、または、21才の年齢までで(※試験実施年度の4/1の年齢)、短期大学を除く学校教育法による大学を卒業した人、または、2019年3月31日までに卒業する見込みの人、または、秋田県人事委員会が同等の資格があると認める人であって、下記のいずれかに該当する人に受験資格があります。
【試験区分「農芸化学」の受験資格要件 補足】
(1)試験区分「農芸化学」は、大学等において農芸化学、畜産学もしくは水産学の課程で食品衛生監視員の任用資格が取得可能な科目を修めて卒業した人、または、2019年3月31日までに卒業見込みの人に受験資格があります。
(2)試験区分「農芸化学」は、厚生労働大臣の登録を受けた食品衛生監視員の養成施設において、所定の課程を修めて卒業した人、または、2019年3月31日までに卒業見込みの人に受験資格があります。
秋田県職員「大学卒業程度採用」の試験内容
秋田県職員「大学卒業程度採用」の試験内容は、1次試験は、「論文試験Ⅰ」で、2次試験は、集団面接・個別面接による「口述試験」、「適性検査」です。
ただし、試験区分「行政BⅠ」「行政BⅡ」「行政C(職務経験者)」「電気」「警察事務」「少年補導職員」の試験内容については、下記の通りです。
区分:「行政BⅠ」「行政BⅡ」
試験区分「行政BⅠ」および「行政BⅡ」の試験内容は、1次試験は、「論文試験Ⅰ」「論文試験Ⅱ」で、2次試験は、プレゼンテーション面接および集団面接による「口述試験」です。
区分:「行政C(職務経験者)」
試験区分「行政C(職務経験者)」の試験内容は、1次試験は、「論文試験Ⅰ」「論文試験Ⅱ」で、2次試験は、集団面接および個別面接による「口述試験」です。
区分:「電気」
試験区分「電気」の試験内容は、1次試験は、「論文試験Ⅰ」で、2次試験は、集団面接および個別面接による「口述試験」、「適性検査」、「身体検査」です。
区分:「警察事務」
試験区分「警察事務」の試験内容は、1次試験は、「論文試験Ⅰ」で、2次試験は、個別面接による「口述試験」、「適性検査」です。
区分:「少年補導職員」
試験区分「少年補導職員」の試験内容は、1次試験は、「論文試験Ⅰ」で、2次試験は、個別面接による「口述試験」、「適性検査」、「身体精密検査」です。
秋田県職員「大学卒業程度採用」の日程等
秋田県職員「大学卒業程度採用」の申込期間は、5月11日(金)~5月30日(金)、1次試験の日程は、6月24日(日)、2次試験の日程は、7月12日(木)または7月13日(金)のうちいずれか1日、および、8月上旬の指定された日の計2日間を予定しています。
最終合格発表は、8月下旬の予定です。
秋田県職員「短大卒業程度」の採用試験情報
平成30年度に実施される採用試験では、秋田県職員「短大卒業程度採用」の試験区分は、「一般事務」「土木」での募集を予定しています。
秋田県職員「短大卒業程度採用」の受験資格は、20~27才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。ただし、学校教育法(昭和22年法第26号)による短期大学を除く大学を卒業した人、または、2019年3月31日までに卒業する見込みの人、または、これらに相当する学歴を有すると秋田県人事委員会が認める人は受験できません。
試験内容は、1次試験は、「教養試験」「専門試験」「作文試験(2次試験で評価)」で、2次試験は、「口述試験」「適性検査」です。
申込期間は、7月18日(水)~8月15日(水)、1次試験の日程は、9月23日(日)、2次試験の日程は、10月12日(金)および10月下旬~11月上旬のうち一日の計2日間を予定しています。
最終合格発表は、11月中旬の予定です。
秋田県職員「高校卒業程度」の採用試験情報
平成30年度に実施される採用試験では、秋田県職員「高校卒業程度採用」の試験区分は、「一般事務a」「一般事務b」「農業農村工学」「林学」「電気」「土木A」「土木B(職務経験者)」「建築」「警察事務」での募集を予定しています。
秋田県職員「高校卒業程度採用」の受験資格は、18~25才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。ただし、学校教育法(昭和22年法第26号)による短期大学を除く大学を卒業した人、または、2019年3月31日までに卒業する見込みの人、または、これらに相当する学歴を有すると秋田県人事委員会が認める人は受験できません。
なお、試験区分「土木B(職務経験者)」の受験資格については、下記の通りです。
区分:「土木B(職務経験者)」
試験区分「土木B(職務経験者)」は、59才の年齢までで(※試験実施年度の4/1の年齢)、受験申し込み期日に秋田県内に本社がある企業に在職する人を除き、民間企業等における土木関係の設計、施工監理の職務経験年数が7年以上である人、または、国家公務員または秋田県外の地方公共団体に限り、臨時職員・非常勤職員・任期付職員を除いた地方公務員の土木関係の設計、施工監理の職務経験年数が7年以上である人に受験資格があります。
なお、上記の職務経験年数「7年」には、受験申し込み期日までに7年に達する人を含みます。
秋田県職員「高校卒業程度採用」の試験内容
秋田県職員「高校卒業程度採用」の試験内容は、1次試験は、「教養試験」「専門試験」「作文試験(2次試験で評価)」で、2次試験は、「口述試験」「適性検査」です。
ただし、試験区分「一般事務」および「警察事務」は、1次試験の「専門試験」がありません。また、試験区分「土木B(職務経験者)」は、1次試験の「教養試験」がありません。
秋田県職員「高校卒業程度採用」の日程等
秋田県職員「高校卒業程度採用」の申込期間は、7月18日(水)~8月15日(水)、1次試験の日程は、9月23日(日)、2次試験の日程は、10月12日(金)および10月下旬~11月上旬のうち一日の計2日間を予定しています。
最終合格発表は、11月中旬の予定です。
秋田県職員「身体障害者対象」の採用試験情報
平成30年度に実施される採用試験では、高校卒業程度の秋田県職員「身体障害者対象」の試験区分は、「一般事務」「警察事務」での募集を予定しています。
秋田県職員「身体障害者採用」は、18~34才の年齢で(※試験実施年度の4/1の年齢)、身体障害者手帳の交付を受け、その障害程度が1級~6級程度の人に受験資格があります。
試験内容は、1次試験は、「教養試験」で、2次試験は、「作文試験」「口述試験」「適性検査」です。
申込期間は、8月20日(月)~9月12日(水)、1次試験の日程は、10月21日(日)、2次試験の日程は、11月14日(水)を予定しています。
最終合格発表は、11月下旬の予定です。
その他注目情報「第3期 ふるさと秋田元気創造プラン」について
秋田県では、2019年度からの4年間に向け、人口減少の克服と秋田の元気創造を目指すにあたり、新たな県政運営の指針「第3期ふるさと秋田元気創造プラン」を策定しました。
具体的には、「人口減少の抑制と地域を守るシステムの構築」「県内産業の「稼ぐ力」の向上と質の高い雇用の創出」「交流人口の拡大と交通基盤の充実」「健康で安心な生活の実現と未来を支える人づくり」の4つの元気創造に向けて、若者の秋田への定着・回帰・移住の促進、産業の振興、複合型生産構造への転換加速化、農林水産の工場、交流の拡大、健康長寿・地域共生社会の推進などに取り組み、秋田県は、「時代の変化を捉え力強く未来を切り拓く秋田」の実現を目指しています。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、秋田県の平成30年度の採用試験情報をお届けしました。
参考になれば幸いです。
コメント