農林水産省所管の独立行政法人「国際農林水産業研究センター」に就職するには?

農林水産省所管の独立行政法人「国際農林水産業研究センター」は、開発途上地域における農林水産業に関する技術向上のための試験研究、農林水産業に関する国内外の資料の収集・整理、分析結果の提供などを行う機関です。

この記事では、「国際農林水産業研究センター」の役割や、就職するための方法を解説します。


はじめに – 「国際農林水産業研究センター」とは?

「国際農林水産業研究センター」は、開発途上地域における農林水産業に関する技術向上のための試験研究、農林水産業に関する国内外の資料の収集・整理、分析結果の提供などを行っています。

「国際農林水産業研究センター」のプロフィール

設立:1970年
予算:3,785百万円
組織:農林水産省所管
所在地:茨城県つくば市大わし1番地1
公式ホームページ:https://www.jircas.go.jp/ja

「国際農林水産業研究センター」の事業内容

「国際農林水産業研究センター」の事業内容を、4つのポイントに分けて、ご紹介します。

ポイント1:資源・環境の管理

1つ目は、「資源・環境の管理」に関する業務です。

この業務は、開発途上地域において、土壌・水・肥料等の農業生産資源を持続的に管理士、環境問題を緩和するための農業技術や環境変動に適応した農業技術を開発します。

ポイント2:農作物の安定生産

2つ目は、「農作物の安定生産」に関する業務です。

この業務は、開発途上地域における農産物の生産性の向上と栄養の改善を目的として、開発途上地域の農作物の生産性を向上させるとともに栄養を改善し、世界的な農産物の安定生産を通じた食料安定の供給を推進します。

具体的には、下記の4つのプロジェクトを推進しています。

1)アフリカの食糧問題を解決するための稲や、畑作物等の安定生産技術の開発
2)不良環境に抵抗可能な作物開発技術の開発
3)不良環境でのバイオマス生産性に優れた新規資源作物とその利用技術の開発
4)病害虫に対する防除技術の開発

ポイント3:高付加価値化

3つ目は、「高付加価値化」に関する業務です。

この業務は、持続性の高い農林水産業のために農山漁村開発を支援し、開発途上地域の農民の所得向上とグローバル・フードバリューチェーン戦略に貢献することを目的として、アジアの多様な地域資源の活用と新しい付加価値化技術の開発を行います。


ポイント4:情報収集分析

4つ目は、「情報収集分析」に関する業務です。

この業務は、下記の10の業務に細分化されています。

1)国際的な食料需給と栄養供給の現状分析
2)将来予測のための計量モデルの構築
3)世界の食糧安全保障の確立
4)栄養状況を改善するための研究・技術の開発
5)農林水産業・食品産業分野における技術革新および新規事業の創出
6)これまでの研究・技術開発の効果の分析
7)国際機関・先進国期間の農林水産研究開発の動向に関する情報の収集・分析
8)開発途上地域・国別の行政・研究・普及におけるニーズに関する情報の収集・分析
9)アジア・アフリカの農林水産業に関連する現地情報の収集・分析
10)組織的な情報の発信と連携に関する情報の収集・分析

「国際農林水産業研究センター」に就職するには?

「国際農林水産業研究センター」には、毎年定期・不定期に行われる採用試験に合格し採用されることで、就職することができます。

新卒採用から社会人採用まであり、新卒採用は毎年採用試験があり、任期付研究員などの職種は、不定期で募集があります。

「国際農林水産業研究センター」の募集職種

「国際農林水産業研究センター」には、一般職職員・研究職員の職種があります。

一般職職員以外は、毎年全ての職種に募集があるわけではなく、年度によって募集している職種は異なります。くわしくは、公式ホームページをご参照ください。

直近の募集・採用情報

参考までに、2020年上半期に募集のあった職種をご紹介します。

一般職職員

「一般職職員」とは、2020年8月1日に採用される職員であり、新卒者が対象です。

応募資格は、1993年4月2日以降に生まれた人など、諸条件がありますので、くわしくは、ホームページをご確認ください。

なお、「一般職職員」は、履歴書による書類選考後、教養試験・適性試験および小論文の1次試験、面接試験の2次試験に合格し、採用されれば、就職できます。

研究職員(若手育成型任期付研究員)

「研究職員」(若手育成型任期付研究員)は、令和2年10月1日に採用される職員です。

業務内容は、主に下記の2つです。

1)機械学習を活用して様々な特徴量の抽出および効率的な形質調査・生体情報計測技術の開発
2)開発途上国での利用を想定したアプリや簡易診断手法の開発

なお、上記に関するくわしい内容は、ホームページをご覧ください。


応募資格は、博士号を有する人または令和2年9月までに取得見込の人など、諸条件がありますので、くわしくは、ホームページをご確認ください。

「研究職員」(若手育成型任期付研究員)は、提出書類による書類審査および面接試験に合格し、採用されれば就職できます。

採用に関する詳細

上記に記載してある情報は、2020年4月に調査したものです。詳細は、公式ホームページの採用情報をご覧ください。

▼参考URL:https://www.jircas.go.jp/ja/recruitment

まとめ

以上、「農林水産省所管の独立行政法人「国際農林水産業研究センター」に就職するには?」でした。

「国際農林水産業研究センター」は、開発途上地域における農林水産業に関する技術向上のための試験研究、農林水産業に関する国内外の資料の収集・整理、分析結果の提供などを行う役割を担っています。

「国際農林水産業研究センター」への就職を希望されている方は、ぜひこの記事をご参考ください。

本記事は、2020年6月25日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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