【地方公務員】実は子育て等と両立しやすい!女性の「消防士」の仕事特集

「消防士」は火災現場での力の必要な仕事が印象的なため、男性の仕事というイメージが強く、やはり男性職員が多数を占めますが、実は「女性消防士」の役割も非常に重要です。

今回は「女性消防士」がどのように活躍し、また出産や子育てと業務の両立を実現させているのかを特集します。


女性の「消防士」も活躍している

「消防士」については一般的に男性の仕事というイメージが強いと思いますが、実は多くの女性が活躍している職業でもあります。「女性消防士」が活躍している代表的な部署は、火災予防や救急の部署です。救急の対象者が女性である場合、「女性消防士」の存在はとても心強いと言えます。その他の部署でも「女性消防士」が活躍しており、キャリアアップに男女の差は無いと言われています。

具体的に「女性消防士」が活躍する業務にはどのようなものがあるのかをご説明します。

女性も活躍している「消防士」の仕事内容

女性も活躍している「消防士」の主な仕事内容について、4つに分けて解説します。

「女性消防士」が活躍する仕事1:災害対応業務

「消防士」の災害対応業務は、ポンプ隊、はしご隊、救助隊、救急隊、指揮隊などに所属し、火災発生時や災害発生時に消火、救急、救助にあたる業務です。いざという時に人々を救えるよう日頃の訓練が大切です。

火災や災害の現場では、女性や子どもの傷病者に対しては、女性が対応した方が安心感を得てもらえるという利点もあり、「女性消防士」の存在が欠かせない業務です。

「女性消防士」が活躍する仕事2:火災予防業務

「消防士」の火災予防業務は、「消防同意」という建築物の建設前に消防上問題かどうかを調査し、建築に同意する業務や、実際に建設された建物の消防上の問題点が無いかを調査する「建物調査」などの業務です。そのほか、火災を未然に防ぐために公共施設や企業等への「火災予防査察」や、残念ながら発生してしまった火災の原因などを調査する「火災調査」も担当します。

火災予防業務の「防火・防災管理指導」や、「危険物規制」などの業務もあり、一般の人々に身近な消火器の点検なども実施します。市民に防火意識を伝える業務でもあり、消防訓練の指導で子どもと接する機会がある際には、「女性消防士」の方が子供たちに比較的話しかけてもらいやすいという利点もあるほか、女性ならではの視点が活かせる業務の一つと言えます。

「女性消防士」が活躍する仕事3:防災安全業務

「消防士」の防災安全業務は、地域防災や消防広報、消防団との連携などを図る業務です。「消防水利」といって、消化活動を行う時に使用する水利施設の点検・管理も担当しており、いざという時にスムーズな消化活動が行えるよう備える重要な役割も担います。

消防広報の活動では、消防のイベントで市民にわかりやすく消防について説明する場面もあり、「女性消防士」の親しみやすい側面が活かされる業務とも言えるようです。

「女性消防士」が活躍する仕事4:本部業務

「消防士」の本部業務は、各消防署の総務課や予防課、警防課、通信指令課に所属し、現場で業務を行う「消防士」の仕事を支える事務などを担当します。消防署の内部での事務作業が多いため、育児中の「ママ消防士」が活躍しやすい業務とも言えます。

通信指令課では、119番通報などの市民からの通報に応対し、消防隊や救急隊に適切に出動指令を出す業務です。通報者に落ち着いて正確な情報を伝えてもらうよう安心感を与えるとともに、現場に必要な隊員を迅速に手配することが求められます。活躍する女性が多い本部業務も消防活動を支える重要な業務です。


「女性消防士」のワークライフバランス

続いて、女性の「消防士」のワークライフバランスについて、出産や子育て支援の制度をご紹介します。

「消防士」は地方公務員ですので、法令等に基づいて、地方公務員に適用される様々な休暇・休業制度を利用することができます。制度を活用して、仕事と子育てを両立している「女性消防士」は大勢いるようです。

「消防士」の産前産後休暇制度

「女性消防士」は、法令に基づき、産前と産後に合計14週の産前産後休暇を取得することができます。

「消防士」の育児休業制度

「消防士」は地方公務員なので、他の地方公務員と同様に、育休を子供が3歳になるまでの最大3年間取得することができます。育児休業は「女性消防士」はもちろん、「男性消防士」も取得することができます。また、「消防士」は育児休業によって、昇進に影響が出ることは無いとされています。

「消防士」の育児短時間勤務制度

「消防士」は法律や各自治体の条例で定める勤務形態によって、希望する曜日や時間帯で勤務することができます。例えば、育児中は子どもの帰宅時間や送迎時間に合わせて早退できるなど、育児中の短時間勤務が可能です。

「消防士」の部分休業制度

「消防士」は育児の状況に合わせて出勤前後に最大で2時間以内の部分休業が可能なようです。部分休業は勤務ごとに申請する仕組みで、例えば子どもを病院に通院させてから出勤したり、子どもが早退するのに合わせて勤務を短くすることなど、柔軟に利用できそうです。

「女性消防吏員の活躍推進のためのポータルサイト」の活用

総務省消防庁では「女性消防士」の活躍推進のためにポータルサイトを開設しています。これから「消防士」を目指そうとする女性にとって、イベント情報など必要な情報が掲載されています。

詳しくはこちら>総務省消防庁「女性消防吏員の活躍推進のためのポータルサイト」
http://www.fdma.go.jp/josei_shokuin/index.html

まとめ

このページでは、様々な業務で活躍する「女性消防士」の仕事内容と、女性が「消防士」として勤務を続けていくための出産・子育て支援制度として、休暇・休業制度などについてご紹介しました。

消火活動などの現場での力が要る仕事の印象が強く、男性の仕事というイメージが強い「消防士」ですが、実は活躍している女性は大勢います。「女性消防士」の活躍の場は男性と同じ消火・救急の現場や、本部での事務業務など多岐にわたります。子育て中の「ママ消防士」も子育てと業務を両立しているため、「消防士」は女性が生涯続けていける仕事としても注目されています。

「女性消防士」は地方公務員の一員ですので、利用できる出産・子育て支援も他の地方公務員と同様に充実しています。「女性消防士」について興味を持たれた方は、消防庁のポータルサイトなどで情報を集めてみてはいかがでしょうか。

本記事は、2018年11月15日時点調査または公開された情報です。
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