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【地方公務員はつらいよ】市役所の仕事あるある 5本

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融通が聞かないお役所仕事と批判されがちな「市役所」の仕事。市民のために働く市役所の職員さんに対してなんでもかんでも批判するのではなく、より深く彼らの仕事を知ることが必要ではないでしょうか。ということで、今回は、市役所で活躍していた元・職員の涙あり、笑いありの「あるある話5本」をご紹介します。

目次

来客応対と電話応対で一日が終わる!?

所属部署によっても異なりますが、来客や電話がたくさん入る所では、一日がそれらの応対で終わってしまうこともあります。

電話やお客様への対応をこなすうちに気が付けばお昼休みに…。
午後から手元の仕事を片付けるぞ!と張り切るも、結局就業時間まで自分の事務仕事ができなかったという日もしばしばあります。

ときに、住民の方から「〇〇さんでないと嫌だ。〇〇さんに今すぐ来てほしい。」とご指名電話を頂くこともあります。
自分の業務は捗りませんが、「やっぱり、〇〇さんに来てもらってよかった。助かった。」と喜んでもらえると励みになる瞬間です。

強烈な一言「誰のおかげで飯が食えてると思っているんだ!」

これも所属部署によりますが、住民の方から御叱りを受けることがあります。そのようなご意見は今後の行政を改善するための貴重な糧となります。叱られるとシュンとしてしまうものですが、きちんと受入れ、関係部署で情報共有と改善策の模索を行う必要があります。

中には少々過激な発言をなさる方もいらっしゃいます。よくあるのは「誰のおかげで飯が食えてると思っているんだ。」という類のもの。どのような意見であっても貴重ですし、耳を傾ける必要はありますが、公務員の給与の財源は税金であれど、労働の対価として支給されている物ですので、「貴方様のおかげです。」と媚びへつらう必要はありません。もちろん、対価として相応しいだけの仕事をしていることが前提なので、給与の財源が税金であるということは心に常に置いておく必要はあります。

あまりにも激昂されている方であれば、上司とともに対応に当たったり、電話だけでなく直接会ってお話しするなど、さらに踏み込んで対応していきます。

職員だって人間です!夏場と冬場の残業の恐ろしい話

空調が一括管理されている庁舎では、閉庁されたとたんに問答無用で冷房、暖房が切れます。そんなとき残業しなければならないとなれば、夏場は汗だくになるし、冬場は指がかじかんでパソコンのキーボードが操作できないしで、悲しい事態に陥ります。

だからといって仕事を残すわけにはいきません。そこで、公務員のデスクの中には夏になると、USB接続して使用するミニ扇風機と団扇、冬になると、キーボードが打ちやすいように指先の開いた手袋とブランケットが入っているのです。

血税は無駄にしていません!ボロボロの紙ファイルの話

市町村では慢性的に備品が足りません。シュレッダーが壊れても新しいものを買うことができず、他部署まで行ってシュレッダーにかけたり、誰か家庭に小型のシュレッダーを持っていないかと知っている職員に片っ端から声を掛けたりすることも。

なかでも事務用品費はとことん予算を切り詰めます。新しい紙ファイルを買っていない為、ボロボロになってもセロハンテープで補強されたファイルが、現役を貫いていたりします。特に決裁板(書類を挟むボードのようなもの)は慢性的に不足しており、いつの時代やねん!と突っ込みたくなるようなB版サイズの決裁板が現役で活躍しています。


このように、少しでも削れるところは削り、予算を有効活用できるように職員一丸となって工夫、努力しています。

市役所の人間はタダではありません。なぞの問い合わせの話

特に電話対応が多い部署に言えるのですが、時々なぞの問い合わせ電話が入ります。例えば「河川敷に牧草などで使うような、ロール状の草が沢山置いてある。あれは何と言いますか?」という問い合わせがありました。それも、あまり関係ないであろう部署に問い合わせが入ったりします。すぐに調べてから折り返しお電話差し上げ、「ロール牧草、または牧草ロールと言うそうです。」とお答えしたところ、「良かった!俳句を閃いたのだけれど、あれが何というのかわからなくて困っていたの。」と喜んでいただけました。

また、残業をしていると「家族と喧嘩をした。」と相談のお電話を頂いたこともあります。その方は幸いにも誰かに話を聞いてほしくてお電話くださったとのことでしたが、もしかしたら家庭内暴力など緊急に保護が必要なのではないか、行政の相談窓口に繋いだ方が良いかなども念頭に置いて話を伺う必要があります。

まとめ

市役所には、自分の所属している部署の内容だけでなく、本当に多種多様な問い合わせが入ります。

どんなに些細なことであっても、真摯な対応をすることが市役所の職員には求められています。

市役所の職員を利用するということは、市民の税金が使われているということです。行政サービスを利用する市民側にある問題もより深く考えるべき話もあったように思います。

堂々と心ない言葉に毅然とした態度で臨む職員のプロフェッショナル意識、そして、市役所をともにつくる市民の協働意識、お互いが尊重できる関係は、民間企業と消費者の関係とさほど変わらないように思います。

本記事は、2017年3月23日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

公務員総研の編集部です。公務員の方、公務員を目指す方、公務員を応援する方のチカラになれるよう活動してまいります。

コメント

コメント一覧 (1件)

  • 「来客応対と電話応対で一日が終わる!?」
    市役所会計年度任用職員です。
    諸般の事情で正規職員が全員出払っている状態が1週間続き、電話応対に私を含め4人で応対する(ほとんどは折り返し対応)ということがありました。
    郵便物を各課へ振り分けている時に電話が鳴れば先を争うように4人が近くの電話に走るという状態で、相手方の用向きをメモして、その付箋を担当者の机に貼った次の瞬間また電話が鳴り、今度は別の人が取り、その人が応対中にまた別の電話が鳴るという有様で、あの頃は少しも心休まる暇がありませんでした。

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