「私立保育園」で働く「保育士」に関する仕事内容・年収レポート

私立保育園で臨時職員として働く、女性の「保育士」によるキャリアレポートです。

今回は、その「保育士」の仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。


はじめに

私立保育園で臨時職員として働く、女性の「保育士」によるキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール

職業・勤務先:保育士/私立保育園
性別:女性
雇用体系:臨時職員
所有資格:保育士・幼稚園教諭二種

「保育士」を目指した理由

自分が子どもの時に保育園でうまく溶け込めず、孤立気味だった時に担任の先生が優しく接してくれたことを覚えており、自分もそんな先生になってこれからの子どもたちを支えていきたいと思ったため、「保育士」を目指しました。

「保育士」の仕事内容について

「保育士」の仕事内容について、以下で詳しく説明していきます。

登園してくる子どもたちの受け入れをしながら連絡帳や子どもたちの体調を保護者と確認します。

主に担当クラスの子どもたちを、他の先生方と連携をとりながら保育をします。遊びの促しや子ども間でのトラブルや事故の防止のため見守り、必要に応じて声掛けをしたりお話をして、子どもにしていいこととしてはいけないことを教えます。

保育士の手が必要な時は子どもの発達を考慮しながら手伝い、出来たことを一緒に喜び共感します。

排泄の促しや必要に応じて声掛けをして手伝ったり、汚れてしまった衣類を洗います。

ご飯やおやつの時は、アレルギーの有無を確認した上で飲食を見守りながら子どもたちが食べられているかを見て、ご飯を集めて食べやすくしたり美味しいものを共感したりします。

お昼寝の時は寝床の準備をし、入眠前の絵本の読み聞かせやお歌を歌ってから寝るところまで連れていき、布団がかかっていることを確認して子ども達の背中をさすったりなでたりしながら入眠を促します。

着替えの手伝いや声掛け、園庭での安全確保と遊びの促し、ケガや病気をしたときの処置や保護者連絡、またどのような状況でケガをしたのかなどの状況把握と保護者への伝言も行います。


一人ひとりの連絡帳に、今日はどのようなことをしてどんな様子だったのかなどを記入し、帰りの際に保護者に渡します。

また製作や活動に必要なものを前もって揃え、装飾や活動のための制作物を作成します。

「保育士」の1日の仕事の流れ

7時半 自宅を出て地下鉄で通勤

8時半 到着、着替え、登園
※子ども達を受け入れながら、保護者とお話し、クラスの子ども達を見守ります。

10時 園庭や園内で子ども達の遊びを促したり見守る
※園庭に出る時は、上着や靴下、靴の準備や子ども達が用意できているかを確認しながら声掛けをします。

11時半 お昼の給食の準備を始める。
※子ども達をお昼ご飯に促すため、片付けやクラスへの移動を声掛けし、絵本の読み聞かせや手遊びをして準備が終わるのを待ちます。
※準備する側は、机をセットし台を拭いて盛り付けを行います。

12時 子ども達の昼食を見守ったり声掛けをします。
※食べ終わった子はお昼寝までの間着替えを促したり遊びを見守ります。

13時 お昼寝の準備、入眠を促す。
※お昼寝の間に職員間で休憩お昼ご飯の時間を交代で取る。この時間で連絡帳を記入したり職員間での話をします。

14時半 子ども達を起こし、排泄の促し、着替えとおやつの準備

15時 おやつタイム
※終わったら子ども達の遊びの見守り、保護者のお迎えを待ちます。

18時 退社
※月1回、このあと職員会議を行います。

「保育士」の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、「保育士」の月給は14.7万円(残業代込)でした。ちなみに、ボーナスは、40万円で、年収は250万円でした。

残業はない日がほとんどでしたが、ある日でも30分〜1時間程度でした。会議のある日は2時間ほど残業代が付きました。

有給休暇は比較的取りやすかったです。

この仕事で、働いているときに困ったこと

改善したかったことは、もっと職員間の連携を自分から取るように心がけたり、もっと謙虚に仕事を行えばよかったと思っています。


たまに言われる皮肉や指摘もあまり気にせず前向きに捉えて、仕事でもって信頼してもらえるような働き方を心がけたらよかったと思います。

お局的な人がいたことで、萎縮してしまい本来の自分が出せずにいたので、少しずつ時間をかけて打ち解けることやその人とどうしたら気持ちよく働けるかを試行錯誤してもよかったと感じています。

わからないことはわからない時に早めに聞いたり、どう対処したらいいか困ったら先輩にすぐ聞いて解決していこうとすることが大事なのだろうなと思います。

この仕事や職場でよかったこと

同じクラスの先輩が、子ども達の気持ちを汲み取るのがとても上手で、子ども達に傾聴したり一人ひとりの性格を十分把握した上で子ども達と向き合って日々保育をしている姿から学ぶものが多くあったことが恵まれていた点だと思います。

いつも何か困ったことはないか、不安なことはないかなどを確認してくれ、相談に乗ってくれたこともありがたかったです。

まだ自分に十分に慣れていない子どもに、これはいけないよとお話しなければならなかった時も、聞こうとしないその子に話を聞くよう促してくれるなどのサポートもしてくれ、その先輩がいたことで働きやすいクラスにしてもらえてたことが一番恵まれていたと感じています。

「保育士」の仕事エピソード

初めは職員間の連携をとることが大変でした。

あまり自分から積極的に話しにいけるタイプではなかったのですが、仕事となると性格を盾にすることも出来ないのでコミュニケーションを取るところが一番大変でした。

こう伝えるつもりはなかったのに、相手に思ったように伝えられないというジレンマも多く感じ、誤解を生んでしまったことも大変だと感じた一つです。

そんな試行錯誤の日々の中で、子どもたちの笑顔や、一生懸命に話しかけてきてくれる姿を見るととても元気になりました。

日々少しずつ成長していく中でお誕生日を迎えてお兄さんお姉さんになったという実感を持ったり、発表会で練習の成果を出そうと頑張っている子ども達、卒園を迎え旅立っていく子ども達を見るといつも感動し、時に涙をこらえられないこともありました。

「保育士」の職場恋愛について

職場恋愛は非常に少ないと思います。

男性が元々少ない職場なので、周りの話を聞いていても職場内で結婚したということはほとんど聞きません。

同業者でのお付き合いや結婚でよく聞くのは、学生時代から付き合っていた相手や、合コンや友達の紹介で知り合い結婚に至ったケースが多いです。

私もその一人であり、学生時代から付き合っていたという友人の結婚式の二次会で、知り合った男性と結婚しました。

なかなか出会いが少ない中で、友達経由のコミュニティーで仲良くなるパターンが多いようにお見受けします。

まとめ - 「保育士」を目指す方へメッセージ

子どもが好きというモチベーションだけでは続けていくことは難しい職業だと思います。

それでも未来の子ども達の成長を間近で見られるということはとても嬉しいことでもあり、子ども達から教えられることも沢山ある職場です。

世のお父さんお母さん、そして子ども達はあなたを頼りにしています。


頑張ってくださいね。

本記事は、2021年5月5日時点調査または公開された情報です。
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