国立美術館・国立博物館シリーズ

「京都国立博物館」の基本情報 - 沿革・研究・採用情報など(2019年9月情報)

「学芸員」を目指す方に知っておいてほしい「京都国立博物館」の基本情報について解説します。

国立博物館「京都国立博物館」は、京都府京都市にあり、「帝国京都博物館」「京都帝室博物館」「恩賜京都博物館」を前身とする国立博物館です。


※本記事は、2019年9月調査の内容です(今後更新予定です)。

はじめに

今回ご紹介する国立博物館「京都国立博物館」は、京都府京都市(京阪本線七条駅近く)にあり、1897年(明治30年)に開館された国立博物館で、収蔵作品数は、平成30年3月31日現在で、およそ14,212点と公表されています。

今回は、公務員として働く「学芸員」向けに国立博物館「京都国立博物館」に関する基本的な情報についてご紹介します。

国立博物館「京都国立博物館」の沿革について

国立博物館「京都国立博物館」の沿革についてご紹介します。

国立博物館「京都国立博物館」は、「帝国京都博物館」が改称された「京都帝室博物館」と「恩賜京都博物館」が京都市の所管となり、1947年(昭和22年)に開館されました。

その後、1968年(昭和43年)より文化庁の附属機関となり、2001年(平成13年)に独立行政法人国立博物館、2007年に独立行政法人国立文化財機構によって運営され、2013年(平成25年)に平成知新館(新平常展示館)が開館されました。

国立博物館「京都国立博物館」の概要について

国立博物館「京都国立博物館」は、独立行政法人国立文化財機構が運営する国立の博物館です。

本館である明治古都館、新館として設置された平成知新館、技術資料参考館、文化財保存修理所よりなり、愛称は「京博」または「キョーハク」で、広さは25,275平方メートル、収蔵資料は14212点で、職員(専門職・研究職等を含む。)が平成30年4月1日現在で39名です。

また、平成29年度の来館者数は、94万1,931人です。

参考URL:https://www.nich.go.jp/wp/wp-content/uploads/2018/07/gaiyo2018.pdf

国立博物館「京都国立博物館」の施設・展示について

国立博物館「京都国立博物館」の施設は、本館である明治古都館、新館として設置された平成知新館、技術資料参考館、文化財保存修理所があります。


平常の展示は、2013年(平成25年)に開館された平成知新館(新平常展示館)で行われており、現在、明治古都館では免震改修地の基本計画が進められているため、展示は行われていません。

平成知新館で開催される展示は、特別展、名品ギャラリーで、ほかに屋外展示があります。

特別展

国立博物館「京都国立博物館」の「平成知新館」で開催される特別展は、「流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」です。

会期は、2019年10月12日(土)~11月24日(日)です。

鎌倉時代に36人の優れた和歌の詠み人「歌仙」が描かれた名品「佐竹本三十六歌仙絵」は、大正時代には一歌仙ごとに分割され、別々の所有者によって秘蔵されていましたが、分割10年目を機に集結させたところが見所となっています。

名品ギャラリー

国立博物館「京都国立博物館」の「平成知新館」で開催される平常展示は、下記の通り、分類されています。

1)3階 陶磁、考古
2)2階 絵巻、仏画、中世絵画、近世絵画、中国絵画
3)1階 彫刻、特別展示室、書跡、染織、金工、漆工

屋外展示

国立博物館「京都国立博物館」の屋外展示は、下記のです。

1)東の庭
2)西の庭
3)噴水のエリア
4)茶室「堪庵」
5)明治古都館・正門
6)平成知新館

なお、国立博物館「京都国立博物館」は、明治初期の近代化において破損・遺失する危険のある京都一帯の寺社の文化財を保護することであったため、寄託品は収蔵品の約半分を占め、国宝は115点、重要文化財は、822点あります。

