農林水産省所管の独立行政法人「森林研究・整備機構」に就職するには?

農林水産省所管の独立行政法人「森林研究・整備機構」は、森林および林業に関する試験・研究、林木の優良な種苗の生産および配布などを行う機関です。

この記事では、「森林研究・整備機構」の役割や、就職するための方法を解説します。


はじめに – 「森林研究・整備機構」とは?

「森林研究・整備機構」は、森林および林業に関する試験・研究、林木の優良な種苗の生産および配布などを行っています。

「森林研究・整備機構」のプロフィール

設立:2005年(前身:農商務省山林局林業試験所)
予算:11,730百万円(平成30年)
組織:農林水産省所管
所在地:茨城県つくば市松の里1番地
公式ホームページ:https://www.ffpri.affrc.go.jp/

「森林研究・整備機構」の事業内容

「森林研究・整備機構」の事業内容を、3つのポイントに分けて、ご紹介します。

ポイント1:研究開発

1つ目は、「研究開発」に関する業務です。

この業務は、下記の5つの業務に細分化されています。

1)森林の多面的機能の高度発揮に向けた森林管理技術の開発
2)国産材の安定供給に向けた持続的林業システムの開発
3)木材および木質資源の利用技術の開発
4)森林生物の利用技術の高度化と材木育種による多様な品種開発および育種基盤技術の強化
5)産学官および民との連携・協力の強化による研究開発成果の最大化

ポイント2:水源林造成

2つ目は、「水源林造成」に関する業務です。

この業務は、下記の6つの業務に細分化されています。

1)水源滋養効果を目的とする良質で豊かな水の供給および洪水帽子ならびに水質の浄化
2)環境保全効果を目的とする二酸化炭素の吸収および酸素の放出ならびに大気浄化の推進
3)山地保全効果を目的とする土砂の流出・崩壊の防止ならびに災害に強い心理の整備
4)広葉樹等の現地植生を行かした長伐期施業の導入
5)服すの樹冠層へ誘導する複層林施業の導入
6)主伐時の伐採面積の縮小・分散化

ポイント3:森林保険

3つ目は、「森林保険」に関する業務です。

この業務は、森林保険法に基づき、森林所有者を被保険者として、火災・気象災(風害・水害・雪害・干害・凍害・潮害)・噴火災に関する保険を運営します。


「森林研究・整備機構」に就職するには?

「森林研究・整備機構」には、毎年定期・不定期に行われる採用試験に合格し採用されることで、就職することができます。

また、「森林研究・整備機構」は、下記の4つの施設で募集が行われます。

1)森林総合研究所
2)森林総合研究所林木育種センター
3)森林整備センター
4)森林保険センター

「森林研究・整備機構」の募集職種

「森林研究・整備機構」には、特別研究員、一般職員(事務系)、一般職員(技術系)の職種があります。

新卒職員以外は、年度によって募集している施設や職種は異なります。くわしくは、公式ホームページをご参照ください。

直近の募集・採用情報

参考までに、2020年上半期に募集のあった職種をご紹介します。

特別研究員

「特別研究員」は、雇用期間が令和2年7月1日~令和3年3月31日で、下記の2つの業務でそれぞれ募集があります。

1)森林病理学および菌類学の手法により、スギ黒点病菌感染雄花の検出のためのマルチスペクトル画像解析および統計解析
2)生物学に関する知識、樹木の分子遺伝学実験技術を有し、細胞培養や植物の育成

雇用期間は、更新される可能性があります。

応募資格は、採用時において博士の学位を有し、対象分野の特別な知識、能力または技術を有する人です。

なお、「特別研究員」は、各書類による書類審査と面接試験に合格し、採用されれば、就職できます。

森林整備センター 一般職員(事務系・技術系)

「森林整備センター 一般職員」(事務系・技術系)は、令和3年4月1日付で入所する職員です。

技術系は、水源林造成事業の実行指導、契約血の管理、収穫業務等を行い、事務系は、企画調整、総務、経理事務を行います。

技術系と事務系の併願はできませんので、ご注意ください。

応募資格は、令和2年4月1日から令和3年3月31日までに大学、高専、短大、専門、林業大学校を卒業・修了見込みの人、または、平成29年4月1日から令和2年3月31日までに大学、高専、短大、専門、林業大学校を卒業・修了した人です。


応募の種類には、推薦応募と一般応募があります。

技術系志望の場合には、「森林・林業に関する学科・科目設置校一覧表」記載学校の該当学科等に所属の人または同該当学科等を卒業した人は、推薦応募を選択できます。

推薦応募をした人は、応募書類の「論文」の提出が免除されますので、くわしくは、ホームページをご確認ください。

なお、「森林整備センター 一般職員」(事務系・技術系)は、応募書類による書類選考の後、一般教養・適性試験、面接試験に合格し、採用されれば就職できます。

採用に関する詳細

上記に記載してある情報は、2020年4月に調査したものです。詳細は、公式ホームページの採用情報をご覧ください。

▼参考URL:https://www.green.go.jp/saiyo/

まとめ

いかがでしたでしょうか?

「森林研究・整備機構」は、森林および林業に関する試験・研究、林木の優良な種苗の生産および配布などを行う役割を担っています。

「森林研究・整備機構」への就職を希望されている方は、ぜひこの記事をご参考ください。

本記事は、2020年6月25日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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