中核市シリーズ第36回「甲府市」について

地方自治体特集「中核市」シリーズ、第36回は「甲府市」です。

山梨県にある「甲府市」の人口は2020年4月1日時点で約18万8千人と、鳥取県鳥取市に次いで国内105番目です。そんな「甲府市」とはどんな都市なのか解説します。

「甲府市」について

「甲府市」は、山梨県のほぼ中央に位置し、市の最北の山岳地域には八幡山・金峰山・朝日岳などがが東西に連なり、南には王岳・釈迦ヶ岳があります。

市街地は、甲府盆地の中心に位置して概ね平坦ですが、北に高く南に低く傾斜しており、市内一円から北に八ヶ岳、南に富士山、西に南アルプス連峰を望むことができます。

市内は、秩父多摩甲斐国立公園の主峰を源とする荒川が流れ、国内屈指の渓谷美を誇る御岳昇仙峡や芦川渓谷など、豊かな自然に恵まれた土地柄です。

「甲府市」の産業は、地場産業として宝石加工が盛んで、宝石や貴金属を使った指輪・ネックレス・イヤリングなどのアクセサリーや、置物・茶器などが数多く作られています。

このほか、鹿の革を松の脂でいぶして漆でもようを染め出した「甲州印伝」があります。印伝は、かつて武士のすね当てや鎧甲に使われ、大正時代にはハンドバックなどさまざまな製品がつくられていましたが、現在、江戸時代には各地で製造されたというこの印伝の製法が伝わっているのは、甲州印伝のみです。

「甲府市」の農業は、ぶどう、とうもろこしが盛んで、国産ワインのトップクラスでもある甲州ワインがあります。

このほか、「甲府市」は、1200年前に弘法大師が開湯したと言われる湯村温泉が有名で、この温泉は、信玄公のかくし湯としても知られ、葛飾北斎の「勝景奇覧甲州湯村」に描かれたことでも有名で、太宰治や井伏鱒二、松本清張などが留まり、本を書いた温泉宿もあります。

そんな「甲府市」の気候は、盆地の中に位置するため、夏と冬で寒暖の差が非常に激しく、夏は暑く冬は寒い割に地理的条件の影響で平均気温は高めであることが特徴です。

年間降水量は日本の中では少ない方で、気候は中央高地式気候に区分されますが、夏季には日本有数の酷暑となり、たびたび猛暑日に見舞われ、冬季は周囲の高い山脈が北方からの寒気の流入を防ぐため、朝晩は冷え込むものの、日中は比較的暖かです。

朝晩は、放射冷却現象の影響で冷え込みますが、標高が比較的高いわりには平均最低気温は高く、日中は日照時間も多いため、比較的気温が上がり温暖です。

基本的に雪は少なく、冬型気圧配置下の降雪はほとんどない一方で、稀に南岸低気圧による突発的な大雪となることがあります。

>甲府市のホームページ
https://www.city.kofu.yamanashi.jp/

「甲府市」の成り立ち

「甲府市」の成り立ちは、市制施行によって西山梨郡甲府総町の区域をもって甲府市が発足された1889年(明治22年)7月1日までさかのぼります。

1937年(昭和12年)に西山梨郡相川村・里垣村・中巨摩郡国母村・貢川村が編入、1942年に西山梨郡千塚村・大宮村が編入、1949年に中巨摩郡池田村が編入、1954年に西山梨郡甲運村・能泉村・千代田村・山城村・住吉村・朝井村・玉諸村・中巨摩郡大鎌田村・二川村・宮本村が編入されました。

2000年(平成12年)11月1日に特例市に指定、2006年に東八代郡中道町および西八代郡上九一色村の北部(大字古関・梯)が編入、2019年4月1日付での中核市移行の政令が閣議決定されました。

甲府市長「樋口 雄一」(ひぐち ゆういち)さんはどんな人?

2015年から甲府市長を務める「樋口 雄一」さんの経歴は、1959年(昭和34年)12月30日に甲府市高畑に生まれ、1983年に専修大学を卒業、1999年(平成11年)に山梨県議会議員に初当選しました。

その後、2003年に山梨県議会議員に再選、2007年に山梨県議会議員に3選、2007年に第104代山梨県議会副議長に就任、2011年に山梨県議会議員に4選、2015年に第39代甲府市長に当選、2019年2月に第40代甲府市長に当選しました。

座右の銘は、「一雨千山を潤す (いちう せんざんを うるおす)」だそうです。

>甲府市長公式ホームページ
https://www.city.kofu.yamanashi.jp/hisho/shise/gaiyo/shicho/profile.html

「甲府市」の行政プラン

「甲府市」は、人口減少時代や少子高齢化の進展、行政需要の拡大や行政に対する市民ニーズの高度化・多様化などにより、地域の特色を生かした自主的・自立的な行財政運営を行うため、「甲府市行政改革大綱(2016~2018)」を策定しました。

この大綱は、「将来を見据えた効率的・効果的な行政経営の確立」を基本理念とし、効率的・効果的な行政経営を確立して行政改革を推進し、主な特徴は、下記の6つです。

1)全庁体制で取り組む重点取組項目の設定
2)行財政運営における重点指標の設定
3)取組状況における評価区分の明確化
4)行政改革を推進するための改善点等の明確化
5)取組項目の内容を含めた目標等の修正
6)市民委員会からの取組項目の提案

この大綱に取り組むにあたって、「甲府市」は、下記の3つの基本姿勢を提示しました。

1)削減すべきは削減し、強めるところは強める
2)新たな課題にも積極的にチャレンジする
3)市民に信頼される市役所を創る

さらに、この基本姿勢に基づき、改革の「4つの柱」を示しました。

柱1)人創りの改革:職員力・市民力を創り、信頼される市役所の実現
柱2)業務の改革:質の高い行政経営の推進
柱3)財政構造の改革:持続可能な財政基盤の確立
柱4)資産の改革:次世代に継承できる市有資産の最適化

このように、「甲府市」は、基本理念の実現に向けて4つの改革を柱として位置づけ、それぞれの改革目標を達成するため、それぞれの柱に沿った改革の取組を進めました。

▼参考URL:甲府市|甲府市行政改革大綱(2016~2018)
https://www.city.kofu.yamanashi.jp/gyosekaikaku/gyoseikaikakutaikou2016.html

まとめ

以上、地方自治体特集「中核市」シリーズ、第36回は山梨県の「甲府市」についてご紹介させていただきました。

本シリーズの他の都市は下記よりご覧いただけます。

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本記事は、2020年10月23日時点調査または公開された情報です。
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