※本記事は、2020年8月調査の内容です(今後更新予定です)。
「明石市」について
「明石市」は、東経135度の日本標準時子午線上にあり、瀬戸内海に面し、明石海峡をはさんで淡路島を眼前に臨むことができ、気候は温暖です。
この「明石市」の東と北は神戸市に、西は加古川市・稲美町・播磨町と接しており、面積は49.42平方キロメートル、周囲は60.4キロメートルです。
最長距離は東西15.6km(海岸線は15.9km)、南北で9.4kmあり、東西に細長いまちを形成し、阪神都市圏と播磨臨海地域と海を隔てて淡路・四国とを結ぶ位置にあるため、古くから海陸交通の重要な拠点となっています。
>明石市のホームページ
https://www.city.akashi.lg.jp/
「明石市」の成り立ち
「明石市」の成り立ちは、町村制の施行によって下記の18の町村によって明石郡明石町が発足された1889年(明治22年)までさかのぼります。
1)明石西本町
2)明石東本町
3)明石中町
4)明石西魚町
5)明石東魚町
6)明石材木町
7)石樽屋町
8)明石細工町
9)明石相生町
10)明石鍛冶屋町
11)明石船町
12)明石戎町
13)明石新浜
14)明石西新町
15)当津村
16)王子村
17)大明石村
18)大蔵谷村
その後、1911年(明治44年)に現在の市章となる町章を制定、1919年(大正8年)に明石郡明石町が市制施行されて「明石市」となりました。
1929年(昭和4年)には市制10周年を記念して11月1日付で明石市歌を制定する告示が行われ、1942年に明石郡林崎村を編入、1951年に明石郡大久保町・魚住村・加古郡二見町を編入し、現在の市域となりました。
1968年にはバレホ市と姉妹都市を連携、1981年に無錫市と友好都市を連携、2002年(平成14年)に特例市に移行した後、2018年(平成30年)4月1日に「明石市」は中核市に移行されました。
旭川市長「泉 房穂」(いずみ ふさほ)さんはどんな人?
2011年5月から明石市長を務める「泉 房穂」さんは、1963年8月19日に明石市で生まれました。東京大学教育学部を卒業後、日本放送協会(NHK)に入局し、NHKを退職後、石井紘基民主党衆議院議員の秘書を経て司法試験に合格し、神戸市や明石市で弁護士事務所を開設しました。
その後、2003年に第43回衆議院議員総選挙に民主党公認で兵庫県第2区から出馬して初当選を果たした後、明石市内に弁護士事務所「いずみ法律事務所」を開設、庶民派弁護士として弁護士業務を再開し、2007年に社会福祉士・手話検定2級の資格を取得しました。
2011年執行の明石市長選挙に無所属で出馬して初当選し、同年5月1日に市長に就任しました。
ちなみに、明石市長の「泉 房穂」さんは、「明石・タコ検定」の初代達人だそうです。
>明石市長公式ホームページ
https://www.izumi-fusaho.com/profile.html
「明石市」の行政プラン
明石市は、市民に最も身近な基礎自治体として「こども」「地域」「安全」「元気」をキーワードに市民に寄り添った施策を進めています。
具体的には、下記の5つの施策に取り組んでいます。
1)犯罪被害者等支援条例の改正~全国で初めて立替支援金制度導入~
2)離婚後のこども養育支援~こどもの目線でこどもの権利を守る~
3)障害者のコミュニケーション促進を図る条例の制定
4)ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)繁殖防止に向けた取り組み
5)無戸籍者に対する支援制度
犯罪被害者等支援条例の改正~全国で初めて立替支援金制度の導入~
「明石市」は、「犯罪被害者等支援条例の改正~全国で初めて立替支援金制度の導入~」に関する施策に取り組んでおり、そのポイントは大きく分けて7つあります。
1)立替支援金制度の導入
2)支援対象者の拡大
3)相談・情報提供等に係る支援強化
4)日常生活に係る支援の拡充
5)居住の安定に係る支援の拡充
6)刑事被告事件の手続への参加についての支援の拡充
7)人材の育成に係る支援の拡充
離婚後のこども養育支援~こどもの目線でこどもの権利を守る~
「明石市」は、「離婚後のこども養育支援~こどもの目線でこどもの権利を守る~
」に関する施策に取り組んでおり、そのポイントは大きく分けて8つあります。
1)こども養育専門相談の実施
2)主要施養育合意書・養育プラン・作成手引きの配布
3)明石市こども養育支援ネットワーク連絡会議の開催
4)「こどもと親の交流ノート(養育手帳)」の配布
5)「親の離婚とこどもの気持ちの配布
6)親子交流サポート事業の開始
7)離婚前講座(こども養育ガイダンス)の試行的な実施
8)「こどもふれあいキャンプ」の実施
障害者のコミュニケーション促進を図る条例の制定
「明石市」は、「障害者のコミュニケーション促進を図る条例の制定」に関する施策に取り組んでおり、手話言語だけでなく、要約筆記や点字・音訳など広く意志疎通手段を網羅している内容は全国で「明石市」が初めてです。
ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)繁殖防止に向けた取り組み
「明石市」は、「ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)繁殖防止に向けた取り組み」に関する施策取り組んでおり、そのポイントは大きく分けて6つあります。
1)防除調査の実施
2)カメダイヤルの開設<自宅で飼えなくなったミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)の引き取り>
3)明石市ミシシッピアカミミガメ対策協議会の設立
4)あかしの生態系を守る条例の制定
5)ミシシッピアカミミガメ保管プールを設置
6)啓発DVDの制作
無戸籍者に対する支援制度
「明石市」は、「無戸籍者に対する支援制度」に関する施策取り組んでおり、そのポイントは大きく分けて5つあります。
1)相談窓口の開設
2)総合的支援の実施
3)精通弁護士の紹介
4)庁内専門チーム(明石市無戸籍者総合支援タスクフォース)
5)明石市無戸籍者総合支援検討会議の開催
▼参考URL:明石市|明石市が進める特色ある施策
(https://www.city.akashi.lg.jp/seisaku/kouhou_ka/shise/koho/oshirase/h26topics.html)
まとめ
以上、地方自治体特集「中核市」シリーズ、第40回は兵庫県の「明石市」についてご紹介させていただきました。
本シリーズの他の都市は下記よりご覧いただけます。
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