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Covid-19感染者数ゼロを達成!オーストラリア・ビクトリア州のコロナ対策

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目次

オーストラリア政府の「COVIDフリー」宣言ダイジェスト

1)28日間の新型コロナウイルス感染者ゼロ
2)「夜間外出禁止」「外出時間制限」「移動距離制限」「マスク着用義務」の発令
3)違反者には罰金
4)政府による事業者・生活困窮者・留学生に対する経済的支援策
5)ロックダウン規制に対するデモ勃発、逮捕者も出る
6)徐々に感染者が減り、11月現在は外出制限は解除

はじめに - 豪州政府「COVIDフリー」宣言

オーストラリア・ビクトリア州では、28日間の新型コロナウイルス感染者ゼロを達成したことから、州政府が公式に「COVIDフリー」を宣言しました。

▼参考URL:Coronavirus: Victoria eliminates COVID-19 | 9 News Australia(youtube)
https://youtu.be/kXtjDSDYlPk

▼参考URL:Coronavirus: Victoria officially eliminates COVID-19 | 9 News Australia(youtube)
https://youtu.be/hUpSptZuwag

私はビクトリア州・メルボルンで生活しているので、ビクトリア州がコロナ収束に成功したことはとても感慨深いです。この記事では、コロナ対策として実施された政策をざっくりとシェアしたいと思います。

オーストラリア・ビクトリア州のロックダウン(都市封鎖)は世界で一番厳しい

2020年1月下旬から世界に拡まり始めた新型コロナウイルスですが、オーストラリアでも同園ん2月に入って感染者が増加し、3月下旬からは娯楽施設やレストランの営業が制限されました。

結婚式・お葬式への参列者の人数制限や、豪州人の海外渡航の禁止など、制限がだんだんと多くなり、最終的には「夜間外出禁止」「外出時間制限」「移動距離制限」「マスク着用義務」が発令されました。

これらを守らない場合は罰金が課せられるという、強い法的効力をもった命令で、街では人々の行動を監視するための警察官や軍人が多く見られました。具体的には以下のような制限がありました。

オーストラリアの行動制限

・夜8時から朝5時までの外出禁止
・食料品や物資の買い物、介護、運動、勉強や仕事以外の理由での外出禁止
・運動のための外出は1時間まで
・自宅から5km圏外への移動禁止
・友人宅などへの訪問禁止
・公共の場での集会は2人まで、または家族のみ
・マスクの着用に応じない場合は$200の罰金


また、ロックダウン規制に対するデモで逮捕者が出るなど、7月から9月にかけてのメルボルンは相当ストレスフルな状況となっていました。

しかし、市民の努力の甲斐あって、感染拡大をくい止めることに成功。感染が収まるにつれて制限が徐々に緩和されていきました。11月現在、外出制限や屋外でのマスク着用義務はありません。

オーストラリア・ビクトリア州政府の、事業者・生活困窮者・留学生に対する経済的支援策

オーストラリア・ビクトリア州では当然、長期的なロックダウンの実施などによって経済活動に大きな影響が出ました。

次は、ビクトリア州政府によってどのような支援が実施されたのかを紹介します。また、留学生やワーキングホリデーなどの一時滞在者に対してはどのようなメッセージが出されたのかについても触れたいと思います。

ビクトリア州政府の、事業者向けの支援について

ビクトリア州政府は、合計30億ドル(約2300億円)を事業者支援策に投入することを発表しました。

ビクトリア州政府の事業者支援策

・中小企業に対し、最大で2万ドル(約150万円)の支援
・レストランなどのホスピタリティ事業については、規模に応じて最大3万ドル(約230万円)の支援
・個人事業主に対し、3000ドル(約23万円)の支援

その他にも、様々な税制上の支援や、営業再開のためのツール提供などが言及されています。

ビクトリア州政府の、生活困窮者・失業者向けの支援について

コロナの影響で収入に影響が出た場合、政府から給付金を受け取ることができます。個人事業主でも受給申請でき、現在のところ最大で2400ドル(約18万円)が毎月振り込まれます。

ビクトリア州政府の、留学生・一時滞在者に対する支援

ビクトリア州の大学や語学学校に通う学生がコロナの影響によって失業してしまった場合、最大1100ドルまで支給するという支援策が5月に発表されました。

とはいえ、留学生やワーキングホリデーなどによる一時滞在者は経済支援の対象外となるため、基本的には貯金や家族の支援などによる自助が求められ、それが難しい場合は早期帰国するよう呼びかけられました。

ビクトリア州のコロナ対策のまとめ

オーストラリア・ビクトリア州では、厳しいロックダウンが功を奏し、新型コロナ感染症の拡大防止・収束に成功しました。

ロックダウンの解除の条件として掲げられた「一日あたりの新規感染者5名以下」は実現不可能な目標だとして市民の不満が高まりましたが、現在ではその目標をクリアし、様々な制限が緩和されています。

今後の課題として、経済・雇用回復、そして再流行した際の対策などがありますが、ひとまずはクリスマス前のコロナ収束に市民は歓喜し、街に賑わいが戻っています。

今まではマスクをつけているのはアジア人だけでしたが、今ではカラフルなマスクをつけて歩く人々の姿が当たり前の風景となり、これぞ With コロナ時代のニュー・ノーマルです。

冬を迎えた日本、新型コロナウイルス感染者数の状況は?あくまで「自粛」の日本

一方の日本は、新型コロナウイルスゼロとは程遠く、日々感染者が増加しています。2020年6日、新たに確認された新型コロナウイルス感染者は全国で2,024人でした。感染者が2000人を超えるのは6日連続です。


しかし日本ではロックダウンのような強制力ある措置が取られることは現段階ではなさそうです。感染が広がっていても、国の方針はあくまで「自粛」であり、例えば現在展開中の「Go To トラベルキャンペーン」でも、感染者が多い東京発着旅行の利用を制限するのではなく、重症化するリスクがある65歳以上の人と、基礎疾患を持っている人の自粛を呼びかけるにとどまりました。

まとめ

以上、「Covid-19感染者数ゼロを達成!オーストラリア・ビクトリア州のコロナ対策」でした。

ロシアの首都モスクワでは2020年12月5日、3段階ある臨床試験が終わっていない中で、医療関係者などに対する新型コロナウイルスの国産ワクチンの大規模接種が始まりました。オーストラリア・ビクトリア州に限らず、各国・各地域で新型コロナウイルス対策は様々な形で行われています。

日本でも、感染者ゼロに近づけるような対策を期待したいですね。

参考資料サイト

Business Victoria
https://www.business.vic.gov.au/support-for-your-business/grants-and-assistance/business-resilience-package

Australian Government
https://business.gov.au/Risk-management/Emergency-management/Coronavirus-information-and-support-for-business/JobKeeper-Payment

厚生労働省|感染症情報
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/

本記事は、2020年12月9日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

公務員総研の編集部です。公務員の方、公務員を目指す方、公務員を応援する方のチカラになれるよう活動してまいります。

コメント

コメント一覧 (1件)

  • タイトルのCovid-19感染者数ゼロを達成!が気になり読みました。街に、軍人や警察官がたくさんパトロールしていることを考えるとパトカーを見ただけで悪いことをしていないのにドキドキする自分を思い出し、気が引き締まるなあと思いました。自分の国だけでなく、他の国のことを知る事で考え方の幅が広がるなあと思いました。

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