「ジャマイカ」ってどんな国?
「ジャマイカ」の正式名称は英語で「Jamaica」、です。漢字では「牙買加」と表記し、その他「牙埋加、牙売加、乍美嘎、乍美喀、耶麻伊加、押麻伊加、邪麻伊嘉」などとも表記されます。
「ジャマイカ」の広さ 面積・場所について
「ジャマイカ」の面積は、約10,990平方キロメートルで、秋田県とほぼ同じ大きさです。
「ジャマイカ」の場所は、中央アメリカ、カリブ海の大アンティル諸島にあり、北にはキューバとケイマン諸島が、東にはジャマイカ海峡を隔ててイスパニョーラ島に位置するハイチとドミニカ共和国が存在しており、キューバから約160キロメートル南に位置しています。
山がちな島で、中央部には山脈が連なり、国内最高峰は、首都キングストンの東部近郊にあるブルー・マウンテン山脈のブルーマウンテン山です。
「ジャマイカ」の首都について
「ジャマイカ」の首都は「キングストン」で、「キングストン」は、ジャマイカ等の南東部の湾に位置しています。
「キングストン」の人口は、2012年現在、約100万人です。
「ジャマイカ」の人口について
「ジャマイカ」の人口は、世界銀行が2019年に調べた時点で約294.8万人であり、人口密度は、約249.02人で、第38位です。
「ジャマイカ」の成り立ちについて
「ジャマイカ」は、1494年にコロンブスによってジャマイカ島が発見され、1670年に英領植民地となり、1944年に選挙による議会が設置、1957年に英国自治領となりました。
「ジャマイカ」の国民・宗教・言語について
「ジャマイカ」の国民について
「ジャマイカ」の人種割合は、アフリカ系が約90.9パーセントを占め、インド系が約1.3パーセント、白人が約0.2パーセント、中国系が約0.2パーセント、ムラートが約7.3パーセントです。
また、現在は、中国、南アジア、コロンビアおよびその他のカリブ海諸国から移民が流入しています。
20世紀の後半に大規模な製糖業が行われたましたが、労働力不足のためインド人の印僑や中国人の季節労働者がジャマイカに集まり、現在のような多人種国家ができあがりました。
「ジャマイカ」の宗教について
「ジャマイカ」の国家宗教は、プロテスタントが 約61.3パーセント、ローマ・カトリックが約4パーセント、その他のが約34.7パーセントです。
なお、プロテスタントには、ヴードゥー教やサンテリアのように、ジャマイカで独自のアフリカ的発展を遂げたものもあります。
その他の非キリスト教としては、バハーイー教、仏教、イスラム教、ヒンドゥー教などがあり、ダヤ人の数は200人程と少数で、ジャマイカのユダヤ人は、15世紀にスペイン、ポルトガルで迫害されていたユダヤ人にルーツを持っています。
「ジャマイカ」の言語について
「ジャマイカ」の公用語は、イギリス英語です。
なお、実際に使用されている「ジャマイカ英語」は英語の方言の一つであり、クレオール言語であるパトワ語とは異なります。
「ジャマイカ」の経済状況について
「ジャマイカ」の通貨はジャマイカドルで、GDPは約158.1億米ドルで、世界129位です。そして、一人当たりのGDPは約5,095.64米ドルで、世界95位です。
「ジャマイカ」の貿易について
「ジャマイカ」の貿易相手は主に、輸出が、米国、EU、カナダ、アイスランド、ロシアで、輸入が、米国、EU、日本、中国、トリニダード・トバゴとなっています。
「ジャマイカ」の主な輸出品目は、アルミナ、ボーキサイト、化学製品、砂糖、ラム酒、コーヒーで、輸入品目は、燃料、機械類・輸送機材、食料その他の消費財、建設資材です。
「ジャマイカ」の政治・政策について
政治体制について
「ジャマイカ」は、立憲君主制で、議会は、二院制で、上院は21名、下院は63名です。
「ジャマイカ」の政策
「ジャマイカ」は、1962年の独立以来、ジャマイカ労働党および人民国家党の二大政党の政権が民主的選挙によって交代し、2007年9月の総選挙でJLPが勝利し、18年振りに政権が交代、ゴールディング党首が首相として就任しました。
同政権では、ハリケーン等の自然災害への対応に追われると共に、石油・一次産品価格の高騰および世界経済の減速の影響を受けたほか、大物ギャングの米国への引き渡しをめぐって、国内政治は混乱しました。
2011年9月にゴールディング首相の引退により、JLPよりジャマイカ政治史上最年少のホルネス首相が就任しました。
しかし、同年12月の総選挙ではPNPが勝利し、2012年1月、シンプソン=ミラー内閣が発足、2016年2月の総選挙では野党JLPが僅差で勝利し、4年ぶりにホルネス政権が返り咲き、2020年9月の総選挙では与党JLPが圧勝し、ホルネス首相が再任されました。
同政権は、経済成長(格差是正・雇用創出)、治安改善(犯罪対策)、エネルギー・防災・環境への取り組み等を重点政策として掲げ、再任後は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止およびコロナ禍による打撃を受けた経済建て直しが最重要な課題となっています。
「ジャマイカ」の元首・首相・外相について
「ジャマイカ」の元首について
「ジャマイカ」の元首は、エリザベス二世女王です。
「ジャマイカ」の首相・外相について
「ジャマイカ」の首相は、アンドリュー・ホルネスで、外相名 カミーナ・ジョンソン=スミスです。
「ジャマイカ」の国防・軍事制度・兵役について
「ジャマイカ」は、英連邦の一員として、英国や米国をはじめとする西側諸国との関連を促進させ、ラテンアメリカ・アジア地域との関係促進を図りました。
また、カリコム(カリブ共同体)加盟国で、英語圏カリブ地域の中心国として影響力を持ち、「域外貿易交渉」担当の職責を担い外交面でのスポークスマン的な役割を果たしています。
カリブ諸国の中には台湾と国交を有する国もありますが、ジャマイカは中国と国交を有し、経済的にも密接な関係にあり、北朝鮮とも国交を有しています。
軍事力は、2017年現在、予算は120百万米ドル、兵役は、志願制です。
兵力は、約3,950人で、その内訳は陸軍が約3,400人、沿岸警備隊が約300人、空軍が約250人となっています。
なお、予備軍は、約980人で、その内訳は、陸軍が約900人、沿岸警備隊が約60人、空軍が約20人です。
「ジャマイカ」と「日本」の関係は?
「ジャマイカ」と「日本」の政治関係は、日本は、1962年8月6日ジャマイカ独立と同時に同国を承認、1964年3月17日に外交関係が開設、同年5月以来、在ドミニカ共和国大使館が兼轄していましたが、1995年1月をもって実館化されました。
一方、ジャマイカでは、1990年に駐日名誉領事館が設置、1992年1月に駐日大使館が設置されています。
経済関係は、対日貿易については、2019年現在、貿易額は、対日輸出が約11.11億円、対日輸入が約275.2億円で、主要品目は、対日輸出がコーヒー、蒸留酒等で、対日輸入が自動車等です。
文化関係は、文化無償協力が草の根2件含み17件で約6.6億円で、TV番組編集機材、視聴覚機材、音響照明機材などで、JETプログラムや国費留学生の実績があります。
2014年10月には、津軽三味線公演、ワークショップや開催が実現しました。
在留邦人数は、2018年10月現在、229人、在日当該国人数は、2019年12月現在で914人です。
まとめ
以上、国特集「ジャマイカ」でした。
ちなみに、「ジャマイカ」の男子サッカーFIFAランキングでは、2020年11月の時点では「47位」でした。
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