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【自衛隊】海上自衛隊・航空自衛隊の「航空学生」の給料・待遇について

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目次

はじめに

「海上自衛隊」と「航空自衛隊」には、パイロット養成のための「航空学生制度」があります。「航空学生」になると、「特別職国家公務員」として、給料を受けながらパイロットになるための勉強に専念できます。具体的な給与額や処遇などについてご紹介します。

【自衛隊】自衛官パイロットへの第一歩「航空学生」になるには?

「海上自衛隊航空学生」の初任給

「海上自衛隊」の「航空学生」の初任給は、2019年1月現在、高校卒業後の18歳で入隊した場合で月額「169,900円」です。2018年の初任給は月額「166,500円」だったので、増額しているようです。

また、この初任給は採用された学生それぞれの経験によって異なるため、実際の初任給とは異なることがあります。基本の初任給の額も法律の改正により変わることがあり、最近では年々増額の傾向にあるようです。

「海上自衛隊航空学生」の手当など、待遇について

「海上自衛隊」の「航空学生」には基本給に加えて、「地域手当」が支給されます。そのほか、学生の生活状況に応じて「扶養手当」や「住居手当」が支給されます。

そして、公務員のボーナスである「期末・勤勉手当」も年に2回、6月と12月に支給されます。

「航空学生」に特有の手当としては「航空手当」や「乗組手当」があります。「航空手当」は、「航空学生」としての基礎課程を修了し、「飛行幹部候補生」として単独飛行が可能になると支給されるようです。「乗組手当」は「海上自衛隊」特有の手当であり、護衛艦や潜水艦の乗組員になった場合に支給されるものです。船から出動する航空機のパイロットには「航空手当」と「乗組手当」どちらも支給される仕組みのようです。

ちなみに、「航空学生」として訓練中の宿舎費は無料であり、食事や制服、作業着、ワイシャツや靴などの服務に必要な衣類や、寝具についても支給、または貸与されるため、生活費を抑えることができます。

「海上自衛隊航空学生」の昇給例(最短で昇級した場合)

「海上自衛隊」の「航空学生」として、最短で昇任・昇給した場合のモデルケースをご紹介します。

まず、2019年に18歳で「航空学生」として採用されると、6ヶ月間は「2等海士」として初任給と同じ「169,900円」が給与額となります。その後、「1等海士」に昇任されると基本給与は「184,700円」に上がります。1年後に19歳で「海士長」に昇任されると、更に給与額は増え、「192,200円」に昇給します。「航空学生」という身分では「海士長」が最も高い階級です。

その後、2年間の「航空学生」としての基礎課程を修め、20歳で「飛行幹部候補生」という身分になると、階級は「3等海曹」へと上がります。「3等海曹」には「航空手当」も含むと、給与額が一気に「307,852円」にまで上昇します。


その後も階級が上がるにつれて、給与も上がる仕組みになっています。昇級するためにはパイロットとしての技術と、自衛官幹部候補生としての自覚を身につける必要があり、上位職を目指すには当然ながらそれ相当の努力が必要です。

「航空自衛隊航空学生」の初任給

「航空自衛隊」の「航空学生」の初任給は、2019年1月現在で、高校卒業後に18歳で入隊した場合は月額「169,900円」であり、「海上自衛隊航空学生」の初任給と同水準です。

「海上自衛隊」と同様、「航空自衛隊航空学生」も採用された年齢や経験によって初任給は異なります。また、今後法律の改正により増減する場合も考えられます。

「航空自衛隊航空学生」の手当など

「航空自衛隊」の「航空学生」にも基本給に加えて、「地域手当」が支給されます。「国家公務員」の一員ですので、他の「公務員」のように必要に応じて「扶養手当」や「住居手当」が支給されます。

もちろん、「公務員」のボーナスである「期末・勤勉手当」も年に2回、6月と12月に支給されます。

「航空自衛隊航空学生」にも「航空手当」があります。「航空自衛隊航空学生」の中でも「戦闘機要員」になった場合の「航空手当」は、「航空学生」としての2年間の基礎課程を修了し、その後、約5ヶ月~8.5ヶ月の「飛行準備課程」を経て、「初級操縦課程」に進むとと支給されるようです。

また「航空自衛隊航空学生」についても訓練中の宿舎費は無料であり、食事や制服、作業着、ワイシャツや靴などの服務に必要な衣類や、寝具についても支給、または貸与されます。

「航空自衛隊航空学生」の昇給例(戦闘機要員・最短昇級の例)

「航空自衛隊」の「航空学生」として、「戦闘機要員」に選出された場合の昇給例をご紹介します。ここでご紹介するのは、最短で昇任・昇級した場合の給与額です。

まず2019年度に18歳で「航空学生」の身分で入隊した場合、階級は「2等空士」で、給与額は先程「初任給」でご紹介した通り、「169,900円」です。半年後に「1等空士」に階級が上がると、給与額も「184,700円」に上がります。

入隊から1年経ち「空士長」に昇級すると、「190,400円」に昇給します。入隊から2年後、無事に「航空学生課程」を修了すると、次に身分は「飛行幹部候補生」となり、階級は「3等空曹」で給与額は「199,000円」です。

3等空曹の中でも、「飛行準備課程」から「初級操縦課程」に進むと「航空手当」の支給が始まるので、給与額は大幅に増額し「295,852円」までアップします。

その後も「2等空曹」「1等空曹」「空曹長」「3等空尉」という順に階級が上がり、階級に応じて昇給していくようです。

まとめ

このページでは、「航空学生」の給料について、「海上自衛隊」に所属する場合と「航空自衛隊」に所属する場合をそれぞれご紹介しました。

「海上自衛隊」も「航空自衛隊」も「航空学生」の初任給に変わりはありませんが、その後の昇級の制度が異なっており、給与についても階級によって異なってきますのでそれぞれ違いが生じてきます。また、ここで紹介したのは入隊年数が最短で昇給した場合の例ですので、「航空学生」の中でも優秀な方の給与の例と捉えてください。

「航空学生」については基本給に加えて、各種手当が充実していること、そして宿舎費や食事などが無償になる待遇が魅力的だと言えます。待遇が良いということはそれだけ「国家公務員」として重大な責務を任されているということでもあります。


「航空学生」を目指した先輩たちも、志望動機はアクロバット飛行チームの「ブルーインパルス」に所属したい、戦闘機のパイロットになりたい、など子どもの頃からの夢が大きく影響している方もいるようです。

しかしその大きな夢を叶えるためには厳しい訓練や日々の鍛錬が不可欠です。その努力の結果が「階級」であり、その階級や任務に応じてお給料が決まっていくのです。

参考:防衛省・自衛隊ホームページ「自衛官募集:航空学生」
http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/recruit/05.html

本記事は、2019年4月1日時点調査または公開された情報です。
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この記事を書いた人

公務員総研の編集部です。公務員の方、公務員を目指す方、公務員を応援する方のチカラになれるよう活動してまいります。

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