台湾は本当に親日国か - 日本人への印象や差別の有無について

本記事では、「台湾の日本に対する印象」について、台湾在住の日本人女性にレポートしていただきました。

台湾は本当に親日国なのか、日本人に対して差別はあるのか、現地からのリアルなレポートです。

はじめに - 親日国ランキング3位の台湾

台湾と聞くと、「親日国」というイメージが強い人も多いのではないでしょうか。実際、「Docca」の調べによると、台湾は親日国ランキング3位にランクインしています。

かつて台湾を統治していたという歴史を持つ日本に対し、なぜ好印象を持つ台湾人が多いのでしょうか。

台湾が日本に好印象を持つ理由

その1:日本統治時代の経済効果

1つ目の理由は、日本の統治時代の台湾に大きな経済効果をもたらしたことです。

中国にも統治されていた台湾ですが、「中国統治時代は過酷だった」「経済効果のおかげで生活の質が向上した」ということから、日本を良く思う台湾人も多いようです。

その2:台湾の若者の、日本文化への興味関心

もう1つは、台湾の若年層が日本の伝統、現代文化に非常に興味を持っていることです。

若者が日本語や日本の文化を積極的に学ぶことも少なくなく、観光や留学などで日本を訪れる台湾人も一定数存在します。また、「日本人のおかげで台湾が良くなった」という昔の人々の話を聞いて育ったことも、親日に大きく影響していると考えられます。

台湾の日本人への良い印象

パラオ、タイに続く親日国と言われている台湾ですが、実際台湾の人々は日本人に対してどのような印象を持っているのでしょうか。台湾人が抱く日本人への良い印象を見ていきましょう。

良い印象1:礼儀正しい

日本人への印象やイメージとして最も大きいのが「礼儀正しさ」です。

日本人の礼儀正しさや規律を守る姿には、多くの外国人が驚きや好印象を覚えるようですが、台湾の人も同じ。また、礼儀正しさに加え、日本人の「おもてなし」の心が台湾人にとってはとても嬉しいそうです。

日本旅行の際に「ニーハオ」「リーホー」などと挨拶をしてくれる、「台湾出身」と聞いて台湾の歴史や文化について話をしてくれる、名前を聞いて出身地を決めつけない、といった一見「当たり前」のように思えることも、台湾人にとっては最高のおもてなしになります。

良い印象2:清潔感がありキレイ好き

台湾人が日本に来て驚くことの1つに「トイレが綺麗」というものがあります。

トイレ以外でも、日本はたいていの場所は清潔感があり、日本人のキレイ好きな部分が伝わってくるそうです。清潔感は日本人の身なりについても感じるようで、ヘアセットや眉毛カットなどをしている男性、夏場でもストッキングを履くなど、機能性よりもビジネスシーンでの身だしなみを優先する女性の姿などに驚く台湾人も多くいます。

良い印象3:注意深い

日本人は注意深い人が多いという印象もあるようです。

台湾在住経験のある日本人が台湾人に抱く印象として、「おおざっぱ」「時間にルーズ」「距離が近い」というものがあります。その反対に、台湾人は日本人のことを「注意深い」「細かい」「まじめ」などと思うようです。

相反する性質を持った日本人と台湾人ですが、お互いの端緒ともなり得るこういった部分を「そういう人種だから」と受け入れることができるのも、親日・親台である両国だからこそだと言えるのではないでしょうか。

良い印象4:働き者

台湾人から見た日本人は勤勉で働き者。残業の少ない台湾から見ると、日本人は「働きすぎ」です。

しかし、そんなブラックな一面ともとれる部分も台湾の人々は「日本人はまじめで勤勉だから。働き者ですね」とポジティブに捉えています。

また、日本人の会社での飲み会の多さには、お酒よりも食事が中心の台湾人は驚きが隠せないようですが、こちらも「お酒が入ると普段話せない人とも話せる」「職場とは違う一面に出会える」と、飲み会文化を肯定する人も多いです。

台湾の日本人への悪い印象

親日国で日本人への良い印象を多く抱いている台湾人ですが、悪い印象がないわけではありません。台湾人は、日本人のどのような部分を嫌悪し、受け入れられないと感じているのでしょうか。

悪い印象1:亭主関白

台湾人は日本人男性が亭主関白であるというイメージを持っています。男性が主導権を握り、女性はそれに従い、ついていっていると思う人も多いようです。

昨今の日本では男女平等、男女雇用機会均等などが進み、女性の社会進出も活発。子育ては夫婦で、夫の家族との同居はしないなど、家族のあり方や考え方も大きく変化しています。

