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【自衛隊の給料】自衛官のボーナス「期末手当」と「勤勉手当」について解説

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目次

自衛官のボーナスについて

国家公務員である自衛官は、年に2回ボーナスとして「期末手当」と「勤勉手当」が支給されます。支給日は、毎年6月30日と12月10日と定められていますが、支給日が土日と重なった場合は、前倒しで支給されるのが通例です。

国家公務員の期末手当・勤勉手当の支給額は、法的に定められており、自衛官の場合は「防衛省の職員の給与等に関する法律」という法律に定められています。支給額は、期末手当・勤勉手当を合わせて、おおよそ自衛隊の給料である俸給の2か月分ほど、年間でおおよそ4ヶ月分が支給されます。

期末手当について

期末手当は、自衛隊の給料である俸給を基に計算されます。

俸給は、自衛隊内での「階級」と勤続年数や功績などの評価を意味する「号俸」で決まります。そのため、階級や号俸によってボーナスの額に変動があります。

具体的な支給額は、月給(俸給+調整手当+各種手当(扶養手当))+これらに対する地域手当等の月額+役職段階別加算額+管理職加算額}×(支給割合)×(在職期間別割合)で求めることができます。

勤勉手当について

勤勉手当は、期末手当とともに6ヶ月に1度支給されます。次の勤勉手当が支給されるまでの6か月間の勤務成績を基に支給額が決まります。

勤務成績は、優秀なら「A」、標準なら「B」、勤務成績が不良なら「C」、戒告処分を受けていれば「D」、減給処分を受けていれば「E」、降任または離職処分を受けていれば「F」と6つのランクに振り分けられます。

普通に勤務していれば「B」判定となりますが、頑張り次第では「A」、頑張らなければ「C」以下と判定されます。

具体的な支給額は、月給(俸給+専門スタッフ職調整手当)+これらに対する地域手当等の月額+役職段階別加算額+管理職加算額×(期間率)×(成績率)で求めます。

自衛官のボーナス額はいくらくらい?

特別国家公務員である自衛官のボーナス額は、俸給のおおよそ2ヶ月分であり、年間でおおよそ4ヶ月分が年間のボーナス額です。例えば俸給が「30万円」であるとすれば、その2ヶ月分なので、ボーナス額は「60万円」ほど、年間おおよそ「120万円」のボーナスが支給されます。

参考:一般職国家公務員のボーナス平均は?

一般職公務員のボーナス額は、人事院によって公開されています。ここでは、参考までに一般職国家公務員のボーナス額の平均をご紹介します。


人事院が公開している資料によると、平成29年度6月度の一般職国家公務員(管理職を除く行政職職員)の平均支給額(成績標準者)は約642,100円、12月は約681,500円でした。

平成29年度の支給額は、平成28年度と比べると、年間のボーナス平均支給額は約1.5%アップしています。

自衛官のボーナスの額は毎年変わる

これまでご紹介したように自衛官のボーナスは、俸給を基に決まります。

そして、自衛官の俸給は、人事院が作成する「俸給表」に明確に定められています。この俸給表は、毎年、民間企業の給料水準と比較しながら給与額の見直しが行われています。そのため、俸給の額が分かるのに伴い、期末手当・勤勉手当の支給額は変動します。

自衛官の俸給については「【自衛隊】自衛隊の階級ごとの給料はどれくらい?」にて詳しくご紹介しています。

【自衛隊の給料】自衛官の階級ごとの給料はどれくらい?

俸給&ボーナスともにアップの兆し

平成29年度の国家公務員人事院勧告によると、民間企業との差を埋めるため、俸給&ボーナス額がおおよそ1.5%アップしています。こちらは厳密には一般職国家公務員に適用されるため、特別職国家公務員である自衛官には直接的には反映されません。

ですが、自衛官が所属する自衛隊を管轄する「防衛省」は、一般職国家公務員の変更に準じて、支給額を変動させていることが多いようです。そのため、今後、自衛官の俸給&ボーナスはアップしていくかもしれません。

ただし、反対に一般職国家公務員の俸給&ボーナスが、下方変更された場合、自衛官もそれにともない俸給&ボーナスが減る可能性もあります。

ボーナスが上がるチャンスは年1回

ボーナスは、「俸給」を基に決まります。この俸給は、年に1回、1月1日に昇給のチャンスが訪れます。

俸給は、基本的には毎年4号俸ずつ増え、優秀な成績を残していれば8号俸以上増えることもあります。訓戒や戒告などの処分を受けていた場合は昇給が抑制され、1号俸も上がらない場合があります。ただし、原則的には下がることはありません。

そのため、基本的には毎年、ボーナスの額は増えていきます。ただし、その昇給額は、俸給によって異なるため、個人差があります。

2018年、夏のボーナス支給日は?

自衛官は、夏と冬の2回ボーナスが支給されます。2018年の夏ボーナスは、6月29日(金)に支給される予定です。

本来であれば6月30日(土)に支給される予定でしたが、銀行機関が休日でお休みのため、前倒しの29日に支給されます。

ちなみに、冬のボーナスは12月10日(月)を予定しています。


入隊したばかりの自衛官もボーナスが支給される?

平成29年度の自衛隊採用試験に合格すると、3~4月に自衛官として入隊することになります。入隊したばかりの自衛官は、およそ2ヶ月で夏ボーナスの支給月を迎えます。

民間企業であれば、入社したばかりの社員は、ボーナスがほとんど支給されないでしょう。しかし、自衛官は、夏ボーナスから満額ではありませんがおおよそ俸給の1/3が支給されます。そして、冬ボーナスからは、規定にのっとり満額支給されます。

まとめ

今回は、自衛隊のボーナスについてご紹介しました。

自衛隊では、「期末手当」と「勤勉手当」の2種類をボーナスとして支給しています。俸給や勤務成績によってボーナス額に変動はありますが、年2回各日に支給されることは自衛官を含む国家公務員の魅力の1つかもしれません。

本記事は、2018年5月5日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

公務員総研の編集部です。公務員の方、公務員を目指す方、公務員を応援する方のチカラになれるよう活動してまいります。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 自衛官にもボーナスが年2回支給されることがわかりました。年間で4ヶ月分というのは少し微妙な金額ですが、税金だと思うと丁度いい位かもしれません。

  • 議員の毎月100万円通信費に比べれば少ない!議員は当選するとサラリーマンに変身自分達の都合の悪い法案提出しない

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