「つみきおにの歌」を愛知県・春日井市から発信!
愛知県警の春日井警察署では、全国的に多発している子どもに対する「声かけ・つきまとい」などの対策として、全国的にも珍しいユニークな活動を実施しています。
それは、子ども自身に「自主防犯意識」や、「危機回避能力」を身につけてもらうため、子どもを犯罪から守る合言葉「つみきおに」を題材に、市内在住の音楽教諭に『「つみきおに」の歌』を作詞作曲してもらい、子どもたちに学校などで歌ってもらうという活動です。
▼参考:愛知県警察「春日井警察署」
https://www.pref.aichi.jp/police/syokai/sho/kasugai/2016/09/tumikioni20181025.html
「つみきおに」とは?
「つみきおに」の合言葉とは、愛知県警察が子どもたちを守るための防犯教育で使用している合言葉です。
「連れ去り防止」を目的として、「ついていかない」「みんなといつもいっしょ」「きちんとしらせる」「おおごえでたすけをよぶ」「にげる」という子どもが取るべき行動の頭文字をとって「つ・み・き・お・に」と表現しています。
▼参考:愛知県警察「みんなで守ろう!子供たち」
https://www.pref.aichi.jp/police/anzen/shijo/kodomo.html
春日井署は「つみきおに」を歌にしました
春日井署は「つみきおに」を標語として扱うだけでなく、曲や歌詞を付けて歌にしてしまいました。そして、市内在住の小学生、警察音楽隊の演奏でCDに収録したようです。
収録されたCDは、春日井市内の小学校や幼稚園、保育園を中心に配布され、活用されています。春日井署の願いは「つみきおにの歌」が春日井から県内、全国へと広がり、一人でも多くの子どもの安全対策につながれば考えているようです
「つみきおにの歌」ダンスバージョンも登場!
そして、春日井署はさらに、この「つみきおに」の歌に踊りがついた「ダンスバージョン」が発表しました。
ダンスについては日本舞踊花柳流の花柳磐優先生に振り付けを依頼しています。ダンスを紹介する動画では、春日井市民や春日井警察署員が「つみきおにの歌」に合わせて踊っています。
ダンスで体を動かすことで、「つみきおに」の合言葉を身体で覚えることができると言えます。文字よりも歌、さらにダンスといった手段で、子ども達に楽しく「つみきおに」を覚えてもらい、子どもの連れ去り防止対策をよりいっそう進めていくことが期待されています。
「つみきおにの歌」をYouTubeで覚えよう!
「つみきおにの歌」のダンスバージョンとアニメバージョンが、YouTubeで公開されています。愛知県春日井市の子どもだけでなく、全国の子どもにぜひ覚えてほしい内容ですので、他の地方警察や教育機関などに勤める公務員にとっても、必見だと思います。
ダンスバージョンには春日井市の名所など各所で踊る、さまざまな春日井市民が出演しています。
アニメーションバージョンは、愛知工業大学名電高等学校情報デザイン部が制作し、公開しているようです。
▼動画:愛知県警察公式チャンネル「つみきおにの歌(ダンスバージョン)」
▼動画:愛知県警察公式チャンネル「つみきおにの歌(アニメーションバージョン)」
「つみきおにの歌」の歌詞を紹介
愛知県春日井市在住の音楽教諭である新美沙織さんが作詞・作曲した「つみきおにの歌」の歌詞をご紹介します。
1番が「つ」から始まり、2番が「み」、3番が「き」、4番が「お」、そして5番の歌詞が「に」から始まっており、頭文字の「つみきおに」さえ覚えておけば、歌詞も標語のように思い出しやすくなっています。
春日井市だけでなく、全国の子どもにも覚えていてほしい歌詞だと思います。
「つみきおにの歌」 作詞・作曲 新美沙織
つみき!つみき!つみき!つみき!つみきおに!
1 ついていかないその人に ホントに知っているのかな?
(呼びかけ)パパもママも知らないよ?行きません!
2 みんなで一緒に遊びましょ 絶対ひとりになりません
(呼びかけ)ひとりでいると狙われる!気をつけて!
3 きちんと知らせる何するか おうちの人と確認だ
(呼びかけ)どこ行く 何する 何時に帰る?誰と行く?
つみき!つみき!つみき!つみき!つみきおに!
4 おお声出します頑張って 勇気を出して叫びましょ
(呼びかけ)それじゃみんなで練習だ!助けてー!助けてー!助けて 助けて 助けてー!
5 にげるよ いざという時は 近くのお店やおうちにね
(呼びかけ)いつも周りをよく見てね!あやしい人から離れよう!
つみき!つみき!つみき!つみき!つみきおに!
みんなの笑顔を守るには合言葉を忘れずに!
つみき!つみき!つみき!つみき!つみきおに!
まとめ
このページでは、愛知県警の春日井警察署が独自に取り組んでいる「つみきおにの歌」による子どもの防犯啓発活動についてご紹介しました。
愛知県警察全体で子どもの連れ去り防止のために掲げた「つみきおに」の合言葉を、春日井警察署は、音楽の先生に頼んで歌詞を加え、曲をつけて「つみきおにの歌」にしました。
さらに、日本舞踊の先生に依頼して「つみきおにの歌」のダンスまで作りました。
子どもに覚えてもらうために、「つみきおに」の合言葉に歌やダンスを付け加えるというのはとてもユニークな取組みであり、子どもの目線や教育現場の目線についてよく考えられたものだと思います。
公務員として、伝えたい情報をどのように伝えるのかはとても重要です。このような他の地方の一機関の取組内容や成功例についても、知っておくことが大切だと思います。
コメント
コメント一覧 (1件)
自分が子どもの頃は、親や先生からの指導や声かけ、通学路の看板など、目や耳からの情報だけで、
実際に自分がちゃんと理解できていたのか、
これから子どもを育てていく上でそれで十分なのか、日々のニュースを見ていて不安に思っていました。
この記事にある「つみきおにの歌」では子ども自身が実際に声に出して、
またリズムに合わせ身体を動かしたりしながら楽しく身に付けることができる良い方法だと感じました。
愛知県だけでなく、全国の幼稚園・保育園・小学校でも採用してほしいと思います。