はじめに-「酒類総合研究所」とは?
「酒類総合研究所」は、明治時代に設立された国立醸造試験所・国立醸造研究所を起源とする酒類の研究機関で、法律に定められた次の目標を達成するために設立されました。
【酒類総合研究所を設置する目的】
1)酒税の適正で公平な賦課の実現を図る。
2)酒類業の健全な発達を図る。
3)酒類に対する国民の認識を高める。
「酒類総合研究所」では、酒類醸造に関する研究活動を通じて、日本の酒類業の発展と豊かな国民生活に貢献するとともに、酒類先端技術の発信基地として生命科学の発展に寄与し、豊かな社会を創造することを目指しています。
設立:1904年5月
予算:1,514百万円(平成29年度)
組織:財務省所管
所在地:広島県東広島市鏡山3-7-1
公式ホームページ:https://www.nrib.go.jp/index.html
「酒類総合研究所」の事業内容
「酒類総合研究所」の事業内容を、7つのポイントに分けて、ご紹介します。
ポイント1:酒類の高度な分析および鑑定業務
1つ目は、「酒類の高度な分析および鑑定」業務です。
この業務は、酒類の分析・鑑定を行うとともに、分析・鑑定の手法を開発し、国税庁所定の分析法を改良する業務です。
ポイント2:酒類の品質評価業務
2つ目は、「酒類の品質評価」業務です。
この業務は、清酒、本格焼酎、果実酒・リキュールなどの鑑評会を開催したり、各種審査会等に対し、支援を行う業務です。
ポイント3:酒類および酒類業に関する研究・調査業務
3つ目は、「酒類および酒類業に関する研究・調査」業務です。
この業務は、酒類等に関する研究を行うほか、共同研究や受託研究を実施したり、研究成果の発表や必要に応じて特許出願を行う業務です。
ポイント4:成果の普及に関する業務
4つ目は、「成果の普及」に関する業務です。
この業務は、保有している特許や研究成果を普及させ、保有する微生物等を分譲するほか、消費者向けの教養講座の開催や見学者への施設の公開を行ったり、海外研究者の受入れて国際技術協力を行う業務です。
ポイント5:情報の収集、整理および提供に関する業務
5つ目は、「情報の収集、整理および提供」に関する業務です。
この業務は、広く酒類に関する情報を収集・整理して、それらの情報を需要者に提供し、技術相談や消費者相談などを受ける業務です。
ポイント6:講習に関する業務
6つ目は、「講習」に関する業務です。
この業務は、酒類製造業者や流通業者に対し、酒類に関する講習を開催する業務です。
ポイント7:その他業務
7つ目は、「その他」の業務です。
この業務は、学会や研究会等に協力したり、ニーズに合わせた各種の試験や醸造を受託する業務です。
「酒類総合研究所」に就職するには?
「酒類総合研究所」では、現在は職員を募集していませんが、任期付研究職員等の採用募集がある場合には、公式ホームページにて随時掲載されます。
っ見に直近の募集・採用情報
参考までに、随時募集している職種「研究生」について、ご紹介します。
研究生
「研究生」とは、清酒、ビール、ワイン、焼酎などの酒類に関する基礎から応用までの幅広い研究について研修制度を設け、研究生として入所する人を募集しています。
・応募資格
「酒類総合研究所」では、以下に該当する人を歓迎しています。
1)大学(短期大学を含む。)における醸造関連の学科を卒業した人
2)官公署または酒類業者の組織する団体(酒税の保全および酒類業組合に関する法律(昭和28年法律第7号)に基づく酒造組合をいう。)の技術者
3)本所の酒類醸造講習を修了した人
4)現に大学に在学し、1)に掲げる学科を履修中の方で、当大学の推薦がある人
5)前各号に掲げる以外で、団体等の推薦がある人
なお、研究生は、当所研究職員の指導の下、研究所の調査研究を一緒に行うので、その費用は不要です。
ただし、職員としての採用ではないので、研究生には手当、 給与は支払われません。
採用・研究生募集に関する詳細
上記に記載してある情報は、2019年12月に調査したものです。詳細は、公式ホームページの採用情報をご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「酒類総合研究所」は、酒類醸造に関する研究活動を通して豊かな国民生活に貢献し、生命科学の発展に寄与して豊かな社会を創造する役割を担っています。
「酒類総合研究所」への就職を希望されている方は、ぜひこの記事をご参考ください。
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