国立博物館「京都国立博物館」の調査・研究について

国立博物館「京都国立博物館」では、集まった美術品・文化財に即して調査・研究が行われており、毎年、職員全員で京都の社寺についての総合調査が行われています。

また、毎年、仏教美術に関するシンポジウムを開催し、資料収集のために館外での調査が行われ、その成果は紀要刊行物「学叢」によって公表されています。

キャッチコピー・シンボルマークについて

国立博物館「京都国立博物館」のキャッチコピー・シンボルマークについては、確認できませんでした。

国立博物館「京都国立博物館」の館長について

現在の国立博物館「京都国立博物館」の館長は、「佐々木 丞平(ささき じょうへい)」さんです。

「佐々木 丞平」さんの経歴は、1965年(昭和40年)に京都大学文学部哲学科を卒業、のち同大学院文学研究科美学美術史学専攻博士課程を修了しました。


その後、京都府教育委員会文化財保護部技官・文化庁文化財調査官などを経て、1990年(平成2年)に「円山応挙研究」で京大文学博士、1991年に京都大学の教授に就任しました。

1999年に夫人との共著『円山応挙研究』で、夫妻で初の日本学士院賞共同を受賞し、2005年に定年退任した後に京都国立博物館長、独立行政法人国立文化財機構理事長に就任しました。

なお、「佐々木 丞平」さんが、国立博物館「京都国立博物館」の何代目の館長であるかについては確認できませんでした。

国立博物館「京都国立博物館」のアクセス・営業時間について

国立博物館「京都国立博物館」は、京都府京都市にあり、最寄り駅は、「七条駅」です。

開館時間は、火曜日~木曜日、日曜日、9月7日(土)は、午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分)までで、金曜日、土曜日(9月7日を除く。)は、午前9時30分~午後9時までです。

休館日は、月曜日(祝・休日の場合は、日)、2019年度の全館休館日は、4月12日(金)、5月7日(火)、10月11日(金)、12月24日(火)~2020年1月1日(水・祝)です。

なお、名品ギャラリー(平常展示)の休館は、2019年3月19日(火)~4月11日(木)、2019年6月11日(火)~6月30日(日)、2019年9月18日(水)~10月10日(木)、2019年11月26日(火)~12月22日(日)2020年3月24日(火)~未定です。

詳細な情報については、国立博物館「京都国立博物館」のホームページなどをご確認ください。

参考URL:https://www.kyohaku.go.jp/

国立博物館「京都国立博物館」の入館料について

通常展示普通入館者は、一般は520円、大学生は260円、団体入館者は、一般は、410円、大学生は、210円です。

なお、満70歳以上の方および満18歳未満の方、障がい者の方と介護者1名は無料です。

詳細な情報については、国立博物館「京都国立博物館」のホームページなどをご確認ください。

参考URL:https://www.kyohaku.go.jp/

国立博物館「京都国立博物館」の職員数について

国立博物館「京都国立博物館」の職員数は、平成30年4月1日現在、39人です。

参考URL:https://www.nich.go.jp/wp/wp-content/uploads/2018/07/gaiyo2018.pdf

国立博物館「京都国立博物館」の採用情報について

現在は募集がなく、過去の情報もみつかりませんでした。

国立博物館「京都国立博物館」の財務状況について

平成30年度の国立美術館「京都国立博物館」を運営する独立行政法人国立文化財機構の運営費は、120億5,024万円でした。

その主な内訳は、運営費交付金、自己収入、受託収入、施設整備費補助金などです。

参考URL:https://www.nich.go.jp/wp/wp-content/uploads/2018/07/gaiyo2018.pdf


なお、上記金額は、京都国立博物館、東京国立博物館、奈良国立博物館、九州国立博物館、東京文化財研究所、奈良文化財研究所、アジア太平洋無形文化遺産研究センターの合算です。

まとめ

いかがでしたか?

国立博物館「京都国立博物館」は、120年の歴史を持ち、京都に伝来した美術作品や文化財、日本・東洋の古美術品や埋蔵文化財などを収蔵している博物館です。

国立博物館「京都国立博物館」のウェブサイトのURL

https://www.kyohaku.go.jp/

そのほかの「国立美術館・国立博物館」の基本情報はこちらです。

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本記事は、2019年10月17日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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