はじめに
「財務省」は、東京都千代田区霞が関にあり、2001年に設置された日本の行政機関です。定員は、7万1,106人です。
なお、前身の組織は、「大蔵省」でした。
今回は「財務省」の公務員を目指す方に押さえておいてほしい基本的な情報と役割について解説します。
「財務省」について
「財務省」は、千代田区霞が関に置かれた行政機関です。長は、財務大臣です。
「財務省」では、少子・高齢化、国際化などの経済社会の構造変化に対応できる税制を築くため、財政構造と構造改革の推進によって、民間需要のある持続的な経済成長の実現を目指しています。
また、「財務省」は、行財政改革の趣旨を踏まえた財政投融資によって、民間ではできない分野・事業などの重点化を行っています。
その重点化の具体的な取り組みとして「財務省」では、「金融庁」と協力して、3つの取り組み
を行っています。
一つ目は、金融のセーフティネットを整備して金融危機に素早く対応するなどの金融システムの安定を確保する取り組みです。2番目に、積極的に国際的に協力する取り組みです。最後、三つ目は、国際通貨システムの安定・国際貿易の秩序ある発展を目指す取り組みです。
「財務省」の役割について
「財務省」の役割は、国の金庫番として日本の経済活動に必要な予算を編成し、税制に関する業務によって日本の金融システムや経済活動を円滑にすることです。
また、その他に「財務省」は、納税者の視点に立って国の財務を総合的に管理・運営し、健全で活力ある経済と安心で豊かな社会のために世界経済の安定的発展に貢献する役割も担っています。
このような「財務省」の主な業務は、予算編成、税制改正、関税制度、国債管理政策、政府開発援助政策、為替政策などです。
「財務省」の組織構成について
「財務省」の組織構成は、本省と外局に分かれています。
「財務省」の本省は、「幹部」である「財務大臣」「副大臣(2名)」「大臣政務官」「事務次官」「秘書官」「財務官」と、「内部部局」である「大臣官房」「主計局」「主税局」「関税局」「理財局」「国際局」、および「審議会等(財政制度等審議会、関税・外国為替審議会など)」「施設等機関(財務総合政策研究所、会計センターなど)」「地方支分部局」によって成り立っています。
さらに、本省の「地方支分部局」は、9の「財務局」と「財務支局」、8の「税関」と「沖縄地区税関」によって構成されています。
一方、「財務省」の「外局」として「国税庁」が設置され、外局の「地方支分部局」は、11の「国税局」と「沖縄国税事務所」によって構成されています。
これら本省と「外局」によって組織されている「財務省」のとりまとめ役を担っているのが「長官官房」です。
「長官官房」の具体的な業務は、財務省の所掌している事務の総合調整に加えて、人事・会計等の管理、所管行政に必要な各種の調査・研究、政府系金融機関に関する制度の調査・企画・立案、地震再保険に関する事務、金融危機管理に関する企画・立案、預金保険機構等の監督などです。
「財務省」の年間予算は約26兆175億円
「財務省」の30年度の予算は、約26兆175億円でした。
その主な内訳項目は、有償資金協力事業費、融資制度強化経費、財務基盤強化経費、水際取締り教科および出入国旅客・輸出入貨物通関円滑化推進経費、東日本大震災の復興対策経費などです。
内訳についてはこちらの予算概算要求の概要をご参考ください。
https://www.mof.go.jp/about_mof/mof_budget/budget/fy2018/20170830.html
まとめ
いかがでしたか?
「財務省」は、国民の視点に立って国の財務を総合的に管理・運営し、活力のある経済と安心で豊かな社会を実現し、世界経済の安定的発展に貢献するため、経済活動に必要な予算を編成し、税制に関する業務を行っています。
ちなみに、「財務省」の英語名称は「Ministry of Finance」で、略称は「MOF」です。
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