しかし、未だに亭主関白、「女性は嫁いだら実家を捨てる」「家事・育児は女性の仕事」という考えの男性も一定数存在するので、台湾人の印象もあながち間違いではありません。

一方の台湾は、一部で「女性天国・男性地獄」と表現されるほど、女性が優先される社会のようです。カップルの割り勘、駅まで送るなど、日本では当然だと思われる行為も台湾女性からしたら「ありえない!」のだとか。

台湾では女性を自宅まで送ること、男性が全額支払いをすることが当たり前。どちらかといえば女性が強い文化となっています。そんな台湾人から見たら、日本のちょっとした部分も「亭主関白」に見えてしまうのかもしれません。

悪い印象2:表裏がある

日本の「本音と建前」文化も、オープンな人間関係を好む台湾人にとっては表裏があると感じられてしまうようです。

台湾人は非常に明るく、親切であることが特徴。その心の温かさに惹かれ、台湾へ何度も足を運ぶ日本人も少なくありません。小さな島国台湾には、日本人を始め多くの外国人も住んでいます。そんな様々な文化が入り交ざる場所なので、よりストレートな表現が好まれ、求められるので、日本人の本音を隠し「雰囲気で察して」という文化は好まれません。

また、台湾の人は前述の通り、時間にややルーズで、自分の気分で当日キャンセルをすることもあります。自分の気持ちに正直である台湾人ですから、相手に合わせ、疲弊し、陰で愚痴をこぼす日本人に対し「表裏がある」と強く感じてしまうのではないでしょうか。

悪い印象3:歴史的背景から日本人を毛嫌いする人も

統治時代の経験が台湾を親日国にした、と前述しましたが、当然ながらその歴史背景から、日本、そして日本人を毛嫌いする台湾人も存在します。

日本嫌いの台湾人は、日本人のことを有礼無体、つまり表向きの礼儀ばかりを気にしていて、中身が伴っていないと言います。

台湾の教師の中にも日本嫌いの人はいるらしく、授業で台湾の歴史に触れる際、日本を悪く言うこともあるそうです。日本の台湾統治時代の残虐性を恐ろしく思う人、慰安婦問題で日本人を好色で汚らわしい存在だと感じる人、中華民国との国交断絶を習い「現金な人達だ」と感想を持つ人。変えられない史実から、日本に対し悪い印象を持つ人は当然います。

しかし、様々な歴史的背景を持ちながらも台湾人の多くが半日ではなく親日思想であるのは、日本の文化の魅力と、やはり前述の日本がもたらした生活への潤い、そして根本的な心の温かさが共通しているという部分があるからではないでしょうか。

日本人への差別は存在するのか

日本人に対し様々な印象を抱く台湾の人々。現地台湾において、日本人への差別は存在するのでしょうか。

結論から言いますと、台湾での日本人への差別や偏見は、ほぼないと言えます。

台湾で働く日本人へのインタビューによると、「日本人のくせに」と言った差別や、「日本人なのに」「日本人だから」と偏見を持たれたり、必要以上の期待をされることはないそうです。「日本人はキレイ好きだから」と、日本人に積極的に部屋を貸すオーナーもいるのだとか。

また、台湾で日本人が少ない田舎の公衆浴場で、ある日本人がマナー違反な行為をしてしまった際、台湾人に非常に強く注意されましたが、台湾語で「日本人なのでマナーがわからずごめんなさい」と謝ったところ、浴場にいた台湾人が集まり、取り囲まれ「日本人がきた!」と歓迎された、というエピソードもあります。マナーに反したにも関わらず、日本人だからと差別されるのではなく歓迎される。そんな台湾はやはり真の親日国だと言えるのかもしれません。

まとめ - 台湾は比較的日本人への印象が良い

以上、「台湾は本当に親日国か - 日本人への印象や差別の有無について」でした。

親日国ランキング3位の台湾では、日本人に良い印象を抱いている人も多く、差別や偏見はほとんど存在しません。辛い歴史的背景から、日本を毛嫌いする人も当然存在しますが、学校でそういった歴史を学んでも尚、日本を嫌う人が少ないのが実情です。

良い部分を受け入れ、悪い部分はその国の文化だと割り切れる日本人と台湾人。今後も経済や技術、文化の発展のため、お互いにポジティブな印象を抱き続けて行きたいですね。

参考資料サイト

Docca
https://do-cca.com/2019/07/15/13801/

本記事は、2020年10月20日時点調査または公開された情報です。
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